クレイフィッシュはロブスター?ザリガニ?どうやって料理するの⁉︎

  • 2020年3月4日
  • 2023年12月18日
  • 食材

昨日パートナーが、でっかいクレイフィッシュをお客さんからもらったと言って、約一週間のタスマニア出張から戻って来たので、びっくり!

クレイフィッシュ (Crayfish) は直訳すると “ザリガニ” になりますが、オーストラリアでクレイフィッシュと言うと、ザリガニというよりもロブスターや伊勢海老などの仲間という方が近いように思います。

ただ、混乱するのはオーストラリアで採れるのはクレイフィッシュでロブスターじゃないという人もいれば、南オーストラリア州の巨大ロブスターラリーくんのようにロブスターと呼ぶ人もいるということ。

という事で、今回はクレイフィッシュとロブスターの違いについてはっきりさせつつ、クレイフィッシュを料理しました!

 

クレイフィッシュ?ロブスター?

こちらがパートナーが持って帰ったクレイフィッシュです。見てください、この大きさ!

タスマニアのフリンダース島産なんだそうですよ。(既に茹でられてます)

Face
Eri
これってクレイフィッシュなんだよね?ロブスターの仲間なんだっけ?

 

Face
パートナー
いや、オーストラリアで採れるのはクレイフィッシュでロブスターじゃないよ。

うーん、何が違うんだろう???

オーストラリアのクレイフィッシュはザリガニとは違う!

冒頭で書いたように、クレイフィッシュを日本語に訳すと “ザリガニ” になってしまいます。

ですが、こんなでっかいのがザリガニ⁉︎ って思いますよね。どうも納得出来ません。

英語でクレイフィッシュについて調べてみると「クレイフィッシュは湖、川、小川、池などの淡水に生息してロブスターよりも小さい」との事。んー、やっぱりザリガニとは違う気がします。

スウェーデンでもザリガニを食べるそうですが写真を見たらサイズが全然小さいですし、これはもしかしてたまにある “一般的な意味とは別にオーストラリア独自の意味で使われている単語” なのでしょうか?

更に色々調べていくと、謎が解けました。

つまりオーストラリアンロブスターってことです!

下の写真を見てください。

冷たい水域に生息するタイプと暖かい水域に生息するタイプでは形が違うようで、通常、ロブスターというのは北米の冷たい大西洋沿岸に生息している大きなハサミを持っているタイプを指すんだとか。

そう、オーストラリアで採れるクレイフィッシュはハサミがないんです!(種類にも寄るみたいですが)

でもオーストラリアやニュージーランドのクレイフィッシュも Rock lobster や Spiny lobster という正式名称が付いていて、ロブスターのグループ。淡水で育ついわゆるザリガニとは別物です。

つまり、オーストラリアで採れるロブスターはクレイフィッシュと呼ばれてますが、ザリガニではないという事。なので、オーストラリアではロブスターは採れないというのは正解であって不正解ですね。

ややこしいですけど、やっとスッキリしました!

(参考にしたウェブサイト: https://www.huffingtonpost.com.au/https://animals.mom.me/https://www.mainelobsternow.com/)

Fish Market

そう言えば、シドニーのフィッシュマーケットにもロブスターコーナーがありますが、値札をよく見るとロックロブスターと書かれています。

料理してみよう!

では、パートナーが持って帰ったクレイフィッシュを食べてみましょう。

Crayfish

まだ凍っていたのでしばらく水にさらしました。トゲトゲしていてすぐ指に刺さるので、移動させる時は気を付けないと痛いです。

Crayfish

こんなでっかいクレイフィッシュを料理する機会はなかなかないので戸惑ってしまいます。…と言っても、料理するのは大昔レストランのヘッドシェフもしていたというパートナーで、私は助手ですが(笑)

実は去年の年末にもアデレードのお義父さんの家でパートナーがクレイフィッシュを料理して振る舞ったので、これで2度目。その時一匹$130くらいしましたし、私たち2人だけではよっぽどの事がないと買わない食材ですから、パートナーのお客さんに感謝ですね。

パートナーの料理

とりあえず、パートナーの料理する様子を観察しました。

Crayfish

エビを剥くのと同じように、まずしっぽと胴体を切り離します。

Crayfish

こうやってみると、やっぱりでかいですね!

Crayfish

お腹に包丁を入れて、中身を取り出します。

Crayfish

ペロンとキレイに剥けました。アデレードで作った時は、買った時点で茹で過ぎだったようで全然キレイに取れなかったので、ちょっとリベンジした気分。

Crayfish

シンプルにフライパンにバターとニンニクを入れて焼きました。

Crayfish

出来上がり!ああ、おいしい〜。

アメリカンロブスターは甘くて柔らかいそうですが、オーストラリアのクレイフィッシュは歯応えがしっかりあって、プリプリ。エビと貝柱の中間のような味かな、と思いました。

ちょっと余った分は、次の日パートナーがサンドイッチにして食べてて贅沢!

残りはチャウダーに

Crayfish

でも大きいので、まだ半分残ってます。

Crayfish

脚にもしっかりと身が詰まっているので、これを撮るのがちょっと面倒と言えば面倒。

Crayfish

うちにはカニを切るハサミみたいな道具がないので、肉を叩くハンマーで割りました。

Crayfish

ほら、こんなに身が。

Crayfish

そして、冷凍のエビやイカと一緒にシーフードチャウダーにしました。チャウダーは我が家の定番メニューなんですけど、クレイフィッシュが入ると甘くなるんですね。

とてもおいしいチャウダーでした。

おわりに

最初にでっかいクレイフィッシュを見た時は “2人でちゃんと料理して食べ切れるだろうか?” とちょっと不安でしたが、全くの取り越し苦労で普通に2日で完食!

こうして記事にも出来ましたし、すごく良い体験をさせてもらいました〜。