来てみないと分からなかったケアンズの生活事情を6つほど挙げてみた

事前に情報をたくさん集めても、実際に来てみて初めて分かることも色々あると思うんです。

現在はインターネットの普及で以前よりも情報を集めやすくなっているかもしれませんが、それでもあるかもしれません。

私がワーキングホリデーでケアンズに来たのが2006年、この記事を書いたのが2019年と情報が古くて申し訳ないですが、変わらない部分もあるのではないかと思います。

当時はまだ今ほど情報がなかったので、オーストラリア関連の本を読んだりワーホリ経験者に話を聞いたり、かなり情報収集はして来たつもりでしたが、ケアンズに来てみたら知らなかった事がたくさんありました。

この記事では、そんなケアンズ事情について書き出してみます。

 

自転車は必需品だった

まず、ケアンズに長期滞在するなら入手しておきたいのが自転車だということを知りました。

ケアンズは平地が多く、多くのワーホリや学生の人が自転車を利用します。

新品の自転車を買うととても高いので、大概のワーホリは帰国したりケアンズを離れたりする人から中古で買うことが多かったですね。運が良ければ、シェアハウスで貸してくれる所もありました。

そんな事情を全く知らない私に、自転車を手配してくれたホストファミリー。と言っても、5分ほど離れた所に住んでいるホストファミリーの娘さんが、週$12で自転車を貸してくれた感じです。それで語学学校に通っていました。(自前なのかレンタル自転車なのか知りませんんが、バス代を払うより安上がりだったのには違いありません)

ただ、自転車に乗る時は必ずヘルメットを着用というのは驚きました。

もしかぶっていないのが見つかったら罰金で、私の髪はすぐヘルメットのクセがついて取れなくなるので嫌でしたが、実際に罰金を払ったワーホリの人がいるというウワサもありましたし仕方ありません。

夜走る時にはライトも義務付けられていますが、ホストファミリーは「暗くなったら危ないからタクシーで帰って来なさいね」と言っていたのでそれを守り、ホームステイ中に夜走る事はありませんでした。

シェアハウスに移ってからは夜走ってましたけどね。でもやっぱりちょっと怖かったです。

リュックサックを持ってくれば良かったかも

それに関連することですが、自転車の運転をするなら、リュックサックがあった方が良いに決まっています。

私、リュックサックのような後ろに背負うタイプはスリにあいやすくて危険という資料を読んだせいで、日本から持って来たカバンは肩に掛けるタイプのみでした。

それを見兼ねたホストファミリーがホームステイ中、彼女のナップサックを借してくれたので、ちょっと申し訳なかったです。

確かに語学学校に通うとなると教科書やプリント類で重くなるので、自転車を運転するなら荷物は背負った方が良いですよね。盲点でした。

夜は危ない?

ホストファミリーが「暗くなったら危ない」と言っていたように、ケアンズ市内には昼間からパブでお酒を飲んでいるようなアボリジナルの人たちがたくさんいて、ちょっとあまり良くない雰囲気もあります。

「彼らとは目を合わせないように」「お金を求められても無視しなさい」なんて注意も受けていて、インターネットが発達していない時代でも、ワーホリコミュニティーから部屋に泥棒が入ったとか、お金を取られたなどの実際にワーホリが被害にあった話が日常茶飯事のように回ってきてました。

私はラッキーなことに、語学学校の選択科目で「オーストラリア大陸に白人がやってきたことで、どんなに先住民の彼らが迫害されて来たか」を習う機会があり、植民地時代の入植者は“アボリジニ” とどの民族も一緒くたに読んだ挙句 (その数年後、アボリジニは差別用語と認定され、現在はアボリジナルと呼ぶようになってます)、伝統文化も独自の言葉も奪われたという悲しい歴史を知りました。

それを聞くと同情はしてしまうのですが、犯罪はまた別の話です。

木から降りてきてお金を持っていかれたとか、ショックで帰国した人もいるとか、本当に色んな話が回ってきて、噂なのでどこまで真実なのか確認は出来ませんが、知人がシェアハウスの台所を荒らしている最中に目撃してしまったのは事実ですし、私のシェアメイトも家の近くで数人で歩いているのにも関わらず銃口を向けられ (おもちゃ?)、ニュースにもなっています。

だから、気をつけるに越したことはないでしょう。

一年中ビーチサンダル!

私のビーサン第1号はオーストラリアの国旗柄

「持ってくれば良かった!」と後悔したことの中には、ビーチサンダル もあります。と言っても、現地でやすく買えるんですけどね。

来た当初のケアンズは冬に向かっていましたが、南国なので5月、6月でも自転車をこいでたら暑くて、私が唯一持って来ていたスニーカーでは足が蒸れてしまうんです。

それで気付いたんですけど、よく見たら私の周りの人たちみーんなビーチサンダルを履いてるじゃないですか‼︎ ホストファミリーも学校のクラスメイトもみんな!

