2019年2月27日、私たちはメルボルンからタスマニアのロンセストン空港に到着。そして、そのロンセストンから約140km南にある今夜の宿泊場所ボスウェル (Bothwell) へ車を走らせました。
え、ロンセストンはきれいな街並みの人気観光地なのに、なぜわざわざ違う場所へ移動するのかって?
それは、うちのパートナーがオーストラリア最古のゴルフコースでゴルフしたいからですね。今回の旅行は完全にパートナーのペースに合わせました。
前回の話
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ゴルフ発祥の地に向かって
タスマニアには世界トップ100に入る “バーンボーグル・デューンズ (Barnbougle Dunes) ” というゴルフコースがある事でも有名なのですが、オーストラリア最古の “ラソファーム (Ratho Farm)” というゴルフコースもタスマニアにあります。
ゴルフに目のないパートナーにしてみれば、そりゃプレイしてみたいでしょうね。
ちなみに私はゴルフに興味がないのですが、そのゴルフコースにある19世紀に建てられた宿泊施設に泊まれるという事でワクワクしてました。そういうの大好きなんですよねー。
という事で、私たちの利害関係は完全に一致です(笑)
それにしても…、
ロンセストンから車で約1〜2時間とはいえ、山を越えなくてはいけないので長〜い長〜い道のりに感じました。 目的地も“ファーム” と呼ばれているくらいなので、一体どんな田舎にたどり着くのでしょうか…?
先月タスマニアの山火事がすごかったからか、時々焦げてる木も見掛けました。
そして、山の中で突如看板を発見。
ステップス スカルプチャー
好奇心から車を止めて奥に入っていくと、不思議な彫刻が。
The Steppes Sculptures
5581 Highland Lakes Rd, Steppes, TAS 7030
http://think-tasmania.com/steppes-stones/
どうやらこれは、タスマニアの彫刻家スティーブン・ウォーカー (Stephen Walker) の作品を展示しているようです。
ちょっと歩けば 19世紀の歴史的建物のある Steppes homestead にあるようなので行ってみたかったのですが、日没間近で時間がないのでまた次回。
ラソファームに到着!
山を超えて、ようやく近くまで来たようです。見事に周りには何もありませんねー!
グーグルマップで場所を確認しながら、入り口を発見。
でもレセプションの場所が分からずに、ちょっとぐるぐる回ってしまいました。(奥の方にありました)
Ratho Farm
2122 Highland Lakes Road, Bothwell, TAS 7030
http://www.rathofarm.com
レセプションのある建物に入ると、3〜40歳くらいのフレンドリーな男性スタッフがいて「後でここ (レセプション) に飲みにおいでね」と。
そして部屋まで案内してくれる途中、遠くを指差して「あのブランコの向こうに牛がいるから、この木の葉をあげると良いよ」と木の枝を切って私にくれました。
えーっ。
その木の枝、後でよく見るとどんぐりが付いてて「わー、オーストラリアで初めて見たかも!」と変なところで感動。
チェックインした後にパートナーが私にこっそり私に聞いてきたので、ちょっと笑ってしまいました。
“Cow” だよ、牛だよ。何故か私の方が聞き取れてた(笑)
宿泊施設
そして、今夜私たちが泊まる所。
素敵〜♡
外観は古そうな感じですが、中はびっくりするほどきれいでモダンでしたよ。
3部屋くらいあって複数の宿泊客が泊まれるようになってますが、今夜ここには私たちだけ。
ね?おしゃれでしょ?
白を基調にした清潔で新しいバスルームも付いていて、全然古さを感じません。
このテーブル、きっと昔のミシン台か何かだったと思うんです。アンティーク好きにはたまりませんね。
動物に餌をやる
無事チェックインを終わらせた後、パートナーは仕事の電話で忙しそうだったので、ひとりでさっきもらった木の枝を持って牛の所に行ってみました。
「本当に牛が食べに来るの〜?」と半信半疑でしたが、木の枝を柵越しに差し出すと、遠くにいた羊が凄い勢いで走って来て葉っぱをむさぼるように食べる食べる!
しばらくして、遠巻きにこっちを見てた牛たちが近づいて来たかと思うと、先にいた羊を押しのけて葉をムシャムシャ。その強い牛の力に負けないように、必死に木の枝を持つ私。
羊さん、私、枝を持つだけで精一杯。ごめんね〜!
羊たち、完全に牛たちに押しのけられてしまいました。
それにしてもこの牛の立派なツノ、ひとつきされたらひとたまりもなさそうですね!
後からパートナーも来て、夢中で餌やってました。彼、こういうの大好きなんだよな〜。
レセプションでまったり
さて、牛たちが食べられる葉っぱがなくなったのを確認した後、私たちは飲み物のオファーを受けていたのでレセプションの方へ向かいました。
私の中で「ブログ熱がわいてきたら即座に書くべし!」という格言 (?) があるんですが、旅行中ってなかなか難しいくて、更にアルコールを口にしようものなら頭が回らなくなってしまってもうダメなのです。
レセプションのある建物の中は、さすが歴史があるだけにクラシックな雰囲気が満載。ゴルフに関する展示物なども飾られていて、まるで博物館のようです。
で、スタッフのお兄さんに「何飲む?タスマニアのワインがあるよ。赤?白?」と聞かれて、
と、ソッコー飲みはじめたのは私です(^_^;) だってタスマニアワインですよ、タスマニア。地元の物を味わうのは旅行の醍醐味ですよねー‼︎
ピノ・ノワール、飲みやすいから好き。(パートナーはお酒嫌いなのでコーラ。)
奥も広いダイニングになってたようで、何人かの人たちの賑やかな話し声が聞こえてました。
私たちはリビングでまったりと、まるで19世紀の上流階級のように(笑) 贅沢な時間を過ごしました。
ここは5代に渡って家族で管理されているそうなのですが、お兄さんは地元の人じゃなくて雇われてるだけなんですって。お兄さんの素朴で親切なおもてなしは、本当に最高でしたよ。
さて、8時過ぎの遅い日没もどっぷりと暮れて…。
でも周りにゴルフコースなんてあった? まさか…。
続く。