世の中にはまだまだ知らない野菜があるものです。
今まで、私たちは2人暮らしでスーパーマーケットも近所にあちこちあるシティに住んでいたので、お肉や野菜の配達というものを利用した事がありませんでした。
でも新型コロナウイルスの流行で、この数カ月はほとんど家から出なくなったのを機に、先月辺りから3回ほど配達してもらっています。
そして、その注文先のファームには普段はあまり見ないような野菜も売っているので、ちょこちょこと色々注文して食べてみました。
それが面白かったので、そんな野菜たちをシェアしたいと思います!
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バトローについて
その前に少しだけ、野菜を取り寄せているバトロー (Batlow) ついて書かせてください。
バトローはキャンベラから100km ほど西に位置する人口約1300人ほどの小さな町で、以前このブログでも少しだけ触れましたが、2020年1月3日 (金) にこの町は制御不可な酷いブッシュファイヤーに見舞われた地域です。
→ 消えゆくイエリンブールのビッグアップルのモニュメントと森林火災に見舞われたバトロー
この火災で古い病院やガソリンスタンド、17軒の家、大規模な農場や施設が焼失し、バトローのリンゴやチェリーなどの農作物に打撃を受けています。
現在もまだまだ色々と大変なようですが、多くの人たちの尽力で少しずつ再建に向かっているようです。
これから紹介するのは、そんなバトローのファームで採れた野菜で、ここはパートナーのお義母さんに教えてもらいました。
野菜はオーガニック認定は受けてないものの、化学肥料を使わずに育てているそうです。
では、どうぞ!
コールラビ
まずは私のイチオシ野菜、コールラビ (Kohlrabi)です!
初めて見た時はどう調理して良いのか全く見当が付きませんでしたが、ドイツなどではよく食べられているそうで、食物繊維やビタミンC、鉄分やマンガンが豊富に含まれているとの事。
コールラビは赤と緑があって、色々と調べてみると緑の方が一般なのかな?と感じましたが、両方とも食べてみた結果、味はどちらもそんなに変わらない気がします。
サラダや炒め物などに
写真はピーラーで皮を剥いてところ。
そのまま生で食べた感想は、辛くないダイコンと言うかリンゴっぽいと言うか、ウェブサイトにはブロッコリーとキャベツの中間のような味と書いてますね。とにかく、ちょっと土っぽい味は甘みがあってシャリシャリおいしいです。
野菜スティックにも良いですし、サラダにするならリンゴを入れてもおいしいと思います。他にもローストしたり炒めたり。
私も野菜炒めにしてみたらシャキシャキと歯応えがあっておいしくて、今ではパートナーも私もお気に入りの野菜です。
ウォーターメロンラディッシュ
ウォーターメロンラディッシュ (Watermelon Radish) も定期的に買いたいなと思わせてくれた野菜で、見た目は地味ですが、切ると名前の通りスイカみたいに真っ赤でキレイなんです。
写真は皮を剥かずに撮っていますが、カブやダイコンのようにピーラーなどで剥きます。
味はダイコン⁉︎
味は日本のダイコンでした。見た目がかわいいのでスライスしてサラダのアクセントにすると、めちゃくちゃかわいいです。
ただ、今回はウォーターメロンラディッシュを細く切ってコールラビと一緒に混ぜたサラダにしました。ちょっと白いコールラビがピンク色に染まってしまいましたけど (笑)
炒め物も日本風の味付けにしてしまったので、せっかくの赤い色が茶色く目立たなくなってしまいましたが、工夫次第で良いアクセントになると思います。
個人的に、次回はダイコンのように煮物に入れてみたり、おろしてみたらどうなるのか実験もしてみたいなあ、なんて。
ゴールデンビートルート
オーストラリア人の大好きなビートルートは赤いものを想像する人がほとんどではないかと思うのですが、なんとゴールデンビートルート (Golden Beetroot) なるものがありました。
ビートルートは酸化防止作用や抗炎症作用があり、スポーツのパフォーマンスが上がったり血圧を下げたりする働きがあると言われていますが、黄色いものはビタミンCやA、ベータカロチン、ミネラルなどがより含まれているとのこと。
色は植物を赤や黄色にするベタレイン (betalain) という色素によるもので、ベタレインのうち赤いビートルートはベタシアニン (betacyanin)、黄色いビートルートはキサンチン (betaxanthin) という成分が多く含まれているので色に違いが出るのだそうです。
(参考: Golden Beets – A New Superfood)
オーブンで焼くのが一般的
ビートルートと言えば、やっぱりオーブン料理。
→ 献立に困ったら、肉の塊や野菜で超簡単なオーブン料理に決定!
