オーストラリア産の宝石オパールの種類と購入時の注意点

オーストラリアはオパール (Opal) の産地として有名です。

世界に出回る90%以上がオーストラリア産とも言われているほどで、お土産として人気があります。

だから日本よりも安く手に入り、豊富なデザインが売られているのですが、種類が多過ぎてどんなものが良いのか見当がつかないという人も多いのではないでしょうか。

私はもともとオパールが大好きで、それが高じてお土産屋さんでオパールを売っていた経験がありますし、私のオーストラリア人パートナーのおじいさんは南オーストラリア州でオパールを採掘していたので、ある程度の知識があります。

ということで、オーパール購入の際の注意点や種類などについて、少しでもお役に立てたら良いなと思い、記事にしました。

オーストラリアンオパールについて

$100ちょっとだったホワイトオパール

角度によって色んな色を放つオパールは10月の誕生石でもあり、 “幸運の石” という意味もあります。

オーストラリアで採れるオパールは『ホワイトオパール』『ボルダーオパール』『ブラックオパール』の3種類で、市場に出回っている多くのオパールはホワイトオパールです。

値段はいくらくらい?

値段は石によって本当にピンキリなんです。安ければ$100前後、高いものは何千ドルもします。

マーケットなどで売っている原石、もしくは原石を少しだけ加工したようなものだともっと安いかもしれません。

(オーストラリアは年々物価が上がっているので、一概には言えませんが)

種類によって

3種類のオパールの中ではホワイトオパールがいちばん産出量が多いので、比較的安く手に入りやすいです。若い人向けのかわいいデザインが豊富なのもこのホワイトオパール。

上の写真のホワイトオパールは、小さいのとセール時期中に買ったのとで、$100しませんでした。

それに対して、希少価値の高いブラックオパールは値段が高いのはもちろん、デザインが年配向けで落ち着いたものが多い傾向があります。

 

しかし、価値基準はオパールの種類だけではありません。

石に出る色によって

オパールは遊色効果といって光の加減で色の見え方が変わる性質があるのですが、何万年もかけてやっと最後に出る色が赤なので、赤が入っているほど貴重です。

順番的には紫→青→緑→黄→オレンジ→赤と色が出て来ると言われています。

そんなオパール、出来るだけ安く買えたら良いですよね。

お得に買うには

割引が欲しいなら、やっぱり安くなる時を狙うのが良いと思います。特に7月のタックスリターン前には多くの商品が安くなるので狙い目です。

あなたが旅行者なら、TRS (Tourist Refund Scheme) という60日以内に同じお店で$300以上買えば空港で税金が払い戻し出来る制度もあるので、出国前に申請してみてください。

その際はお店からしっかりタックスインボイス (ABN というナンバーが書かれたレシート) をもらってくださいね。

 

それと、ペンダントトップは立派でも、チェーンは安いものを使っていることもあります。

オーストラリアでチェーンを買うと日本よりも高くついてしまうので、私が働いていたお店ではチェーンだけは日本で購入することをお勧めしてました。

購入の際の注意点

そして、購入の際に注意して欲しい大事なことがあります。

手頃な値段のオパールの中にはトリプレットダブレットというプラスチックで貼り合わせた人工的な物も多く出回っているので気をつけ欲しいんです。

単にアクセサリーとして楽しみたいなら良いのですが、宝石としての価値はありません。

トリプレットというのは、オパールを薄く切って上から透明プラスチックを貼っているものなので、横から見ると透明のプラスチックが被せてあるのが分かります。

しっかりしたお店なら店員さんが「これはトリプレットですよ」と説明してくれるはずですが、何も説明もなく購入を促すお店もあるようなので、注意してください。

ただ、このタイプは水に弱いので濡らさないことだけ気を付ければ、ファッション的には安価におしゃれが楽しめるので良いかもしれません。

予算や目的を考えて、ピッタリのものを選んでくださいね。

オパール3種類の特徴

ミュージアムに飾られてあるホワイトオパール

では次に、宝石として価値のある3種類のオパールについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

ホワイトオパール

Mysticdrop 天然オーバルカバションAAオーストラリアホワイトオパール ルースジェムストーン 5x3mm – 10x8mm
Mysticdrop

ホワイトオパール (White Opal) は最も市場に出回っている白っぽいオパールで、主な産地は南オーストラリア州のクーバーピディ (Coober Pedy) です。ここで産出されるオパールが世界全体の産出量のほとんどを占めてるそうです。

クーパーピディは乾燥地帯で暑いので、住民の大部分の人が地下で生活している事でも有名で、日本のテレビでも何度か特集されています。

ホワイトオパールは、石灰石や貝殻、イカの背骨などが何億年もかけてオパール化したものです。

ボルダーオパール

【鑑別付】天然 ボルダーオパール 47.394ct オーストラリア産 ルース 原石 宝石 裸石 ナチュラルストーン ジェムストーン【加工承ります】
【宝石工房】Jeweldreamジュエルドリーム

ボルダーオパール (Boulder Opal) は鉄鉱石の塊の隙間に出来るオパールで、自然の形を活かした歪な形が多いのが特徴です。全体的に青っぽいものが多いです。

産地はクイーンズランド州のクルピー (Quilpie) など。

ブラックオパール

【鑑別付】Pt900 天然 ブラックオパール 1.516ct ダイヤモンド 0.241ct 8-18号 プラチナ オーストラリア産 ブラック オパール プラチナ900 リング 指輪 レディース (9号)
【宝石工房】Jeweldreamジュエルドリーム

最後にブラックオパール (Black Opal) ですが、これはとっても貴重な石で、数年後にはもう採れなくなると言われています。

というのも、このブラックオパールはニューサウスウェールズ州のライトニングリッジ (Lightning Ridge) という小さな田舎町周辺 (5~60キロのエリア内) でしか産出されないオパールなんです。

ノビーというライトニングリッジでしか産出されない石が原石です。

写真はケアンズ近くにあるOpal Mineで撮った写真を使わせてもらいました。ここではオパールの出来る様子を見るミュージアムがある他、もちろんオパール購入も可です。

Outback Opal Mine
20-24 Alexandra St, Clifton Beach QLD 4879

おわりに

オパールはキラキラ光が動くのがきれいで、ついずっと眺めていたくなります。

南オーストラリア州のクーパーペディでは、ライセンスを取れば一般の人も採掘も出来るので、挑戦してみるのも楽しいかもしれませんね。

※ 色々調べてたら素敵なオパールサイト発見したので、メモ用に貼っておきます。]]>