初めてのシェアハウス

ふふふふふ…。
ついに憧れのシェアハウスが見つかりました!
探すのすごく大変だったんですよ〜!!

その大変だった前回の記事はこちら。
ケアンズに来るタイミングを間違えた!

と言ってもこれは、2006年の事。
もう10年以上も前の話になってしまいました。

でもね、この頃の事は今でもすごくはっきりと覚えてるんです。
それだけ私にとって特別でインパクトがあったんでしょう、このワーホリ生活。
いつか何かの形で誰かに伝えたいなとはぼんやり思って来たんですが、ブログか、なるほど。
便利な世の中になったものですね。(←おばさん。)

では今日は、私の記念すべき初めて住んだシェアハウスを紹介しますね!!
ではこちらです!いらっしゃいませ〜!

場所はCairns Central、通称ケアセンと呼ばれるショッピングセンターのすぐ近く。シティのど真ん中!
レントは週$80。ボンド(敷金のようなもの)は確か2週間分。
一軒家、女性限定です。
最低3ヶ月住むか、その前に家を出たかったら代わりに住む人を見つけるのが条件です。
英語のタイピングしか出来ませんがコンピュータが一台あって、インタネットも使えます。(この時代にWi-Fiはありません。)

私の部屋は1階(グランドフロア)です。
上の階にも部屋がいくつかあって、奥のマスタールーム(シャワーとか付いてる部屋)には、この家のオーナーも住んでいます。

オーナーはオーストラリア人の白人女性で、アジア人の私たちから見てもすごく若く見えたので、もしかしたら二十歳になってなかったかもしれません。
ちょっとツンケンしていて話にくい人だったので、彼女についての詳しい事は結局最後まで知らないままです。

この家に住んでいたのは全員で10人くらいだったでしょうか?
入居した当初、ほとんどが韓国人で日本人は私を入れて3人。
でもまあ、ケアンズのワーホリは特に色んな場所に移動して行きますから、常に住んでるメンバーは入れ替わり立ち替わりでした。
左の写真がみんなで共有するキッチン。
右には玄関、奥にはトイレやシャワールームがあります。
手前にはテレビとソファが置かれていて、みんなの共同スペースです。
英語の練習にと、シンプソンズのアニメをよく観てました。

キッチンやシャワールームにはね、ありんこが普通に列作って歩いてるんですよ。
壁にはよくゲッコウ(Gecko)と呼ばれるヤモリがいるし。
これ、ケアンズでは結構普通の事です。

トイレットペーパーや洗濯洗剤は自分で用意。
洗濯機はお金を入れないと動かない仕組みのものでしたが、誰かがうまく細工したらしく、お金を入れなくても普通に動いてました。

ケアンズの日差しは強いのに、この家の洗濯物を干すスペースはいつも影になっていて乾きにくいのがちょっと難点。

自転車を中古で安く買って庭に置いてたのですが、チェーンを付けてたにも関わらず、速攻盗まれてなくなりました。

私の部屋はこんな感じ!↓広くはないけれど、悪くないです。

枕カバーやシーツは自分で買わないと何もなかったんですが、3ヶ月だけ住むと決めてた家だしわざわざ買うのは納得いかないので、使わないTシャツを枕カバーに代用しました。
それにたまたま持って来ていた大ぶりのストールも役に立ちました。
ケアンズは暖かいので、冬でもこれで充分でした。
日本でこのストール1000円だった(笑)んですけど、後々も色んな場面で大活躍します。今でもまだ持ってますヨ!

