オーストラリアで納豆について語る

オーストラリアで納豆について語る

「おはようございまーす!」

職場のドアを開けた途端、変な匂いが鼻をつきました。

まさかこれは…。

この匂いは納豆に違いない!

やばいでしょ、ここは一応お客さんにリラクゼーションを提供するマッサージのお店なのに。

 

 

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こんな出だしで初めてみましたが、今回は100%実話の私の体験を交えた『オーストラリアと納豆について』という、ちょっと変わったテーマです。
#3000文字納豆

 

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日本人が海外に出ると、お味噌汁や納豆などが恋しくなる人が多いようです。

若い頃は色んな国の面白い料理に挑戦するのが楽しかった私も、やっぱり最終的には日本食がいちばん落ち着きます。

オーストラリアに来たことない人は、この国で納豆が食べれるの?いくらでどんな種類があるの?オーストラリア人も食べるの?などなど、様々な疑問が出て来るかもしれません。

はい、値段は安くないですが、ちゃんと納豆は買えます。

オーストラリアには多くのアジア人が暮らしていますが、実はシドニーのシティも通称アジア人街と呼ばれるほどたくさんのアジア人がいる地域。(オーストラリア人はだいたい海に近くなどの郊外に住んでいて、シティには仕事で出て来るだけ。) なので、アジアンショップも多いんです。

日本、韓国、中国、タイなど、それぞれの食料品店がありますが、そういうアジアの商品を全部まとめて売っているアジアンショップは本当に便利です。代表的なのが、ワールドスクエアショッピングセンターやタウンホール駅地下のお店、どちらもシティど真ん中。

ただし、納豆は日本からの輸入品ですが、冷凍されています。よって、食べたければ前もって自然解凍させるかレンジで20秒〜30秒くらいチンしないといけません。

その際に注意しないといけないのは、納豆をレンチンした時の匂い!結構遠くまで匂います。それが冒頭のシーンです。

 

 

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当時働いていた職場は、ワーホリの子たちの間で納豆が流行っていた時期があって、あの時朝からスタッフ2人が納豆で朝ごはんを食べてたんですよね。

内心 “仕事は10時からなんだから家で朝ごはん食べて来いよ。” と思いましたが、新人の立場だった私は言葉を飲み込んで、「入り口からもう納豆の匂いがすごいよ〜!」と言いながら少ししか開かない窓を開けました。

本人たちは「え〜匂いますかあ〜?お客さんが来るまでに匂いが消えると良いですね〜。」と全く気にしてない様子。

日本でもずっと接客業をして来た私としては、こういうのはプロとしてお客さんへの配慮が足りないのでは?と思ってしまうんですが、ここが難しいところ。

多分、この店は客層的にも寛容な人が多いから「てへっ」って言っておけば笑って許してくれるだろうし、中国人のボスもこういう事はあまり気にしなさそうなので、ここで私ひとりが何か言ってもただの “口うるさい人” というレッテル貼られるだけ。

うーん、でも納豆を知らないオーストラリア人のお客さんがいきなりこの匂い嗅いだら、不潔なお店と思われるんじゃないでしょうか?いや、分かってる人だってびっくりしますよね?だって、日本人の私でも臭いと思うんだから。

モヤモヤしましたが、その時あるオーストラリア人女性の言葉を思い出しました。その人は、私がマッサージの仕事を始めたと聞いて、こう言ったのです。

「この前タイマッサージに行って施術を受けてたら、ランチタイムだったみたいで、おいしそうなタイ料理の匂いがして来てね。マッサージ受けながら、まるでタイにいる気分になって楽しかったわ。」

もし私がお客さんだったら、せっかくリラックスに来たのにすぐ近くでご飯の匂いがしたら、ちょっとガッカリすると思うんです。でも、その女性はそれが楽しかったらしいんですよね。

んー、じゃあ、納豆の匂いも許して…くれるかな。私が細か過ぎるんですかね? ゆるい環境にいるともーどーでもいっか…、ってなります。

※ ここが特別ゆるかっただけで、日本人経営のお店とか日本並みに厳しい所は厳しいです。念の為。

※ 日本では国家資格がないとマッサージという言葉は使えませんが、オーストラリアでは誰でも使えるのであえて使用しました。

 

 

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「納豆はどこで買うのが安いですか?」と日本から来て数カ月のワーホリの子に聞かれた事がありますが、その頃は「さあ…私、買わないからなあ。どこも似たようなものじゃない?」と答えるしかなかった私。

それは、オーストラリアに在住して数年の人間と、来て数カ月の子の間にはかなり生活感覚に違いがあり、私はワーホリのようにたった何セントかの違いを気にしていちいちお店をハシゴとかしないというのもありますが、そもそも私、つい最近まで納豆を買った事なかったんですよ。

長い間おいしいまかないの出る日本食レストランで働いていたので日本食には不自由してなかったですし、オーストラリア人パートナーの食生活に合わせていたので、家では全く食べる機会がなかったのです。

それに何と言っても私のパートナーは納豆が大嫌い!

