クイーンズランド州にある、オーストラリアのサラダボウルとも言われるくらい農業の盛んな土地バンダバーグ (Bunaberg)は通称 バンディとも呼ばれ、親しまれています。
この町はブリスベンから北に約360kmに位置し、世界でも有数のサトウキビ(Sugarcane) 生産量を誇るシュガータウンでもあります。
オーストラリアの人々がこの町の名前を聞いて思い出されるのは、まずバンダバーグラムというラム酒です。
バンディといえばバンダバーグラムの事を指す事もあるくらいで、特にコーラで割ったラムコークなどは人気なのですが、この町にはそのラム酒工場があり、旅行者には有名な観光スポットにもなっています。
そして、もうひとつ有名な飲み物がジンジャービア。ジンジャービアといってもアルコールはなく、オーストラリアでよく飲まれている炭酸飲料です。
バンダバーグの他の観光についてはこちら。
砂糖の町とラム
こちらがバンダバーグで出荷されている砂糖。パッケージを見て「あっ」と思った人も多いのではないでしょうか。
この砂糖はオーストラリア全土に出荷されていますので、どこでも買えます。このように豊富な砂糖を原料にして、バンダバーグラムは作られています。
もともとは砂糖工場経営者が砂糖を精製した際に採れる副産物のモラセス (Molasses) の処理に困り、何とかこれを再利用できないかと1888年に創業されたのが、ラムの蒸留所の会社です。
モラセスと言うのは、糖蜜 (Black Strap) とも呼ばれていて、白い砂糖を精製する過程で出てくるいわゆる廃棄物で、鉄分やカルシウム、ミネラルが豊富に含まれている為、好んで食べる人もいるらしいのですが、重量がとても重く移動させるのも大変だったので、ラム酒製造はもってこいのアイディアだったようです。
2000年からは、この会社と蒸留所はイギリスの会社 Diageo が所有しています。
ラム蒸留所の見学
そんなラムを生産しているラムの工場(正確にはラム蒸留所)は、バンダバーグの町から少し離れた所にあり、有料で見学も出来る人気スポットとなっています。
Bundaberg Rum Distillery
Hills Street, Bundaberg QLD 4670
https://www.bundabergrum.com.au/
※工場見学の際は、つま先が隠れるような靴を履くのが必須で、サンダルやビーチサンダルはNGです!持ってない場合は受付で有料貸し出ししてくれます。
おみやげ屋さんは無料で見る事が出来ますので、ここでしか買えないようなバンダバーグ ラムグッズを買うのも楽しいですよ。
バンダバーグのトレードマークのシロクマはが誕生したのは1961年。オーストラリアにはシロクマなんていないのに不思議ですが、“ラムは寒さを和らげる事が出来るよ” というメッセージが込められているんだそうです。
ラムを作る製造過程を見たり、説明を受ける工場見学ですが、工場内は撮影が禁止されていてカメラ等も事前にロッカーに預けないといけないので写真はありません。
この時の私の英語力がなさすぎて、説明はちんぷんかんぷんでした(^_^;)
見学終了後は10種類以上のメニューの中から2種類のラムベースカクテルが選べます。
(Photo Taken: 17 November 2007))
そして、ビックバンダバーグラムとの記念写真も忘れずに!
ジンジャービア
こちらはバンダバーグ産ジンジャーを使用したジンジャービア(Ginger Beer)のお店。ラム工場が大人向けなら、こちらは子供向けです。建物が大きな樽の形になっていて面白い!
(Photo Taken: 17 November 2007)
The Barrel
147 Bargara Rd, Bundaberg 4670
https://www.bundaberg.com/the-barrel/
$12のツアーもあります。
ジンジャービア以外にも同じメーカーのドリンクが試飲できるのも嬉しいところ。
おわりに
ワーキングホリデーの人たちにとっては、バンダバーグ = ファーム のイメージが強いかもしれませんが、同時に密かな観光スポットがちょこちょこあります。
そんなに大々的な観光地ではありませんが、ぜひ近くに来た際は立ち寄って見てください!