そしてこの部屋、ホームスティの家と同じく、部屋の中は何となく日が当たらなくて暗い感じ。こちらの家の特徴なんでしょうか?
窓には網戸が埋め込まれて固定されているので鍵は付いていません。これもホームスティ先と同じ仕組み。

天井もまたホームスティ先と同じくファンが付いてます。
ホストファミリーのピーターとパトリシアの事が思い起こされます。

最後のお別れの日、2人は私にコアラのマグカップと手紙をくれました。
それから「新しい家で食べてね。」とパトリシアが自分で焼いたチョコレートケーキをくれて、ピーターが車で新しい家まで送ってくれました。

そんな優しいホストファミリーの事は好きでしたが、やっぱり他人と一緒に暮らすのは自分のペースで生活しにくく気をつかうので、ホームスティ後半になって来ると “早く新しい家に移って夜更かしとか不摂生な事もしたいな!” と思っていたんです。

でもシェアハウスに移って初めての夜、パトリシアのケーキをひとり部屋でかじりながら、何となく寂しい気持ちになって、涙が出たのには自分でも驚きました。
だって今までの1ヶ月間、全くホームシックなんてならなかったし、まさか私が誰かの事を恋しく思って泣くなんて思いもしなかったから。

もともとはホームスティをする事自体、気がすすまなかったんです。
赤の他人と一緒に住むなんて、私の性格上、絶対気をつかって疲れると思ったから。

でも学生寮の宿泊費はホームスティよりももっと高かったし、不慣れな外国でいきなり家を見つける自信もなかったし、私のエージェントも「オーストラリア人はとてもリラックスしてる人たちなので、あまり気をつかう必要ないですよ。」と言うので、やってみる事にしたんです。

実際そんな必要はなかったんでしょうけど、やっぱり自分の性分でいっぱい気をつかってしまったし、クラスメイトの話を聞いていると酷いホストファミリーもいるみたいですが、私のホストファミリーは良い人たちだったし、ホームスティして本当に良かったと思ってます。

結局あのオーストラリアに来て最初の1ヶ月は、この国について色んな事を学んだ貴重な時間になりました。
ありがとう、私のホストファミリーと勧めてくれたエージェントさん。

でも、それはそれ。
これからは心機一転して、全く新しい家で新しい生活をしていかなければいけません。

 左の写真は住んでしばらくしてから模様替えした、お気に入りのデスク周り。
今見ると、机の下にある本の多さにびっくりしますね。
全部日本から持って来たワーキングホリデーの本やら英語の本やらです。
大して読みもしないんですけど、ないと何となく不安、みたいな。そりゃ荷物が重い訳です。
私が電子書籍を絶賛するのは、この時の苦い思い出があるからです。
ただし地球の歩き方は重いけど必需品。旅人のバイブルですから。
地球の歩き方の最初のページについてた折り込みのオーストラリア全土の地図は、切り離して壁に貼りました。
こうすると、旅に対するモチベーションが上がる気がしたからです。
思えば私、小さい頃からいつもどこかに行きたいと憧れる子供で、それは今でも全然変わってないんですよね。

でも今はまず最低でも3ヶ月間、このケアンズ にじっくり腰を落ち着けて資金等を稼ぐ必要があります。
それに外国で働くという事もオーストラリアに来た目的のひとつでした。

そうなると暮らして行く上で、ぱっと見れるカレンダーが欲しかったので、マジックでカレンダーを手書きして壁に貼ることにしました。
他にもかわいいトマト缶を鉛筆立てに仕立てたり、いらないTシャツで雑巾を手縫いしてみたり、手作り感満載な生活。それはそれで楽しかったです。

ここは異国の地オーストラリアのケアンズにある、私の小さなプライベートエリア。
そう思うとすごく不思議な感じでした。

この私の最初のシェアハウス、5月後半から語学学校に通い始めたワーホリ組の友人たちの中では、1ヶ月しか学校に行ってない私が真っ先にに卒業して、いちばん最初に家を見つけたのもあって、しょっちゅう友達が遊びに来てました。
場所がシティで集まりやすいのもあって、誕生日会とかもここでしましたね〜、懐かしい。
地元のカフェで覚えたメニューが大いに役に立ってくれました。

でも私の行く所には、いつもたいがいオチやら事件やらがあるみたいなんですよね〜。
今となっては、こうやってネタに出来るおいしい体験(?)と言えるのかもしれませんが、色〜んな事が起こります。

次はその話をしますね。