ワーホリ時代に会った田中さんの辛口だけどありがたい言葉

ワーホリ時代に会った田中さんの辛口だけどありがたい言葉

ケアンズで求職中、成り行きでツアーガイドの研修を受ける事になった私。
2006年7月上旬、オーストラリアに来てから2カ月目。

やっとシェアハウスが見つかったので仕事を探し始めますが、なかなか見つかりませんでした。
そんな時、あるツアー会社が面接してくれる事になったのですが、経験の全くない私にとりあえず研修を受けてみては、とオファーをもらったんです。
その前回の話はこちら。
仕事がないっ!

その時受けた時の研修がすごくインパクトがあったので、それを書いておこうかと思います。

この研修をオファーしてくれた人

「2人も3人も変わらないから、一緒にツアーガイド研修に参加して、ツアーガイドがどんなものか見てみると良いよ。今回君はお金は払わなくて良いけど、他の2人にはその事は内緒にしてください。彼らは日本からそういうコースとして申し込んでお金を払っているので。」

10年以上たったので時効かなと思って書いてしまいましたが、とにかくこうして5日間のツアーガイドの研修に参加する事になりました。
まずそういった日本から申し込むコースがあるのにびっくり。色んな形のワーホリがあるんですね。

研修を受けさせてもらえる事はすごくラッキーだと思いましたが、仕事が出来るかどうかは先が見えず複雑な気分でした。でもやるからにはそこにしっかり集中しよう、と思いました。

この時の事は当時の私の日記帳にもちらっと書かれているので、この面接してくれて研修をオファーしてくれた方のお名前も覚えていますが、とりあえず田中さん(仮)という事にしておきます。
この田中さん、口は悪いですけどとても良い人だったんです。

それにしてもたった一週間関わったくらいのワーホリだった私が、まさか今頃になってこの事をブログに書くなんて、田中さん本人は夢にも思ってもないでしょうね。

私も書こうか迷いましたが、先に書いた通り彼の言葉はオーストラリアに来たばかりの私にしっかりと影響を与え、今でもよく覚えいるくらいインパクトがあったのでここに残しておきます。

田中さんはものすごく辛口

7月2日(月)、朝9時半から12時まで、講師田中さんによるツアーガイド研修が始まりました。
生徒は私の他に後2人。私とほぼ同年代くらいの女性と男性でした。
田中さんはしょっぱなから辛口トーク炸裂です。

「じゃあ、まずオーストラリアの人口を言ってみて。」

3人「えーと…。」

「おいおい、お前ら大丈夫か!? じゃあ、オーストラリアの州は全部言えるか?」

3人「えーと…、ここがクイーンズランドでえ…。」

「おい、これからツアーガイドになろうっていう人間が、そんなんでどうする? やる気あるのか?」

授業はずっとこんな感じで続きました。

私もパッと答えられませんでした。
オーストラリアの州は学校でもゲームとして出て来たし、地球の歩き方といつもにらめっこしてたので知ってるつもりだったのですが…。

そういえばある日本人の人に “ケープヨーク” がどこか分からないって言ったら「オーストラリアに来てどれくらい!?」って呆れた顔をされましたが、来たばかりで地名や州をちゃんと把握してる人って一体どれくらいいるんでしょうか。ぶっちゃけそんなにいるとは思えません。

でも田中さんの言う事はきついけどマトを得ていて好きでした。
本当に思うのが、来たばかりのワーホリと現地に長く住んでいる人とでは、考え方や気持ちの温度差が全然違うという事です。

来たばかりのワーホリは、日本の社会から一時的に離れて半ば浮かれ気分で楽しいばかり。
でも現地で暮らす人たちにとっては、普通に働いて生活してる日常の場なんですよね。
それはどのくらい違うのか、前に書きました。
海外長期滞在の人にやって来る4つの段階

田中さんの話は現地で暮らす人たち側から見た冷静な意見の代表だと思います。
ワーホリに来て最初の方でこういう意見が聞けて、私は良かったと思います。

次から具体的に実際に言われた事を紹介しますが、もしかして不快に思う人がいたらすみません。

田中さんがワーホリに対して思う事について

まず、今時ワーホリでオーストラリアにいたからって誰もすごいと思わないし、むしろ一年遊んで来たと思われてマイナスになるだけ。実際そういう何も得ないで遊んで帰って来るだけのワーホリがすごく多い。
もしワーホリで何かを得る事を目的として来てるなら、それを肝に命じて普通の事をしてたらダメ。泣きながら歯をくいしばって頑張らないと、後に何も残らない。
いちばん多いワーホリのパターンは、ずっと日本人とつるんでばかりで英語も喋れず結局何もせずに最後になってから焦る。そう人たちは海外にいる事自体に満足してしまってて、ロケーションが違うだけで日本でできる事を海外でしているだけ。

帰国した時に、ワーホリ = 遊び に行ってたと思われるというのは有名な話ですよね。
そういう過ごし方が出来てしまうのがワーホリの良い所でもありますが、だからこそどう過ごすかは自分次第。
要はオーストラリアにいただけでは何もステータスになりませんよ、って事ですよね。
来てから何をするかが重要なのであって、海外に来た事で満足して終わるなら、初めから目標がなかったんだと思います。

初めから目標がなければ達成出来ないのは当たり前ですよね(笑)
遊びが目的で来てるなら、それはそれで貫けば良いんです。
日本で散々働いて来て、休暇の意味でオーストラリアに来ているギリホリの人もたくさんいるでしょう。
私だって、最大の目的は旅行で、その為には苦労を惜しみませんでした。
でも決めたなら後悔しない事!

