日本国外にいても日本の書籍が読めるようになって、便利な世の中になったものです。
オーストラリア在住の私にとって、電子書籍のお陰で私の生活はどれだけ豊かになったか計り知れない、今やなくてはならない必需品になっています。どこでも購入出来て売り切れもなし、続きが気になってたマンガ連載まで読めてしまうなんて、まるでドラえもんのポケットのような便利さ!これを活用しない手はありません。
でも、私のように海外在住で日本に銀行口座がない・使えないという人にとって、海外のクレジットカードは使用不可な電子書籍のサイトも多いので、どこでも良いという訳にはいきませんよね。
なので、私が愛用している eBookJapan という電子書籍サイトなどを紹介してみたいと思います。これから海外に出る人も、電子書籍は良いですよー。
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私が利用している電子書籍
私の使っている電子書籍は3つあります。
eBookJapan、Kindle、iBooksです。
本当は複数あると大変なので、出来ればひとつにまとめたいのですが、色々な事情で最低限に絞って3つになりました。でも日本の書籍のメインは eBookJapan です。
いちばん大きな理由としては、Kindleと iBooks はオーストラリア版を使っているので日本のクレジットカードじゃないと日本の本が買えないからで、 iBooks は主に洋書を読む目的、Kindle は知人の本を読む為に使っています。(Kindle は個人で本を出して売る事も出来るので、それを読む為。)
2012年頃から電子書籍を愛用していて、たまに本は紙派という人たちに「電子書籍で本を読むと、疲れないですか?」と聞かれますが、私としては電子書籍は別に疲れませんし、慣れて来たら私はどちらかと言うと紙の方が疲れます…。
携帯電話やパソコンなどから出る光は人体にあまり良い影響を与えないという話は聞きますが、気付いてないだけかもしれないですけど、とりあえず今の所は特に弊害を感じてはいませんね。ただ、暗闇でも読めてしまうので視力が落ちたのと、寝つきは悪くなったかもしれないです。でも、これは夜はあまり読まないとか工夫すれば良い訳ですし、実際の所、本当に電子書籍だけのせいかは分かりません。
eBookJapan について
株式会社イーブックイニシアティブジャパンが運営する eBookJapan (イーブックジャパン) の良い所は、60万冊を超えるという日本最大級の豊富な品揃えです。
と言っても、電子書籍の会社は色々と浮き沈みが激しいようで、アプリの仕様もコロコロ変わりますし、eBookJapan も2018年には1位2位を争うほど評価されていましたが、2019年に Yahoo! ブックストアと統合し、以前とは少し使い勝手が変わってしまい、そのせいでアプリが安定してないとか何とかで、今はゴタゴタしているようです。
でも、その度に購入先を変えていたらキリがないし、この eBookJapan はいち早く電子書籍の流通を見通してスマホ普及以前から運営されている会社なので、ある程度信用してずっとここを利用しています。
品揃え
特にマンガの品揃えはすごくて、絶版になったような古いマンガから最新まで網羅しています。小説やビジネス書が少ないという話もありますが、そうかな?という感じ。意外とマニアックな専門書があったりとかしますし、私はそんなに不満はありません。
旅行者や留学生に嬉しいのは、地球の歩き方やるるぶ、まっぷる、他にも多くのガイドブックがあるので、昔のように分厚くて重い本を持って道の真ん中で広げる、なんて事も必要ありません。
洋書はないですけど、英語勉強の為の日本の書籍とか、『マッチ売りの少女』など、誰でも知っているような話が英語と日本語で書かれた絵本などは色々ありますよ。
最新のマンガや雑誌と何でもあって、ラジオの基礎英語やテレビでやっているNHKの語学番組の月間テキストまで売ってるのはすごいなと思いました。
値段
常時2,000冊を超える無料のマンガが読めるようですし、本を購入するとポイントがもらえて、そのポイントでも本が購入出来ます。値段は紙の本と同じくらいだと思いますが、ポイント倍とか割引セールなどをうまく利用すればかなりお得。
そもそもオーストラリアで本を買うと古本でやっと日本の定価くらい、新品なら2倍くらいしますのでありがたいです。
機能
ひとつのアカウントで3つのデイバイスが使えるので、iPad、携帯電話、パソコンで読む事が可能です。
読みたい本はダウンロードしておけばオフラインでも関係ありませんし、読まない時はネット上倉庫に保管できるので、容量スペースの心配もありません。また読みたくなったら倉庫からまたダウンロードすれば良いだけで、一度購入したら半永久的に読む事が出来ます。
しおり機能、書籍は文字拡大やアンダーライン、付箋なども出来て便利。
個人的理由
あと、個人的な理由としては、マンガで読む! 電子書籍でこぼこ風雲録―eBookJapan13年史― という eBookJapan の創始者である鈴木雄介さん(現会長) の話を読んで好感を持ったから。
まだ世間には電子書籍という発想もない1996年には既に端末でマンガを読む時代が来る事を見抜いていて、2000年に会社を立ち上げたものの、何年も赤字続き。それでもあきらめず努力し続けたというのが良いですね。転機は2008年の iPhone の発売で多くの人が端末で本を読むようになった頃からというのですから、長い話です!
これ、無料で読めます
電子書籍の良さ
電子書籍のメリットとデメリットを挙げてみました。
メリット
・持ち運びが楽
・場所を取らない
・いつでもどこでも購入出来る
・リーズナブル
・汚れない
・多少暗くても読める
・英語学習にも最適
デメリット
・人に貸せない
・目が悪くなる
・充電しないと読めない
・返品は基本出来ない
・買いすぎ注意
・持ってる本が目につかない
うーん、こんなものですかね?
とにかく持ち運びが楽!
