今度は韓国人だらけ

今度は韓国人だらけ

初めてのシェアハウスは、ケアンズのシティ中心部にある一戸建ての家。
ホストファミリーが新しい家に前まで荷物と一緒に車で送ってくれました。

今日からはこの家に住んで、いよいよひとり立ちです。
事前に前に部屋を使っていた人からもらっていた鍵で家の中に入ります。

前回はそのシェアハウスや私の部屋などを少し紹介しましたが、今回はシェアメイトたちについてです。
前回の記事はこちら。→ 初めてのシェアハウス

初日の印象は、“とても静かな家” でした。
全体的にキレイだし町の中心部だし、ギリギリ良い所が見つかって本当にハッピーでした。

玄関を入るとすぐ食事をするガラスの丸いテーブル、奥には黒いソファとテレビが見え、左手はオープンキッチンがあります。
じゅうたんなど全く敷いてない広くて白い床のリビングなので、ビーサンを脱ぐとひんやりします。
アジア人ばかりだから?靴はみんな玄関で脱いでました。

ちょうどリビングでテレビを観ていた日本人の女の子がいて、軽く挨拶と雑談。
そしてついに夢にまで見た自分の部屋へ。
はあ〜、ついに私のお城ゲット!

そう思ったら自分の部屋の床とか磨きたくなって、掃除用具とかも含めて買い出しに行くことにしました。(張り切りすぎ?)
どちらにしても引っ越しを控えてたので極力荷物を増やさないようにしていた為、とにかく買い物に行かないと今日食べる物がありません。

初めての食料品購入♡
徒歩3分以内の所に大きなショッピングセンターがあるのですぐ買い物に行けます。
なんて便利なんでしょう♪
まるで春から一人暮らしを始める社会人一年生の気分ですね。
二十代後半になってから、まさかこんな気分が味わえるなんて。

お掃除して部屋を整えて、ご飯を作って。
スイッチがひとつしかない簡単なものですけど炊飯器もありました。
これはとても助かりました。

初日の事は全部は思い出せないんですけど、夜ホストファミリーのパトリシアが最後に持たせてくれたチョコレートケーキを口に頬張りながら、急に感傷的な気持ちになってちょっと涙が出たのを覚えています。

本当に自分だけの空間。
いつ寝ても、いつ起きても、いつご飯を食べても、誰も何も干渉して来ない生活。
ある意味孤独だけど、自由な生活。

嬉しいはずなのに、予想外な感傷的な感情が出て来て自分でも驚きましたが立ち止まっている暇はありません。
明日から早速仕事探しを開始しなくては、20万しかない貯金がすぐに底をついてしまいます。
ああ、現実的。

とりあえず明日の為にもう寝よう!
いつもホームスティ先では9時にはベットについていた私ですが、今夜時計はもう12時を回っていました。
本来私は夜型なんで、久しぶりに夜更かしが出来るのはやっぱり嬉しい。

ベッドでウトウトしかけた頃…、
ザワザワ、キャッキャと部屋の外から韓国語の賑やかな声が…!

!? う…うるさい…!!

オーストラリアの家の壁はすごく薄くて、まるで壁がないみたいに外の声が筒抜けなんです。
4〜5人の声がすぐ隣のリビングルーム辺りから聞こえてきて、うるさいのなんの!
どこかへ出かけていてちょうど帰って来たみたいです。

静かなんてとんでもない!夜中からうるさい家だ、ここは…。
実際この家には10人くらい韓国人と日本人の女の子が住んでいるんですから、静かなはずはなかったんです。

毎晩こんなに騒がれたらさすがに嫌だなーと思ったんですけど、この夜が特別うるさかったみたいで、次の日は普通でした。
それはひとまず安心しましたが、でも色んなストレスはありました。
例えばこんな夜。

私の部屋の前にデスクトップのパソコンが置いてあり、空いてれば誰でもインターネットを使う事が出来るようになってたんです。
ただし打ち込みは英語でしか出来ませんでした。
まだWi-Fiとかなくて、パソコンに専用コードで回線を繋げてネットを接続していた時代です。
韓国人の子たちはよくそのデスクトップのコードを抜いて、自分のノートパソコンに繋げ直してインターネットをしていました。そうすれば韓国語でタイプ出来ます。(オーナーは接続が悪くなるからするな!と怒ってましたが、上の階に住んでいるオーナーは階段が外にある関係もあって、滅多にはここに来ません。)

まあそれは良いんですけど、例によって壁がものすごく薄いので、外の音が本当にまる聞こえなんですよ!
真夜中にカチャカチャキーボード打たれるくらいなら別に良いんですけど、パソコンの音を消音にしてないからピンってパソコンが音を立てるたびにいちいち私の目が覚めてしまって、さすがに腹が立ちました。

なんで、そばで寝てる人がいるって思わないんだろう?
なんで、音をせめて消そうとか思わないんだろう?

