みなさん、年糕 (ニェンガオ) というチャイニーズニューイヤー (旧正月) に食べるお餅を知ってますか?私はついこの間知りました。
チャイニーズニューイヤーと聞くと「新型コロナウイルスが広がってから1年経ったんだなあ」と実感する今年。
アジアンショップでは、いつにも増してたくさんのニューイヤーグッズも売られているように感じるのですが、それは例年よりも家で祝う人が多いからでしょうか。
そこでふと、私はチャイニーズニューイヤーの祝い方を何も知らない事に気が付いたんですよね。
そんな時にたまたま知ったのが、年糕 (ニェンガオ) です。
せっかくなので、にわかでもチャイニーズニューイヤーに参加したいなーと思っていたので、初挑戦してみる事にしました!
年糕 (ニェンガオ) って何⁉︎
年糕 (ニェンガオ) はチャイニーズニューイヤー、つまり春節と呼ばれる中国の旧正月で食べられるお餅で、英語だと New Year Cake とか New Year Pudding とか呼ばれています。
“年糕” は中国語で “年々高くなる” という意味と同じ発音なので、縁起物なんだとか。
もちろん中国だけではなく、旧正月を祝う台湾やベトナム、マレーシア、シンガポールなど様々な国でも食べられているようですが、中国の中でも地域によって色んなバリエーションがあるそうですよ。
私が年糕を知ったきっかけは、Sakeさん (@koalaeatsmaccas) の投稿です。
年糕が意外と人気ない模様。
ってことで、前に食べて美味しかった年糕の材料に糯米、片糖、水、椰奶って書いてあったからなんとなく近そうな白玉粉と黒糖と三温糖と水とココナッツミルク入れて混ぜて蒸し器に入れてみた。
水入れすぎた気がするし白玉粉完全には溶けんかったけどどうなるやろ。 https://t.co/cwZdvozEQ5 pic.twitter.com/YvtOMmrOMS— Sake (@koalaeatsmaccas) January 30, 2021
何やら謎のものを作ってるなあと思ったら、これはニェンガオというお餅で、めちゃくちゃ甘いけどおいしいのだと教えてくれました。しかも、スライスしたら溶き卵つけて焼いて食べるのだと。
ちょうど「今年のチャイニーズニューイヤーをどう過ごそう?」とアジアンショップをウロウロしていた時に「何だろう?」と気になっていたものがそれで、謎が一気に解けましたし、食べ方も事前に聞けてラッキーでした。さもなくば好奇心で買ったものの、食べ方を間違ってたと思います (笑)
Sakeさん、ナイス!
という事で、さっそく買いに行きました。行き先はやっぱりチャイナタウンですよね。
年糕を買いに行こう!
チャイナタウンのマーケットシティの中に入っている IGA に行くと、ありました、ありました!
Sakeさんが「すごく甘いので、小さいのを買ってみて試した方が良い」とアドバイスしてくれたので、手の平に入るような小さいやつにしてみました。
でも2つあってどっちが良いか選べなかったので、両方買っちゃいましたけどね!
チェーン店『Breadtop』
それからオーストラリア全土にあるチェーン店『Breadtop』もチェック。
月餅もそうですが、『Breadtop』は万人受けしやすい商品が多いので、万が一中国の年糕が私の口に合わなかったとしても、ここはおいしいに違いないと。
Taro とか Turnip とか色々気になる味がありましたが、とりあえずいちばんノーマルっぽい金箔入りの Traditional Pudding の小さいサイズにしてみました。
一応店員さんに「どうやって食べるの?」と聞いてみたら「レンジでチン」と言われました。えー、そうなんだ。
開封したら冷蔵庫で保管、だそうです。
中国系のベーカリー
それから、チャイナタウンと言ったらやっぱり『Emperor’s Garden Cakes & Bakery』も要チェックとも思ったのですが、大きいサイズしかなかったので買う勇気がありませんでした。残念!
機会があれば、他の中国系ベーカリーも見ても良いかもしれませんね。
買った年糕を観察
さて、最初に買った2つの年糕を観察してみると、似てるようで少し色や味、固さが違います。
「生だと固くて食べられない」と聞いていたのですが、私が買ったものはぷにょぷにょでやわやわでした。包んでいたラップを開くと、甘いような何とも言えない香りがプーンとします。
そして Breadtop の年糕は、金箔入りと言っても上にちょこっとだけ乗ってる程度でした。これならレンチンしても何も問題なさそうですね。
では、さっそく食べてみます!