オーストラリアで何をしたいのかが分からないと、どうしても人間って楽しい方に流されて「こんなはずじゃなかった!」となるのは当たり前。
多分“英語を話せるようになりたい” という人が一番多いと思いますが、何となく言ってるだけで本当にそう思ってるのか?というような人も多いので、それだと目標とは言えません。漠然としすぎなのでだいたい漠然と終わってます。

目的がただ英語だと、勉強の為に勉強してるようなものなので、どこに向かって良いか分からず楽しくないんです。
せめて何故話したいのか?話せる事で何をしたいのか?もっと突き詰めて考えると良いと思います。
そうすると自分がどこにもっと力を入れる必要があるのか分かるし、本当の目的は英語がペラペラになる事じゃなかったという事に気付くかもしれません。
私の場合、“旅行で困ると嫌だから” というのが大きなモチベーションで、そう思うと勉強が進みました。
逆に言うと、旅行で困らない程度の英語くらいのレベルで止まりました(^_^;) そういう事です。

それと日本人ばかりとつるんで英語が何も上達しなかったという話はワーホリを語る上で定番中の定番な話になっていますが、やっぱり日本人同士って楽しいんです(笑)

時々徹底的に日本人を避けたがる日本人をたまに見かけますが、それはそれでもったいない気がします。
日本にいたら絶対に会えなかっただろう人たちと会えるチャンスですし、悩みを本当に分かち合えるのはやっぱり日本人同士です。

だから私が日本で少しでも良いから英語を勉強して来た方が良いと思う理由はそこです!
コミュニケーションが取れないから日本人と一緒にいる事が多くなるのでスタートラインから一歩遅れてる状態なんですよね。
それに現地に来てから初めて英語を勉強し始めた人って満足の沸点が低くなる傾向があるんですよ。
わー、私英語しゃべってる〜♡ わー、私外国にいる〜♡ 海外だ〜♡って来た事自体に満足して終わり。
それで満足なら別に良いんです。でもそれなら後からグチグチ後悔しない事。

オーストラリアでしか出来ない事って色々あるはずですが、期限はたった1年か2年。
日本の食材を高いお金出して買って、日本人とばかりつるんで、日本のDVDやYouTube観て、という人を見るとやっぱり何しに来たの??と思う人はいます。
私の個人的意見としては、本当にものすごくもったいない。

帰国した時の就職については、見つからない人も多いのかもしれませんが、私の知り合いは結構ちゃんと再就職してる人が多いですので、やはりその人次第なんだと思います。歯までは食いしばらなくても良い気はしますが。

海外に来てる事で感覚が麻痺してしまう日本人が多い。白人のこじきに話しかけられてニコニコ答える女の子とかよくいるが、日本でこじきにはなしかけられてもニコニコ話すのか?白人なら誰でも良いのか?
仕事の時は日本的な感覚に戻って欲しい。履歴書見たら住所不定で聞いたら車に住んでるとか言う人を雇いたいと思うのか?面接されている立場でありながら○○なら働けます、とか条件出してくる人がいたり、都市を移動するという理由でレストランなど職場の都合を考えずに辞めて行く日本人が多すぎる。だからワーホリの仕事がどんどん減って行く。昔はもっと色々あった。

うーん、日本人って白人が好きですよね。簡単についてくるのでジャパイージーなんて陰で言われる事も。最初は舞い上がるかもしれませんが、冷静に見たら別にカッコよくない白人も多いですよ。

あと実際ワーホリ雇いたくないというところも増えています。
私も一時期あまりにも酷い人が多くてワーホリ恐怖症になった事があります。だから、ワーホリに厳しい目を向ける人の気持ちは分かります。もちろんみんなそんな人ばかりではありませんが…。

ケアンズは短パンビーサンで仕事をするようなオージーが多い田舎だから、結構適当な仕事をする事が多い。日本のお客様がウォーターフロントでホテルを取っても違う部屋を手配したりする。文句を言ってもThat’s OK(大丈夫)とかいって取り合おうとしない。お客様に怒られるのは自分たち。そういうオージーのフォローもしていかないといけない仕事だ。

ははは、確かに日本の常識から考えると、ありえない!!ちゃんと仕事しろ!! と思うシーンはたくさんあります。
でも優秀な人はすごく優秀、ダメな人はダメとすごく落差が激しいみたいです。
私は日本でいう “ゆとり” みたいな感じかな、と思っています。
接客ひとつ取っても、すごく心がこもっていて感動する事もあれば、よくお金もらってるなとびっくりする人もいるのがオーストラリア。
ツアーガイドでも学校の先生でもお医者さんでも同じ。あからさまに当たり外れが激しい国だとは思います(笑)

おわりに

なんだか偉そうになったかもしれませんが、ここ10年色んなタイプのワーホリの人たちを見て来て、やっぱり色々思う事はあります。

この記事を書くかすごく考えましたが、やっぱり私に少なからず影響を与えてくれた人だし、まあ良い機会かなと思って書きました。

結局この研修がどうなったのか、そして結局仕事はどうなったのかは、今回書ききれなかったので次回にまわします。