ヌテラを大研究!オーストラリア産とヨーロッパ産を比較してみました

オーストラリアのお土産にヌテラ (Nutella) というヘーゼルナッツ味のチョコレートペーストが挙げられる事がありますが「あれ?ヌテラってイタリアじゃなかったっけ?」と思う人もいるかもしれません。

そうなんです、ヌテラはイタリア発祥ではありますが、オーストラリアにも工場があり、微妙にヨーロッパで売られているものと違うんです。ちなみに、日本で手に入るヌテラもほとんどがオーストラリア産なんだそう。

とは言え、たまにオーストラリアでもヨーロッパのヌテラを入手出来る事があり、今回せっかくなので、両方を食べ比べてみました!

Eri
オーストラリアではなぜかヌテラの事を “ナテラ” と呼びますが、この記事ではヌテラで統一します。本場のイタリア語ではヌテッラと発音するらしいです。

ヌテラとは?

ヌテラはヘーゼルナッツをベースにしたチョコレートスプレッドで、第二次世界大戦後の1946年にイタリアのピエモンテ州出身ピエトロ・フェレロが、当時貴重品だったココアを少量とランゲ地方の特産品であるヘーゼルナッツと混ぜて作ったペーストが現在のヌテラの原型です。

ヌテラという名前が付けられたのは、ピエトロの息子によってレシピが改良された1964年で、瓶詰めされて売られるようになったヌテラはたちまちヨーロッパ中で大人気になりました。

次第に販売地域も拡大していき、1978年にはヨーロッパ外では初のヌテラの工場がオーストラリアのシドニー近郊にあるリスゴーに出来ています。

ヨーロッパのヌテラは瓶に入っている事が多いようですが、オーストラリアは基本的にプラスチック容器です。

2007年2月5日には愛好家によってヌテラを祝う「ワールドヌテラデー」が作られたり、50周年記念に10ヵ国以上でヌテライベントが開催されたりしています。

公式ウェブサイト

ヌテラ関連商品

ちなみに、ヌテラはペーストだけではなく関連商品もちょこちょこ売られています。

ヌテラアンドゴー!

ブレッドスティックにヌテラをディップして食べるヌテラアンドゴー! (Nutella & Go!)もあります。プリッチェルタイプも塩味が効いていておいしいですよ。

でも、調べてみたらどちらもカナダ産でした。あれ?でも昔見た時はイタリア産だったと思うんですけど…。

ヌテラビーレディ

Nutella

2021年の初め、Nutella B-ready という商品も見掛けました。イタリア産のウエハースに入ったヌテラは、出掛ける時やちょっとお腹が入った時に便利そうです。

Nutella

6個入りで$5くらいでした。1個22g / 473kJ です。

オーストラリア産とヨーロッパ産のヌテラを比べてみよう

Nutella

さて、左側がプラスチックボトルのオーストラリア産、右側がガラスボトルのヨーロッパ産です。貼ってあるラベルの絵は同じですね〜。

結論から言ってしまうと、ヨーロッパ産のヌテラの方がヘーゼルナッツの味が濃厚でしまってる味、オーストラリア産のヌテラの方が若干甘くて口に中でふわっと広がる感じです。

最初はあまり違いが分からない程度の微妙な違いだと思いましたが、食べていくうちにはっきり分かりました。

どちらもおいしいのですが、ぶっちゃけ私はヨーロッパ産の方がそのままでもパクパク食べてしまいそうで好みかも…。大きな声では言えませんけど。

オーストラリア産のヌテラは私にとってなじみがあるので、口に入れた途端「ああ、これこれ、この味!」としっくり来たと言うか、安心する味だと思いました。

容器を比較

ちなみに、フェレロ社は世界中の工場を持っているのですが、オーストラリアで買ったヨーロッパ産のヌテラはメイドイン・ポーランドです。

フタは両方とも白いプラスチック製ですが、オーストラリア産が回して開けるのに対して、ヨーロッパ産ボトルはパチンとはめるだけなので、かなりゆるくて倒すとすぐ外れそうでした。

でも、その代わりにヨーロッパ産の方は食べ終わった容器をコップとしても使用出来ます。

色や食感は?

