最近物騒なのでタイトルで人種差別だとか言われたら嫌なのですが、そうではなくて、今回は普通にアジア人と欧米人の違いについて比べてみようという内容です。
これはあくまでも傾向ではあるものの、大まかな違いをあらかじめ知っていた方が、変にストレスにならずにスムーズな人間関係を築けるかもしれないという趣旨で書いています。
私が今まで仕事やプライベートを通して出会った人たちや、私の周りの人々などを参考にしながら、今までの経験やインターネットの情報などからまとめてみました。
言葉の定義
欧米人というのは、一般的にはヨーロッパやアメリカ、時にオセアニアも含めた “白人” を指す言葉で、要するにヨーロピアンや西洋人と同じ意味です。
もちろん白人と言っても色んな民族がいますし、ヨーロッパで生まれ育った黄色人種はどうなるのかなど色々問題がある曖昧な言葉ではありますが、白人とか黄色人種とか書いてしまうとあまりにもダイレクトすぎるので、ここでは欧米人とアジア人という言い方をします。
それから、アジア人と言いながら、資料の関係で主に日本人との違いを比べた内容になっているので、それを踏まえてどうぞ。
平熱が違う
まずは、欧米人はアジア人よりも体温が1度高いという話。「だからテンションも高いのだ」という説はどうなのか分かりませんが、体温の違いは実際に実感している人も多いのではないでしょうか。
しかし、同じ体温でも四捨五入で繰り上げて読むか繰り下げて読むかの違いで実際はそんなに変わらないという説もありますし、日本人の平均体温は36度代かと思いきや、電子体温計でも有名なテルモのウェブサイトによると、日本人の体温の平均値は36.6℃から37.2℃の間との事。多くの日本人は体温を正しく測れていない可能性があるらしいです。
参考: 発見!体温を正しく測れている人は少ない? 結果詳細・ドクター解説|テルモ体温研究所
なので、実際体温の違いはあるのかはっきり言えませんが、私たちが同じ体温計で平熱を測ってみたら、やっぱりうちのパートナーは37度代で私は35度代。
でも、実際にその測った体温計の数字を見せるまでパートナーもお義母さんも「I don’t think so. (んなわけないやん)」と、私の平熱をしばらく信じてもらえませんでした。つらい…。
でも、これはあるあるかも。
体感温度も違う
体温に伴って体感温度も違うようです。
これは「分かる〜‼︎」という人も多いと思いますが、オーストラリアのバスの中やお店で寒いくらいクーラーがガンガンかかっていたり、真冬でも平気で半袖や短パン、ビーサンの人たちを見ても感じますよね。
私も昔、家の中で私たちアジア人が上着を着ても寒くて震えている中、家の前の川で白人のおじさんが半袖でジェットスキーをしていたので、びっくりした事があります。
それと体温調整については、3歳までに汗腺の数が決まるので、育った環境に左右されるようです。
例えば、日本人は蒸し暑い環境に順応するために汗腺が多い熱を逃しやすい体になりますが、代わりに寒さに弱い傾向があり、逆に寒い国の人は汗腺が少ないので寒さに強い反面、熱中症になりやすい傾向があるのだとか。
そう言えば、北欧の人なんかは寒いのに平気で海に入りますもんね〜。
じゃあ、オーストラリア人は地域でかなり気候が違うので、人によって差がありそうですね?
光の感じ方
次は光の感じ方。オーストラリアの家の中って暗いなあと感じた事ないですか?レストランも主にアジア人相手のお店は蛍光灯ギンギンなのに対して、欧米人が好むようなお店は大概薄暗い事が多いです。
間接照明も多く、欧米人はムーディな雰囲気を楽しみたい人が多いのかな?と私も思っていたのですが、実は欧米人はアジア人よりも光を眩しく感じるという理由があります。
アジア人の目の色 (虹彩) は茶色が多いのに対して、欧米人は青や緑、グレーなど色が薄い人が多いですよね。これはメラニン色素によるもので、目の色が薄いほど光を通しやすいので眩しく感じるそうです。
だから、日差しの強いオーストラリアでは特に、欧米人はサングラスをしないと眩しくて仕方ないでしょうね。
食生活の違い
食生活の違いは遺伝子的なものもあるかもしれませんが、子供の頃から親しんで来た味も大きく関係してそうです。
お茶の専門家の人から聞いた話によると、子供の頃に飲んでいた産地のお茶は、大人になってもやっぱりいちばんしっくり落ち着く味になるそうです。お茶でもそうなのですから、食べ物の嗜好も大きく影響するでしょうね。
ちなみに、私は子供の頃から食卓にお茶ではなくコーラやファンタがあった変な家で育ったので、オーストラリア人がコーラと一緒に食事をしていても別に何とも思いませんが、多くの日本人にとってご飯とコーラはあり得ない組み合わせですよね?そういう事です。
そう言えば、オーストラリアのスイーツは喉が焼けるように甘くて、甘党の私も最初の頃は途中でギブアップしてましたが、今では全然平気でペロリと食べてしまいます。慣れって恐ろしいですね…。
ただ、同じ糖質を摂取しても欧米人は肥満になるのに対して、日本人は太る前に糖尿病になる可能性が高いらしいので気を付けて。だから日本には欧米並みの大きな体の人が少ないのかもしれないですね。
お米の食べ方が変?
