近年、世界のトップレストランで注目を浴びているオーストラリアのブッシュフード『フィンガーライム (Finger limes / 学名: Citrus australasica)』 という果物を知ってますか?
その見た目と味から “ライムキャビア (日本ではキャビアライム)” と呼ばれる事もあり、指のような細長い形の皮の中に小さなキャビア状の粒がぎっしり詰まっていて、ライムのような味がします。
ちょっと高級品ですが、デザートや飲み物の飾り付けに使ったり、料理の付け合わせやサラダなど色んなバリエーションが楽しめるんですよ!
カラフルでかわいいフィンガーライム
フィンガーライムは複数の種類があり、http://www.gourmetlimes.com.au/のウェブサイトによると、5色はあるようです。
名前 | 皮の色 | 中身の色 | 味 |
---|---|---|---|
Pink ice | ライトブラウン | ピンク | ピンクグレープフルーツを彷彿させる苦味 |
Red champagne | 赤 | 赤 | 甘くてリンゴやアプリコットを感じる味 |
Crystal | 緑色 | 黄緑色 | 弾けるような風味 |
Crimson tide | ダークブラウンに近い赤 | 大きな赤い実 | 甘い |
Chartreuse | 黄緑色 | 黄色 | 苦味がある |
カラフルでかわいいので、料理が映えそうですね。
どこで買えるの?
フィンガーライムはシーズンが短いので新鮮なものを見掛けるのは難しく、運が良ければローカルのマーケットで見付けられるかもしれない、くらいの確率です。
なので、冷凍されたフィンガーライムを買うのがいちばん簡単だと思います。
私も今回ここ↓のメーカーの冷凍を買いました。
あと、一部の人たちには栽培するのも人気のようです。育てるのはちょっと難しいようですけどね。
貴重なフィンガーライム
フィンガーライムは、熱帯雨林の木から採れる珍しいオーストラリア固有の果物です。
数千年もの間オーストラリア先住民たちの貴重な食料として、また傷の感染症を防ぐための消毒剤として使用されてきましたが、現在はほんの少しの木しか残っていません。
なぜなら、西洋人がオーストラリアに来た事により熱帯雨林は農業のために開拓され、多くのフィンガーライムの木も伐採されてしまったからです。
しかし、フィンガーライムは1900年代の半ばに “ワイルドフルーツで作ったマーマレード” として商業的に売り出された事から始まり、2000年までにはレストランや輸出用に需要が出てきました。
近年ではおいしいブッシュフードとして人気が高まっていて、現在はクイーンズランド州とニューサウスウェルズ州の一部の地域で商業用に栽培されています。
まだ希少価値が高いので、値段も高めです。
栄養価
フィンガーライムは、葉酸、カリウム、ビタミンE、Cが豊富です。特にビタミンCはマンダリンの3倍含まれているそう。
食べ方
フィンガーライムは魚や肉料理の上にかけたり、料理の付け合わせやサラダに入れたり、ドレッシング、デザート、カクテル、様々な使い方ができます。オイスターやクラッカーに載せるのもオーストラリアっぽいかもしれませんね!
基本的にはライムと同じように使えば良いでしょう。
フィンガーライムの解凍の仕方
凍ったフィンガーライムの氷が厚い場合は、1cmほど張った氷水に浸して、氷をナイフなどでそっと剥がしていきます。その後、キッチンペーパーなどで水気を切ります。こうすると内側もきれいに解凍されるので、きれいな色や透明感が損なわれません。
おわりに
フィンガーライム、見た目もかわいいですし知れば知るほど気になりませんか?私も今回買ったので、これからどう使うかじっくり考えてみようと思ってます。
それに、オーストラリアの伝統的な食材、もっともっと試してみたくなりました。