だから私は「日本では納豆のパスタがあったり味噌汁に入れたり、天ぷらにする地域もあるんだよ〜。」と、ついパートナーの嫌がる顔を楽しんで遊んでしまうのですが、でも私の感覚では、そんな納豆嫌いのオーストラリア人ばかりではないようです。

 

 

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一昔前は「西洋人ってまずネバネバがダメだからそれだけでアウト」とか言われていましたし、確かに一般的には苦手な人の方が多いのでしょう。でも最近は日本食に興味を持つオーストラリア人も増えて来たせいか「好き」と言う人もちらほら見掛けます。

そりゃ、レストランでオーストラリア人に「納豆って何?」と聞かれれば、「発酵した豆でちょっとネバネバして匂いがありますが、大丈夫ですか?」という確認はしないと危険(笑)ですが、気に入る人もいるんですよね。

それに、納豆は発酵食品。オーストラリア人というとジャンクフードを食べまくっているイメージを持つ人もいるようですが、ヘルシー志向のオーストラリア人もかなり多いので、発酵食品に対して良いイメージを持つ人もいます。

オーストラリアはヘルシーな食材が手に入りやすく、ローカルのスーパーマーケットには普通にオーガニック商品が売られていますし、そういった専門店も人気があります。

その環境もあってか、オーストラリア在住歴が長くなると何となくヘルシー志向になる日本人も多く、徹底して食生活に気を付けている人はザラにいるんです。(日本に帰国すると、添加物の免疫がなくなってて食べる物がなかったとか言ってる人の話もたまに聞くほど。)

その波は若干アジアンショップにも影響が出ているようで、ワールドスクエアの『Miracle』というアジアンショップの納豆ラインナップを見ると、7種類の納豆が置かれているうち、2種類はオーガニックのものです。

何故そんなに種類が多いのかはよく分からないですけどね(笑)

 

 

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私がどうして最近になって納豆を買うようになったかというと、きっかけは2年ほど前に体調を崩したからですね。

その時、本気で「パートナーのご飯とかどうでも良いから日本食が食べたい‼︎」って思いました。

オーストラリアに来て約10年、ワーホリだった最初の2年は私、ほとんどアジアンショップのお世話にはなりませんでした。というのも、海外に来てまでわざわざ倍の値段で日本食を買う人の気持ちが分からなかったからです。

現地のマヨネーズは甘過ぎておいしくないからと高い値段でキューピーを買うワーホリが多い中、私は普通にローカルスーパーで買ってました。だって、2年経ったら嫌でもビザがなくなって帰国しないといけないのに、その貴重な期間に現地の食材を食べないともったいないと思ってたのです。

そう、まさか私がこの国の永住権を取って住む事になるなんて、全くの誤算だったのですよ。

で、ワーホリから学生ビザ→ディファクトビザ (パートナーシップ) に切り替えてすぐ日本食レストランに5年くらい働いたので、納豆を買って食べるのは多分、8年ぶりとかでした。

そんなブランクを経て、久しぶりに買った時思ったんですけど、昔って納豆にカラシなんて付いてませんでしたよね〜?少なくとも私が子供の時は絶対になかったはずですが、今は必ず付いてるみたいですよね。

 

 

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でもね、何か違ったんですよ。

納豆を買って、家でご飯を炊いてすごく期待して食べたのですが、私が想像していた味じゃない。どこかが違うんです。

で、気付いたのがお米!

オーストラリアでは日本のジャポニカ米が生産されているので、日本に近い味のお米が普通に食べられます。だから今まで全然気にせず食べてましたが、納豆を食べて初めて違和感を感じました。

アジアンショップに行けば日本産のお米も売ってますけど、とにかく高くてオーストラリア産と比べると2〜3倍の値段!かなり勇気がいりましたが、どうしてもおいしい納豆ご飯を食べたい一心で買いましたよ!

感想は、

「おいしい〜‼︎」

そう、この味です!日本産ってこんなにおいしかったんですね!日本にいた頃はこんなにおいしいお米を食べていたのかと本当に感動しました。

感動してパートナーにも日本産のお米を食べてもらったのですが、残念ながら彼は違いが分からないと言われました。なんてもったいない!

 

まとめ!

・納豆は冷凍だけどアジアンショップで買える。
・納豆をレンチンすると臭いので注意!
・納豆を楽しむにはお米も大事。
・パートナーに日本産のお米はもったいない。

という事ですね。

私の納豆体験、読んでいただいて、ありがとうございました。