だから私もさっそくビーチサンダルを買いました。日本に可愛いやつ置いて来たのが残念でしたが。

その後、ワーホリ生活はほとんどビーサンで過ごすことになります。2年間歩きまくってたので、多分トータル10足は買ってるはずです。

ちなみに、ホストファミリーに「明日ビーチサンダルを買いに行く!」という話をすると、「それはサンダル(Sandal)じゃなくてソング (Thong) と言うんだよ」と教えてくれました。

そう、オーストラリアではビーチサンダルのことをソングと呼ぶ事で知られていますが、だだしこれはオージースラング。他の英語圏の国ではTバックとか布の割合が少ない下着の事を指すので気を付けてください(笑)

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ちなみにホームステイ先では家の中でみんな裸足で過ごしてました。これは単に暑いからで、靴でも裸足でもどっちでも良いとのこと。

ただ、現地の医療関係者によると、外でも普通に裸足で歩く人が多いので水虫も移りやすいらしいです。

ホームステイでもオーストラリアの文化について、かなり学びましたね。

Down Under オーストラリア

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上着は必需品

ケアンズは真冬でも日本の秋くらいの気候で、ちょっと羽織るものがあれば事足りる感じです。真冬は多少の寒さはありますが、ですが泳げないこともありません。

なので、半袖で過ごす事も多かったのですが、学校やバスの冷房がガンガンきいていてすごく寒かったので、上着は絶対に持ってました!

白人とアジア人の体温は1℃違うと言われている話には諸説あるのですが、体感温度が違うのは間違いありません。冬は寒い都市でも、よく半袖短パンとかミニスカートの人を見掛けるのでびっくりしますけどね。

Down Under オーストラリア

最近物騒なのでタイトルで人種差別だとか言われたら嫌なのですが、そうではなくて、今 […]…

日本人はみんな友達だと思った

オーストラリアで出会う日本人は親近感があり、出会ったらすぐ友達のような感覚がありました。(

たまたまケアンズの中心部のシティプレイス辺りで「日本人ですか?」と声を掛けられた自転車に乗った中年のおじさんは、2カ月の休暇を取ってケアンズのシェアハウスに住んでいるとのこと。

ただ、現地に長く住んでる日本の人たちの中には、悪い意味でオージー化してるなと感じたこともあって、「お客さんを何だと思ってるんだろう、あんまりじゃない?」と残念な気持ちになったお土産屋さんや留学エージェントも…。

観光客やワーホリが多くてお客さんが常に変わるので、丁寧な接客は必要ないと思われていたのかもしれませんが酷かったです。今だったらグーグルレビューに書き込めるんですけどね。

海外にどんなに長く住んでも、この人たちみたいにはならないようにしよう、と思ったものです。

 

ですが、ワーホリで出会う人間関係は、大概同じワーホリか旅行者。境遇が似ているので、すぐ友達になれました。

本当にオーストラリア?と何度も思った

ケアンズでの生活は日本と違う事も多い反面、自分の地元に似ていると感じる風景もたくさん見つけました。

道路脇にヤシの木が植えてある景色は地元の別大国道さながらで、ちょうど高崎山のような山もあって…。

私の望郷の思いが無意識に故郷に似ている景色を見つけようとしていたのかもしれません。ホームシックにはかかりませんでしたが、慣れない海外はやっぱり心細く、慣れ親しんだ風景を見ると心が少し和む気がしましたから。

2年間ずっと夢に見ていたオーストラリアにやっと来れたというのに、日本語や韓国語の看板をたくさん見掛けるし日本人だらけだし、数週間経ってもまだオーストラリアにいるというのが信じられず、ホストファミリーのパトリシアに「ここ、本当にオーストラリア?」と聞いたものです。

 

(ちなみにオーストラリアを地元と重ねる癖は10年以上経っても抜けてません)

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最初の頃は土地勘もないし、当時は Googleマップも存在しないし、もともと方向音痴だしで、学校からの帰りによく道に迷ってました。

歩いていた人に道を聞いたら、「オレも迷ったんだ、地図を見せてくれ!」と逆に聞き返された事も良い思い出です(笑)

おわりに

ガイドブックの情報では足りないし、事前に調べても知らなかったことがたくさんあった。それが今、私がブログを書く原動力になっています。

今はソーシャルメディアで現地にいる人の様子を簡単に知ることが出来るので、海外生活の醍醐味のようなものは薄くなったかもしれませんが、やはり事前に知っているには越したことはないですからね。