よっぽど言おうと言葉が喉まで出ましたが、結局言えなかった当時の小心者の日本人な私。
今思えば普通に言えば良いじゃん?って思いますが、当時は角が立ったら嫌だな〜とか色々考えてしまって、なかなか言えなかったんです。もうひとりの日本人の子も同じ事を言ってました。
私って本当に日本人だなあ〜、海外来てまでも波を立てず丸く収めたいんだな〜と苦笑いです。

韓国人。
そもそも私は韓流ブームも興味なかったし、オーストラリアに来るまで韓国人の事はほとんど知りませんでした。

私の出身地大分県は、別府にアジア太平洋大学があるので外国人がとても多い地域です。
特に韓国は大分から見ると距離的には東京よりも近くて、韓国人はすごく多かったはずなんです。
だけど地元で見かけても特に関心を持ちませんでした。
うちの父親なんてインスタントカメラの事を “バカチョン” (韓国人をバカにする言葉) と平気で言っていましたし、私にとって彼らは ”違う国の私とは関係のない人たち” でした。

それがまさかオーストラリアで同じ屋根の下で暮らす事になるなんて!
そう考えると不思議で仕方ありませんでした。

実際に関わってみると、文化の違いはあっても彼らはとても親しみやすく身近に感じました。
その身近さ本当にとても不思議でした。
地元でよく見たあの異国の人たちが、私と同じワーキングホリデーで同じ家に住んでいる…。
オーストラリアで彼らに対しての見方が180度変わったのは間違いありません。

彼らの上下関係は日本以上に厳しいみたいですが、嫌な事は嫌とはっきり意見を持っています。
日本人のように変に人に合わせたりしないので、日本人の暗黙のルール、空気を読むという事はあまりないです。(日本の空気を読む文化も普通じゃないと思ってるんですが、まあそれは置いておいて。)
それは逆に言えば、こちらも気をつかわずに自由に出来るという事ですから、考えようによってはお互い変に気をつかいすぎてしまう日本人同士よりもずっと楽かもしれません。

だだやっぱ日本人のキレイ好きの標準は高いなあと実感させられました。

部屋探しをしていた時に気付いたんですけど、ケアンズでは日本人の女の子オンリーというシェアハウスの募集がものすごく多かったんです。
真面目でキレイ好きな日本人の女の子はオーナーに人気があるとの事でしたが、何となく分かる気はします。

シェアハウスは髪の長い女の子が多かったんですけど、いつもシャワールームの排水溝の脇に真っ黒な髪の毛の塊が寄せてあるんですよ。
日本人の誰かがが気になって片付けても、次の日になるとある…。
「何であれ片付けないんだろうね?」と数少ない日本人の間で話題になりました。
ひとりの子がある日さりげなくその事を韓国人のひとりに言ってみたらしいんですが、そうしたら時々は片付けるようになったらしいです。

でも一番嫌だったのが、使った鍋とかフライパンとかをいつまでも洗わずにシンクに置きっ放しにする人がいた事。
使いたくても汚れていて使えないので、使いたい人が使ってもない鍋を洗うという理不尽さ。これが続くと結構腹が立ちます。
いつも誰もいないキッチンに汚れ物が置きっ放しになっているので結局誰がやっていたのか分からないままでしたが、韓国人の誰かなのは間違いがなく、イラつきました。(まあ日本人でもたまにそんな子いますけどね。)

あとこれはすごく嫌とかじゃないんですけど、まな板が真っ赤かに染まっていて洗っても落ちないのには最初驚きました。(韓国人ハウスあるある?) しょっちゅう何やら辛い系の赤い物を切ってるんでしょうね。
韓国の味噌汁も味はおいしいけれど独特な匂いがしました。

一度、家のオーナーが夜いきなりキッチンに来て「あなたたち、もっとキレイにしなさい!」と掃除を始めた事がありました。
(そこまで汚いとは思わなかったんですけどね。)

「ほら、何これ!このスープ腐ってるじゃないの!」鼻をつまんで味噌汁の鍋のフタを開ける彼女。

「あの〜、でもそれ、さっき作ったばっかりなんですが…。もともとこういう匂いなんですけど…?」
韓国人の女の子が説明。
腐ってるは酷いと思いますが、でもちょっと面白かった…(笑)

そう言えば私、家で日本人のシェアメイトと雑談してる時に「本当に韓国人って汚いよね!」と大きな声で言ってしまった事がありました。
どうせ韓国人は日本語を理解出来ないだろうから大丈夫だろうと油断したのが大間違い。
しばらくしてから、すごく日本語ペラペラの韓国人シェアメイトがいる事が分かって冷や汗かきました💧
そういえば、私が語学学校で最初に話しかけた韓国人の女の子も日本人ペラペラだったっけ…。

きっとその子は一部始終私の愚痴を聞いてたと思うんですが、そんな事は一度も触れず仲良くしてくれました。
すごく良い子で私はその子が大好きになったんです。
実はこの子が例の私の部屋の前のコンピュータでよく夜中にガチャガチャやる子だと分かったんですけど、仲良くなってしまえばそういう事も不思議と許せてしまえました。何かあっても友達なら言いやすいですしね。

いやほんと、仲良くなってしまえばみんなみんな良い子たちでした!
結局みんな大好きでした。

ちょっとオーナーが気になるものの、だんだん友達も増えて生活が楽しくなっていきました。
でも実はこの家、決定的に問題のある家だったんです!
その衝撃的な話はいずれしたいと思います。

ちなみに3ヶ月後、私は別のシェアハウスに移ったんですが、すぐその後にヨーロピアンの女の子が数人入って来たそうです。
その家に残っていた日本人の子が言うには「韓国人の方が全然マシだった。今はもっと汚くなって洗面台にカビが生えてるレベルだよ。」だそうなので、やっぱり日本人の女の子のキレイ好きは特別なのかもしれません。
私も小学校の時に先生に言われた「来た時よりも美しく」を今でも守っているつもりです(笑)