フタを外して上から見るとこんな感じ。オーストラリア産 (左) の方が色が若干うすいような…。

パンに塗ってみると、どちらもあまり変わらないように見えます。

お皿に乗せてみると、オーストラリア産は柔らかくてトロリとしていますが、ヨーロッパ産は比較的固めでまとまっているのが分かりますね。

原材料やカロリーは?

この違いは何だろう?と思って原材料を見てみたんですけど、…あれ?

砂糖、植物油脂、ヘーゼルナッツ (13%)、スキムミルクパウダー (8.7%)、ココアパウダー (7.4%)、乳化剤、香料

全く同じ⁇ いや、それは絶対ないと思います。

栄養成分も全く同じ…でした。

このヌテラ、ヨーロッパ産ですがノースシドニーから出荷されているので、同じ表記のラベルを使ったのかもしれませんね?と言うのもこれ、限定デザインボトルとしてオーストラリアで売られていたやつですから。

 

ヨーロッパ産ヌテラは『限定デザインボトル』で探せ!

Nutella

そう、ヨーロッパ産ヌテラを試してみたければ、限定デザインボトルを探してみてください。いつでもあるわけではないのですが、クリスマス近くなると見付かりやすいかもしれません。

2月の初め頃にこのボトルの存在を知って、この全部で3種類のデザインに一目惚れ。かわいくないですか?

3種類全部買う予定はなかったんですけど、シドニー市内のスーパーマーケットをずっと探していたのに見付からず、あきらめて1ヵ月くらい経った頃にたまたま突然発見してしまったので「もう巡り合えないかも?」と思ってつい。

$4 × 3個で $12 だったらまあ許容範囲ですよね。

たまに出る限定デザインが楽しい

こちらはオーストラリア産の2019年クリスマス限定バージョンプラスチックボトルです。ヌテラに限らずクリスマス時期のスーパーマーケットは見てるだけで楽しくなります。

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こちらもオーストラリア産ですが、2020年はこんなカラフルなバージョンも売ってました。

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2020年のオーストラリア産デザインはこんな感じらしいですよ。

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そして、11月初旬にはヨーロッパ産のクリスマス限定ボトルも一緒に並んでました。

空きボトルがとにかくかわいい!

Nutella

ガラス瓶に入ったヨーロッパ産のボトルは、食べ終わったらコップのようになって良い感じです。最後は容器にこびりついたヌテラにお湯と牛乳を注いで、ホットチョコレート風にしてみました。

ラベルは全然キレイに剥げないなあと思ったのですが、水で濡らすとあっさりと取れます。

中身がなくなると、またかわいさが引き立ちますね。めちゃくちゃテンションが上がります。

ヌテラは色んなアレンジが可能

さて、200gのヌテラを3個も買ったわけですが、パートナーにボトル目当てでこんなにヌテラを買った事を知られたら呆れられると思ったので、ちょっとずつ買ったように見せかけて小出しに使ってました (笑)

賞味期限はどれも2020年10月16日。まだ半年ちょっとありましたが、普段はあまりヌテラを食べない私が賞味期限内で食べ切れるだろうか…と不安があったものの、まさかの1週間くらいでひとつ開けてしまいました💦

と言うのも、ちょうどコロナ騒動で外出をほとんどしなかった時期だったので、ヌテラを使って毎日色んなお菓子を作るチャレンジをしてツイッターに上げていたからです。

ヌテラは栄養がありますし、チョコレートは幸せな気分になる作用もあるので、ちょうど良いかなあ…と。

※ レシピはまた改めてアップしますね。

そして、2個目が空いたのはその1ヵ月くらい後。ペースが早くて私自身がびっくり!

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しかも、オーストラリア産ヌテラとも比べたかったので更にもう1個購入しました。でも小さいものでも220g…。まあ、ゆっくり消費していきたいと思います。

Eri
Eri
うちのパートナーはヌテラあまり食べません。

ちなみに、ヌテラの類似品のようなものも売られているので、いつかこちらも試してみたいです。

とりあえず、戸棚にヌテラがあると何かと便利かも。

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おわりに

フェレロ社はヌテラ以外にも色んなチョコレート製品を製造していて、それもオーストラリアでも大人気なんです。もちろん、私も大好きです!

 

>Acknowledgement to Country

Acknowledgement to Country

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