オーストラリアは英連邦の国なので、オーストラリアの元首はイギリス国王 (もしくは女王) ですが、国王がオーストラリアに常に滞在することは出来ないので、その代理となるのが総督です。
現在ではオーストラリア政府が任命した人物をイギリス国王が任命する形になっていますが、植民地当時はイギリスから派遣されていました。
特に植民地初期はシドニー建設初期に多く関わっているため、歴史によく名前が出てきます。
この記事では、どのニューサウスウェルズ植民地の総督が何年在任したのか、具体的なリストです。
※ こちらのソースは Parliament of New South Wales です。
- 1 ニューサウスウェルズ植民地総督リスト
- 1.1 初代総督 アーサーフィリップ (1738年〜1814年8月31日)
- 1.2 2代目 ジョン・ハンター(1737年8月29日〜1821年3月13日
- 1.3 3代目 フィリップ・キング(1758年4月23日〜1808年9月3日)
- 1.4 4代目 ウィリアム・ブライ (1754年9月9日〜1817年12月7日)
- 1.5 5代目 ラクラン・マッコーリ (1762年1月31日〜1824年7月1日)
- 1.6 6代目 トーマス・ブリスベン (1773年7月23日〜1860年1月27日)
- 1.7 7代目 ラルフ・ダーリング (1772年〜1858年)
- 1.8 8代目 リチャード・バーク
- 1.9 9代目 ジョージ・ギプス (1791年〜1847年2月28日)
- 1.10 10代目 チャールズ・オーガスタス・フィッツロイ
- 1.11 11代目 ウィリアム・デニソン
- 1.12 12代目 ジョン・ヤング
- 1.13 13代目 サマセット・リチャード
- 1.14 14代目 ヘラクレス・ジョージ・ロバート・ロビンソン
- 1.15 15代目 オーガスタス・ロフタス
- 1.16 16代目 チャールズ・ロバート・キャリントン
- 1.17 17代目 ビクター・ジョージ・ジャージー
- 1.18 18代目 ロバート・ダフ
- 1.19 19代目 ヘンリー・ロバート・ハムデン
- 1.20 20代目 ウィリアム・ライゴン
ニューサウスウェルズ植民地総督リスト
初代総督 アーサーフィリップ (1738年〜1814年8月31日)
アーサー・フリップ大尉 (Captain Arthur Phillip) イギリス海軍
在任期間 1788年1月26〜1792年12月10日
イギリスからオーストラリア大陸に向けて、囚人を乗せた11艘の船 (第一船団) を指揮したアーサー・フィリップは、そのままニューサウスウェルズ植民地初代総督に就任。
総督だった5年の間に、シドニーとパラマタの町を建設しました。
オーストラリア東海岸ポート・ジャクソン (現在のロックス) に到着。フィリップは、現在の植物園のある場所を最初のヨーロッパ人ファームを設立するべく、土地を開拓して9エーカーの広さにトウモロコシを植えましたが、季節選びの失敗と土壌の悪さ、ネズミの被害によって失敗しています。
2代目 ジョン・ハンター(1737年8月29日〜1821年3月13日
ジョン・ハンター大尉 (Captain John Hunter) イギリス海軍
在任期間 1795年9月11日〜1800年9月27日
3代目 フィリップ・キング(1758年4月23日〜1808年9月3日)
フィリップ・ギドリー・キング大尉 (Captain Philip Gidley King) イギリス海軍
在任期間 1800年9月28日〜1806年8月12日)
4代目 ウィリアム・ブライ (1754年9月9日〜1817年12月7日)
ウィリアム・ブライ大尉 (Captain William Bligh)
在任期間 1806年8月13日〜1808年1月26日
木曜島の名前を命名
※ ラム酒の反乱でウィリアム・ブライが総督から下された後、1809年から5代目総督が就任するまでウィリアム・パターソン (William Paterson) が代理を務めています。
5代目 ラクラン・マッコーリ (1762年1月31日〜1824年7月1日)
ラクラン・マッコーリー少将 (Major-General Lachlan Macquarie)
在任期間 1810年1月1日〜1821年12月1日
シドニーのインフラを整えた人物で、1816年にラム病院建設 (現在の The Mint) したり、1819年にハイドパークバラックス設立 (現在世界遺産の博物館) したり、ハイドパーク、ロイヤルボタニックガーデン、ホークスベリー、キャンベルタウンなど多くの町を建設しました。
6代目 トーマス・ブリスベン (1773年7月23日〜1860年1月27日)
トーマス・ブリスベン少将 (Major-General Sir Thomas Brisbane)
在任期間 1821年12月1日〜1825年12月1日
7代目 ラルフ・ダーリング (1772年〜1858年)
ラルフ・ダーリング中尉 (Lt-Gen. Ralph Darling)
在任期間 1825年12月19日〜1831年10月22日
8代目 リチャード・バーク
サー・リチャード・バーク少将 (Major-General Sir Richard Bourke)
在任期間 1831年12月3日〜1837年12月5日
9代目 ジョージ・ギプス (1791年〜1847年2月28日)
ジョージ・ギプス卿 (Sir George Gipps)
在任期間 1838年2月24日〜1846年7月11日
10代目 チャールズ・オーガスタス・フィッツロイ
チャールズ・オーガスタス・フィッツロイ卿 (Sir Charles Augustus FitzRoy)
在任期間 1846年8月3日〜1855年1月20日
※ 1851年にオーストラリアのゴールドラッシュが始まり、ビクトリアがニューサウスウェルズから独立しました。
11代目 ウィリアム・デニソン
ウィリアム・トーマス・デニソン卿 (Sir William Thomas Denison)
在任期間 1855年1月20日〜1861年1月22日
12代目 ジョン・ヤング
ジョン・ヤング卿 (Rt. Hon. Sir John Young) 総督
在任期間 1861年5月16日から1867年12月24日
13代目 サマセット・リチャード
ベルモア伯爵サマセット・リチャード (Rt. Hon. Somerset Richard, Earl of Belmore)
在任期間 1868年1月8日~1872年2月21日
14代目 ヘラクレス・ジョージ・ロバート・ロビンソン
ハークレス・ジョージ・ロバート・ロビンソン卿 (Sir Hercules George Robert Robinson)
在任期間 1872年6月3日〜1879年5月19日
15代目 オーガスタス・ロフタス
サー・オーガスタス・ロフタス卿 (Rt. Hon. Sir Augustus Loftus)
在任期間 1879年8月4日~1885年11月9日
16代目 チャールズ・ロバート・キャリントン
チャールズ・ロバート・キャリントン男爵 (Rt. Hon. Charles Robert, Baron Carrington)
在任期間 1885年12月12日〜1890年11月3日
17代目 ビクター・ジョージ・ジャージー
ビクター・ジョージ・ジャージー伯爵 (Rt. Hon. Victor George, Earl of Jersey)
在任期間 1891年1月15日〜1893年3月2日
18代目 ロバート・ダフ
ロバート・ダフ閣下 (Rt. Hon. Sir Robert Duff)
在任期間 1893年5月29日〜1895年3月15日
19代目 ヘンリー・ロバート・ハムデン
ヘンリー・ロバート・ハムデン子爵閣下 (Rt. Hon. Henry Robert, Viscount Hampden)
在任期間 1895年11月21日~1899年3月5日
20代目 ウィリアム・ライゴン
ボーシャン伯爵ウィリアム閣下 (Rt. Hon. William, Earl Beauchamp)
在任期間 1899年5月18日~1901年4月30日