南オーストラリア州の名物?コーニッシュパスティに注目!

小さい頃にアデレードに住んでいたパートナーは「南オーストラリア州に来たらこれを食べる!」というものがいくつかあって、パスティもそのひとつだそうです。

で、後日色々調べていくうちに、私も「また南オーストラリア州に行ったらパスティ食べなきゃ!」という気持ちになって来ました(笑)

きっとみなさんも、読んでるとだんだん食べたくなってくる…はず…⁉︎

12月26日、世間はボクシングデーですが、私たちには全く関係なく旅は続きます。

 

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パスティを探せ!

早朝、パートナーのお父さん夫婦は自前のキャンピングカーでアデレードの西側にあるエアー半島に向けて出発していきました。

私たちは後から合流するという事で、朝ちょっとゆっくりしてからアデレードを出発。

その途中で、パートナーはベーカリーに寄るのを楽しみにしていたようなのですが、残念な事にいつも寄る近くのベーカリーは閉店してました。

とりあえず、敷地内にはシドニーにもあるチェーン店のベーカリーならあったのですが、

 

違う〜!オレは南オーストラリアのパスティが食べたいんだ〜‼︎

えーっと、パスティって何だったっけ…?

パスティを発見!

目的地のエアー半島に向けて車を走らせてる最中も、パートナーは運転しながら「パスティ、パスティ…」とずっと探していました。

パスティ…?私も何度もアデレードに来ているので、多分パートナーと一緒に食べた事があると思うんですけど、どんな食べ物だったか全く記憶になくて。気にとめてないと全然覚えてないものですね。

結局、1時間くらい走って、やっと Port Wakefield という町でベーカリーを発見しました。

Port Wakefield Bakery
1 Edward St, Port Wakefield SA 5550

こじんまりとしたかわいい感じのお店です。

ありました!半円形のパイみたいなやつがパスティだそうです。色んな味があるようでした。

パートナーによると、上の写真のような形のパスティがいちばんベーシックで有名だと言うので、私はこれを食べてみる事にしました。コーニッシュパスティー (Cornish Pasty) というそうです。

コーニッシュパスティは、パイ生地にひき肉や野菜などが入ってておいしかったです。

…ええ、普通においしいです。おいしいんですけど、でもパートナーの「絶対に食べなきゃ!」っていうほどの情熱は何なんだろう??

ちょっと疑問に思ったのでパートナーによく聞いてみると、このパスティはニューサウスウェールズ州ではあまり売ってないから食べておきたいとの事でした。

うーん、うちはアジア人の多いシティに住んでて、こういうベーカリーに普段あまり行かないので意識した事はなかったのですが、そうか、ニューサウスウェルズにはあまりないのか…。

 

でね、確かコーニッシュパスティは、鉱山労働者にとって食べやすい形だったから重宝されたんだよ。

へええ〜!じゃあ、南オーストラリア州の歴史と深い関わりがあるのかな⁉︎

…と思ったので、詳しく調べてみる事にしました。

パスティが南オーストラリアの理由

結論から言うと、パスティはイギリスが起源でした

もともとイギリス南部のコーンウォール (Cornwall) で労働者の昼食として食べられていたものがコーニッシュパスティで、中世からイギリスで食べられていたミートパイから派生したそう。

なーんだ、イギリスの食べ物かあ…と一瞬思いましたが、南オーストラリア州でしか食べられないと言うのは、あながちウソではないようです。

と言うのも、ネットでオーストラリアのパスティを検索すると、他の州も多少ヒットするものの南オーストラリア州が圧倒的に多いのが分かります。

どうしてなのか?その理由を知るには、白人入植が始まった初期のオーストラリアまでさかのぼる必要がありました。

銅の鉱山と密接な関係が

南オーストラリア州ヨーク半島付け根に位置するコパーコースト (Copper Coast) は銅が採れる地域なのですが、19世紀、コーンウォールの移民たちがその鉱山で働いていて、そこからコーニッシュパスティが広まっていったようです。

コーニッシュパスティは暗くて危険な鉱山の地下でも食べやすく重宝がられ、そのうちこの食べ物は南オーストラリア州中のベーカリーで定番メニューとして売られるようになっていったのです。

今日では牛肉や羊肉を使用し工業用のオーブンで生産されるパスティも、当時はポッサムやウサギなどオーストラリアにいる入手可能な肉は何でも使用してたのだそう。

うう、ポッサム…。

そして実は、2011年からヨーロッパではイギリスのコーンウォールで作られたもの以外はコーニッシュパスティと呼ぶ事が出来ないという取り決めが出来たのですが、オーストラリアでは幸い対象に入ってないので現在でも昔ながらのコーニッシュパスティという名前で呼ばれています。

シャンパンがシャンパーニュ地方のもの以外 “スパークリングワイン” と呼ばないといけなくなったのと同じような感じですね。

コーニッシュフェスティバルも開催

更に、そのコパーコースト (Kernewek Lowender) の町 Moonta、Wallaroo、Kadina では、1973年から2年に1度コーニッシュフェスティバルも開催されているようです。

2021年のスケジュール
https://southaustralia.com/

7日間に渡るフェスティバルでは、コーニッシュパスティやこのフェスティバルの為に作られたスワンキー (Swanky) ビールなどが売られ、メイポールダンス (ヨーロッパの五月祭で柱に付けられたリボンを持って踊るダンス) やパレードなどイベントが目白押し。2017年は4万人以上の人達が訪れたとても人気のあるフェスティバルだそう。

え、すごくないですか?知らなかったです。

(参考: https://www.history.com/ / https://www.abc.net.au/ / https://en.m.wikipedia.org/ / http://beeradelaide.com/)

おわりに

まだまだオーストラリアについて知らない事がたくさんありますね。

考えてみれば、もしいつものベーカリーが普通に営業していてパートナーがベーカリーを探さなければ、私は何も考えずにパスティを食べて、今も何も知らないままだったかもしれません。

そして、それまで何とも思ってなかったコーニッシュパスティが急に食べたくなるから不思議です(笑)

あと他にもパートナーが南オーストラリア州で必ず食べる物がいくつかあって、それは別記事にまとめていますので気になる人はそちらも参考にしてくださいね。

さあ、まだまだ旅は続きますよ!

 

追記: 2019年11月22日現在、ヨーク半島ではブッシュファイヤーによる火災で深刻な被害が出ています。今年のオーストラリア各地で発生しているブッシュファイヤーは規模がおおきく、ここ数日シドニーもシティまで煙っていました。早くおさまる事を祈っています。

 

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