味は赤よりも若干甘くてまろやかな感じなので、個人的にはこちらの方が好きかもしれないです。
エアルームトマト
さて、みなさんエアルームトマト (Heirloom Tomatoes) という名前を聞いた事がありますか?
エアルームトマトはヘリテージトマトとも呼ばれ、家庭菜園によって50年以上何世代にも渡って受け継がれて来たトマトなんだそうで、何千種類もの品種があるようです。大量生産出来ないので値段が高めですが、近年人気が高まっているみたいですよ。
甘い品種が多いらしい
とりあえず、5種類のトマトの中では黄色いトマトが一番甘くて、緑は想像通りかためでした。
本当はモッツアレラチーズを挟んでカプレーゼにしたかったんですけど、パートナーがサラダにする!と言うのでお任せ。
カラフルでキレイですが、パートナー仕様だとドレッシングがたっぷりなのを忘れてました。私、むしろドレッシングはいらなかったんですけどね。
フェンネル
フェンネル (Fennel) は有名ですし、スーパーマーケットで売っているのを見た事がある人も多いのではないでしょうか。
私も知ってはいましたが、どちらかと言うとエッセンシャルオイルやハーブティーというイメージで、買った事はありませんでした。
サラダや炒め物などに
フェンネルはサラダにするのが一般的らしく、白い部分も葉の部分も食べれるとの事。
「でもフェンネルってリコリッシュみたいな味じゃなかったっけ…?」と思って少し味見したら、まさにそんな感じのちょっとクセのある味。うちにパートナー、リコリッシュ嫌いなのに大丈夫なんだろうか?
まあ、とりあえずフェンネルとオレンジを切って、オーリーブオイルに塩こしょうしただけのシンプルなサラダに。本当は私、サラダにオレンジを入れるのはあまり好きではないんですけど、見栄えが良さそうだったので (笑)
私の心配をよそにパートナーは「とてもおいしい!」と喜んでました。薄く切れば独特の味もアクセントになって、確かにおいしかったです。
今度はスープにしてみようかな。
緑のカリフラワー
こちらはそのまんま、緑色のカリフラワー (Green Cauliflower) です!紫色のカリフラワーもありますよね、食べた事はないですが。
味は多分、普通のカリフラワー?
カリフラワーと言えば我が家の定番、カリフラワーチーズを作ってみました。
→ イギリスの伝統料理カリフラワーチーズのレシピ
見た目はちょっとブロッコリーっぽいですが、味は普通のカリフラワーでおいしかったです。色がキレイですよね。
その他
他にもこのファームでは、パンやフルーツチャツネ、ソース、ミルクなど色々買えます。
日本のミカンのようなマンダリン、甘さはまあまあという感じでした。アボカドはちょっとかため状態で送られて来て、おいしいので毎回購入しています。あと、この地域で有名なリンゴはワックスがかかってないので安心ですね。
最近は私も普通に買い物に出るようになったのでいつまで配達を頼むか分かりませんが、このファームはシドニーのマーケットにも出店しているようなので、そっちに行こうかなとも考えてます。
Orange Grove Farmers Market
Orange Grove Public School, Cnr Perry Street & Balmain Road, Lilyfield (Leichhardt) NSW 2040
土曜日 8am − 1pm
Marrickville Market
142 Addison Road, Addison Road Centre, Marrickville NSW 2204
日曜日 9am − 3pm
https://www.organicfoodmarkets.com.au/
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おわりに
私たちの体は食べたもので出来ると言いますが、こういう野菜を食べると何となく元気になるようなエネルギーがわいてくるような気分になります。
オーストラリアではこういう野菜が手に入りやすいので良いですよね!