どのUGGブーツを買えば良いの?

どのUGGブーツを買えば良いの?

オーストラリアの街やショッピングセンターを歩いていると、結構な頻度でUGGブーツのお店を見かけます。
一時期日本でも流行っていたらしいですね。
羊の皮で作られたブーツは暖かくてとても履き心地が良いんで、一度履いたら病みつきになる人が多いみたいです。
おみやげに買って帰る人もたくさんいます。

でもよく見ると、UGGにも色んなタグがある事に気付きます。

昔、知人に「アグブーツのタグをよく見た方が良いよ!オーストラリアと書いてても中国製のものがあるんだから!」と言われて「へー、そんなパクリブランドがあるの〜?」くらいにしか思ってなかったんですが、実はそんな単純な話ではなかったんです。

それにある人からは「アグブーツはオーストラリアの物だと思われてるけど、ニュージーランドで作られているんだよ!」と言われてますます混乱。

もう、アグブーツって一体何が良くて、どのタグの物を買えば良いんでしょうか!?

という事で、今日はアグブーツについてです。

結論から言ってしまうと、オーストラリアやニュージーランドでは“UGG” という言葉自体が、シープスキンスキンで出来たブーツの事を指す言葉なんです。
つまり、どのメーカーが作ってもシープスキンで作られていれば、それはアグブーツということです。

えっ、ブランド名じゃなかったの!? と思った人も間違っていません。
アメリカやヨーロッパではUGGというと、アメリカのDeckers Outdoor Corporationの商標であるUGG®︎を指すからです。

近年、海外のセレブ達が身に付けるようになり、日本のブームを起こすきっかけとなったのもこのUGG®︎なんです。
だから日本の人たちが言うUGGも、このUGG®︎を指しているんだと思います。

ところがこのブランド、ややこしい事にアメリカのブランドなのに、2016年までロゴの下に“Australia” と書かれていました。

う〜ん、これはこんがらがりますよね。
一体どういう事なんでしょうか。

アグブーツの始まり

起源は1800年代後半〜1900年代前半頃のオーストラリアのアウトバック(内陸の田舎)からだったようです。
最初は羊飼いたちが羊の皮を足に巻きつけて革の紐で結び付けたような、簡単なものでした。

1933年にNSW州のBlue Mountains Ugg Boots がブーツを売り始めたという記録が残っていて、これがおそらく一番古いアグブーツブランドです。

UGGの名前の由来

第一次世界大戦・第二次世界大戦中、英国のパイロットらが凍傷を避けるためにアグブーツを着用。
その頃は、あまり魅力的ではない外見から “Fug Boots(ブサイクなブーツ)” と呼ばれてたそうです。

ちなみにFugとは、Fuglyの事だと思います。
あまり良い言葉ではないんですが、この単語を聞いたことありますか?
F○ckin’ + ugly もしくは Fat + ugly と、2つの単語が合体した言葉で、ものすごくブサイクという意味になりますので、使用する際は気を付けてください(^_^;)

そこまで言われるほどぶかっこうだったのか、と気になったんですけどこんな感じだったようです。

画像:http://www.iwm.org.ukより

名前の由来には諸説があって、はっきりとは分かっていないらしいのですが、1958年にアグブーツの販売を始めたMortels Sheepskin Factoryによると、第1作目のブーツを見たフランク・モーテルの奥さんがが「Ugly Boots!」と言ったからUGGと呼ばれるなったんだ、という主張があります。

世界中でブームになるまで

70年代、オーストラリアのサーファーの間でアグブーツは大人気になりました。
シドニーの映画館でアグブーツ や破れたジーンズが禁止になってからは、若者の間では反抗精神の象徴としてアグブーツが流行ったりもしました。

しかし決定的にアグブーツが世界中に広まったきっかけは、1872年にオーストラリアのサーファーだったBrian Smithがアメリカの南カリフォルニアに持ち込んだブーツがきっかけでした。

彼は南カリフォルニアのリラックスしたムードやカジュアルなスタイルに目をつけ、小規模からブーツの販売を行います。
最初は西オーストラリアのシープスキン会社Country Leather のブーツを販売していたようですが、のちにUGGを自分のブランドとして商標登録。

たちまち人気となったアグブーツは80年代半ばになると、南カリフォルニア文化の象徴とまで言われるようになり、他の都市や小さな街でも売られるようになります。

その後、Deckers Outdoor CorporationがUGG®︎を買収した90年代後半、有名人有名人やファッション界の人々がこのブランドに注目し始めます。
日本のブームのきっかけもここから起こります。

画像:http://footwearnews.com

で、結局どのブランドが良いのか

UGGの元祖はオーストラリア。
流行らせたのはアメリカのブランドUgg®︎。

どれが本物でどれが偽物なのかというのは、結局は消費者の価値観で変わると思います。

UGG®︎は、中国製ですが値段も高め。
でもブランドのネームバリューやデザインから、このブランドを好む人は多いらしいです。
実際オーストラリアにUGG®︎の店舗は結構ある事から、どのくらい需要があるのかがうかがえます。

せっかくオーストラリアに来ているのだからMade in Australia、もしくはMade in New Zealand が良いという人もいるはずですし、シープスキンならブランドは気にしない人もいると思います。
オーストラリア製のものはUGG®︎よりも値段が安めですが、シープスキンには変わりがなく、履き心地にそれほど差はないようです。

何を選ぶかは、結局その人の好みです。

ちなみに安い本当の偽物(笑)のなんちゃってアグブーツもオーストラリア製のアグブーツも履いていた事がありますが、全く履き心地が違いました!

UGGブーツのブランド

オーストラリアで作られているアグブーツはざっと調べてもこんなにあります

Australian Collection
http://www.uggaustraliancollection.com

Australian Leather
https://www.australianleather.com.au

Blue Mountains Ugg Boots
http://www.uggboots.com.au

Emu Australia
http://www.emuaustralia.com.au/home

Mortels Sheepskin Factory
http://www.mortels.com.au/shop/home.php

Uggs-N-Rugs
http://www.uggs-n-rugs.com.au

Urban Ugg Co.
https://www.urbanuggboots.com.au

Original Ugg Boots
https://originaluggboots.com.au

Cobber Australia
https://www.clobber.com.au

探せばまだまだたくさんあるはずです。
ちなみにシドニーのシティではAustralian Collectionがやたらと多い印象ですね。

アメリカのUGG®のお店はシドニーではQVBやSydney Arcadeなどにあります。
他の都市もウェブサイトに場所が載っているのでこちらからチェックしてみてください。
https://au.ugg.com

おまけ

人気のアグブーツですが、反面オーストラリアって動物愛護のイメージも強いんですけど大丈夫なんでしょうか。
Wikipedia(英語)を読んでみるとやっぱり色々はあるようです。

アグブーツのシープスキンは人間が消費する肉産業からの副産物であって、皮を取る為だけに羊を殺している訳ではありません。

んー、なんか何年か前にオーストラリア側のバッシングがすごかった日本の捕鯨問題とダブるのは私だけでしょうか。

参考資料 : Wikipedia / Australia Here and Now / Chic Empire Ugg Boots / HowStuffWorks /https://www.ugg.com / https://www.minijumbuk.com.au