電子書籍の最大のメリットは持ち歩きが楽な事ではないでしょうか。
少し前までは文庫本などをカバンに忍ばせて持ち歩いたりしてましたが、本って結構重いしヨレたり汚れたりするリスクもありますよね。
ワーホリの頃はバックパックとスーツケースを背負って町から町へオーストラリア国内を歩き回っていたので、荷物の重さはとても重要な課題ですが、特に本の重さはバカにならないんですよね。邪魔になるし。
それでも本を持ち歩きたかった私が、もしワーホリ時代 iPad が存在していたらと思うと…!ふうふう言いながら移動していた重い荷物が信じられないくらい軽くなったはずです。
容量にもよりますが、 例えば iPad やスマホに普通に700冊以上入っているとして、現物ではとてもそんな量は持ち運べませんよね。
しかもスマホはいつも必ず持ち歩く物なので、ダウンロードさえ完了させておけば意識しなくても常に持ち歩いている事になりますから、思い立った時にいつでもどこでも読む事が出来ます。 辞典系なんて特に普段持ち歩きませんからね。
私のパートナーは本は紙派の人ですが、旅行の時に “もしかしたら読むかもしれない本” をカバンに数冊入れてるのを見ていると、重くて大変そうです。
便利だけど分厚くて重いガイドブック『地球の歩き方』が電子書籍で持ち運べるとなれば、それだけでもかなり軽くなります。
場所を取らない
持ち運びが楽という事に関連しますが、電子書籍はデータなので、当然収納場所も取りません。
一時期、活字に飢えて紙の本を買いまくっていた事がありますが、本が増えてくると場所を取りますよね。その度に日本の古本屋さんまで本を持って行って買い取ってもらってましたが、重いし、手間だし、それに手元に置いておきたい本も多くてなかなか片付きませんでした。
それでなくてもうちは狭いユニットなので困っていたのですが、その悩みを全部解決してくれるのが電子書籍。
いくら本があっても物質的にスペースを取らないのが嬉しい!
いつでもどこでも購入
インターネットさえ繋がっていれば、いつでも購入出来て売り切れもなし。わざわざ本屋さんに行って探す必要がなく自宅でいくらでも買えるので、出不精になってしまいそうなのはデメリットと言えばデメリットかもしれません。
あと、欲しい本や気になる内容があれば検索をかけるだけで、関連書籍リストがばーっと表示されるので、つい他の色んな書籍が目に入ってつい欲しくなってしまう事も。
しかも場所を取らない分、ま、いっかと買ってしまったり、まとめ買いの方が得だったりするのでついつい買い過ぎてしまう傾向は否めません。実際の本屋さんだったら多分買わなかっただろうな、という本も結構あります。
とりあえずいつか欲しいな〜と思った本は、 “お気に入り” に登録しておいて、割引されたりやポイントアップのキャンペーンの時に買ったりしています。
リーズナブル
これは海外にいる事が前提の話ですが、当然日本国外では日本の本は貴重品。
シドニーに紀伊国屋はありますが、新品の本は日本の2倍くらいは余裕でかかりますし、本にもよりますが古本屋で日本の新品くらいの値段というのは珍しくありません。通販で買うという手もありますが、送料がかかりますよね。
だから海外在住者にとっては、電子書籍がたとえ現物と同じ値段だとしても、安いんです。更に割引セールやポイント制度などを上手く使えば、かなりお得です。
ちなみに、いちばんの安上がりは図書館ですけどね(笑)
汚れない・古くならない
これが紙の本より気を使わない点、電子書籍は汚れないし劣化もない!
電子書籍に慣れてしまった私がたまに紙の本を読むと、手垢が付かないかとかシワにならないかとかをすごく気にしている自分に気付きます。
そんな私も電子書籍では、アンダーライン機能や付箋機能を使いまくっているんです。消したくなれば、デジタルなのでいつでもきれいに消せますから。あと、しおり機能も良いですね!
暗闇でも大丈夫
電子書籍の利点のひとつに、液晶画面で明るいので暗い所でも本が読めるというのがあります。
でもこれは、良いのか悪いのか…。
でも、以前は電気が消えたら書き留めておきたい事があっても何も出来ませんでしたが、今は何でも出来ます。
パートナーを横目に暗闇でメモも取れるし本も読める、インターネットやゲームだって出来てしまいますよね。これが私の視力が落ちて来た原因でしょう。
iPadなどのライトは生活リズムを狂わせられやすい気がします。
自分を律しないと、やめられない、止まらない。いつまでもダラダラやってしまうんですよね。本当に気を付けないと!
英語の勉強になる
これは Kindle と iBooks の機能ですが、分からない単語がすぐ調べられるので便利ですよ〜!
例えば iBooks の場合、分からない単語を選んで “Look Up” を選ぶと、
日本語と英語の意味が出てきます!(しかもその単語の入った書籍まで。)
英語は中級くらいのレベルまで来れたら、少しでもたくさんの英語を読んだ方が良いので、これでたくさん読めます。
おわりに
本屋さんに電子書籍で読んだ本を見つけたら「本物の本の厚みはやっぱり良いなあ!」と手に取って触ってしまいます。あの紙独特の手触りや匂いなどの独特な雰囲気は紙じゃないと出せないですからね。
電子書籍はクリックしたら目的のページへ飛べたり出来て便利なのですが、それよりも紙の方がパラパラめくれるので使いやすいと思う時もあります。
今は子供向けの絵本などもたくさん電子書籍化されていますが、私は子供の頃に本物の本に触れられて良かったなあと思うし知能の発達にも関係すると思うので、子供の頃は実際に手で触って直にめくって、本の感覚も充分味わって欲しいですね。
電子書籍と紙の書籍、目的や状況などによって上手く使い分けられたら良いですよね!