それと、私が特徴的だなあと思うのはお米の食べ方!
欧米人はお米とおかずを一緒に口に入れるのが苦手だと聞きますが、うちのパートナーを見ていてもやっぱりおかずはおかず、お米はお米で別々に食べています。
でも、お米だけでは味がないので照り焼きソースとか汁的な物をかけたり、チャツネ (野菜を煮詰めたペースト) と一緒に食べるんで、私から見ると「え、おかずの意味…」と思ってしまうのですが。
だから、唐揚げカレーを作っても「別々に盛って」と言われるので、唐揚げとカレーになってしまいますし、日本食レストランで働いていた時もよく「カツカレー別々に盛って」と言われてました。一緒に食べるからおいしいのに…。
そもそも、たまにレストランで丼物がサラダのカテゴリーにある事もあるので、日本人としては「ええええ〜⁉︎」とびっくりします。
腸の長さが違う⁇
アジア人は欧米人に比べて腸が長いというのもわりと有名な話です。だから、日本人お米を消化するには適している体だけれど、肉は消化する前に腐敗やすいので消化不良を起こしやすいのだとか。
なるほど、一見説得力がありますが、実はそれについてはしっかりとした医学的根拠はなく、最近では腸の長さは人種は関係なく個人差によるもので、長さ自体はほぼ同等なのではないかという見方が強いようです。日本人は欧米人に比べて腸の長さが平均で1.3〜1.5倍長いとか、いやいや2〜3倍違うとか色々な説がありますけどね。
確かに草食動物と肉食動物では腸の長さは違うようですが、人間の場合は腸の長さというよりも、消化酵素の違いだったり育った環境などの要因が大きいのかもしれませんね。
海苔を消化出来るのは日本人だけ?
2010年にフランスの研究で発表された海苔を食べて消化出来るのは日本人だけというのもありますが、ただしそれは生海苔だけで、焼きのりなどは全く問題ないそうです。あれだけ寿司が流通してますから、そりゃそうですよね〜。
通常、生海苔は硬い細胞壁があって日本人以外の人は消化しないまま排出してしまうらしいのですが、日本人は昔から生海苔を食べて来たため、唯一それを消化できる腸内バクテリアを持つんだそう。
これは一応頭の片隅には置いといた方が良いかもですね。
教育に対する姿勢
これは昔から言われている事で、もしかしたら最近変わりつつあるのかもしれませんが、一般的にアジア人は苦手な科目があれば克服する努力をして平均点を上げる事に重点を置き、欧米人は苦手科目よりも得意な科目を伸ばす事に重点を置く傾向があります。それは飛び級がある事でもそれがうかがえますよね。
なので褒めて伸ばす人が多いのか、私がオーストラリアに来てショックを受けたのは、ホームステイ先の子供がジュースをこぼした時。ホストファミリーは「大丈夫、大丈夫。ここは濡れなかったから」と一切子供を責めなかったのですが、日本だったら「何やってるの、気を付けなきゃ!」と注意する人が多いと思うんですよね。
他にも色んなシーンでオーストラリアの人は人の失敗に寛大な人が多いなあと感じる事があり、たまに実力がなくても自信満々な人がいるのも、小さい頃から肯定されて育てられたんだろうなあ…と。まあ、良し悪しはありますよね。
旅行のスタイルの違い
これももちろん人や年齢にもよりますが、傾向としてアジア人は計画を綿密に立てて詰め込む旅行スタイルをする人が多く、欧米人は無計画でゆっくり起きて気ままに出掛けるスタイルの人が多いです。
私もパートナーを見ていて全くその通りだと思いますし、昔バックパッカーでオーストラリアを旅行していた時も、欧米人は夜のクラブとか飲みに重点を置く人が多くて「欧米人って元気だなー、でも早く寝て明日に備えれば良いのに」と思ってました (笑)
実際、アジア人と欧米人が混じったグループ旅行で、途中からスタイルが合わなくてきれいに二手に分かれてしまったという体験談もわりとあるあるですし、私もある島に観光で一緒に行動した欧米人グループがずーっと同じところで何時間も肌を焼いていて移動しないので結局全部回れずに時間切れという事があって、ペースの違いを痛感した事があります。
旅のスタイルが違うとお互いイライラしてしまうので、一緒に旅行する人は気を付けた方が良いかもしれないですね。
おわりに
他にも人相学的にアジア人は仲良くなるのに時間はかかる反面、心を許したらずっとフレンドリーで欧米人は逆だとか、まだまだ色々あると思いますが、今回はとりあえずこのくらいにしておきます。
参考になれば幸いです。