色んな食べ方で実験
さて、年糕は溶いた卵を付けて焼いてから食べるらしいのですが、せっかくなので購入した3つの年糕に①、②、③と番号を付けて色々試してみたいと思います。
実験その1. 生で食べてみる
どれも柔らかいので、そのまま普通に食べてもいけそうです。溶き卵につけて焼くという食べ方を事前に知らなかったら「こういう食べ物」だと思って全部そのまま食べてしまったかも?
食べた感想
- 甘いですが、黒糖のような味が香ばしくて好きでした。3つの中ではいちばん柔らかいです。
- つぎに柔らかかった年糕ですが、こっちは甘さの中に草っぽい味が微かにするような…?
- 最初の2つに比べると甘みの中に塩味も効いていて、ココナッツの味も強いです。他の2つに比べると若干固くて、食べれない事はないですがポソポソでした。
実験その2. レンジで温めてみる
次は1分間レンジでチンしてみました。
食べた感想
- お皿にこびりつくくらい、ドロっとしてしまいました。ほら、片栗粉に砂糖を水で溶いて、お湯を入れるとドロっとしたおやつ (?) 知ってます?それを黒糖で作ってみたような感じの食感に近いと思いました。
- 砂糖たっぷりの暖かいわらび餅を彷彿とさせる味でしょうか。こちらも若干こびりつきました。
- 特に型崩れもせず、まさにココナッツ餅だなあという食感です。
ここで、甘いものを食べ続けたせいで喉が焼けそうになったので一旦休憩w で、数時間後にまた実験再開しました。
実験その3. フライパンで焼いてみる
今度は溶き卵はつけずに、普通にフライパンに薄く油を敷いて焼いてみる事に。
食べた感想
- 焦げたところがカリカリになってすごくおいしいかったのですが、フライパンにこびりつきますね。
- 温める事で甘みが更に強くなったように感じましたが、これも焦げがカリカリでおいしいです。ただ、同じくこびりつきますね。
- きれいに焼けてこびりつきもなく、焦げがまるでフレンチトーストみたいな味でした。
これ、焦げた部分が香ばしくてすごく好きですが、もともと柔らかいとべちゃっとなるのでフライパンから取り出しにくいですし、後片付けも面倒ですね。
実験その4. 溶き卵をつけて焼く
はい、最後にやっと溶き卵をつけて焼くという本来の食べ方をします。どんな味がするんでしょうか、ドキドキ。
食べた感想
- 激甘トロトロの卵焼きみたいでおいしかったです。
- 適度なモチモチ感がすごくおいしいと思いました。
- 生地はモチモチというほどではないですが、これはこれでおいしいと思います。ココナッツ味がすごいです。
溶き卵がついているので全然フライパンにこびりつかないのも良かったですね。
この食べ方をしてみたら、意外な事に最初は好きな順では最後かなと思っていた②が、卵をつけて焼いたやつだといちばんおいしくて、驚きました!やっぱり食べ方は大事ですね。
まとめ
- そのままでも焼いてもおいしいですが、柔らかいので注意してください。
- 溶き卵をつけるのがいちばんおいしいと思います。
- レンジで温めるだけで十分楽しめる食感と味です。
という事で、年糕はおいしかったですよ〜!
確かに甘いですし、メーカーによっても味が違うと思いますが、日本人にも普通に口に合うと思います。(ただ、卵の黄身 “Egg Yolk” だけはどうでしょうか…)
でも本当、日本のアマゾンには大きいサイズしか売ってないんですね。大家族とか大人数で集まるイメージがあるので、小さいのは必要ないとか⁇
おわりに
色んな文化が味わえるオーストラリアですが、まだまだ簡単に触れられるのに知らない事がたくさんです!
とりあえず、今度は来年になるかもですが、また機会があったら他の味も試してみようかなあ…なんて思ってます。
ちなみに、この年糕を紹介してくれた Sakeさんの体験を書いた note はこちらです(笑)