近年オーストラリアでは、たくさんのビールを作る小規模な醸造所 (ブリュワリー) が誕生しています。
その数は大小合わせたら無数にあり、特に小さいところは味もデザインもとてもユニーク。
私は、そんなオーストラリアのビールをボトルショップで購入して飲んでみたり、ブリュワリーに併設させているパブに行ってみたりと少しずつ開拓しているので、ここにインフォメーションをまとめておきます。
ビールを買う時、ブリュワリーの近くに出かける時などに活用してみてください。
ニューサウスウェルズ州
The Bondi Brewing Co.
観光地として有名なシドニーのボンダイビーチにあるブリュワリーは、Ben Buckler Brewery という名前でノースボンダイから始まり、2018年夏に Bondi Brewing Co. として本格的にスタートしました。
Beach Beer Bondi – XPA (4.7%)
ビーチ沿いで飲むのに最適というビール。缶はシンプルですが、さりげなくオシャレなデザインです。
(26 June 2020)
飲んだ感想:
ビーチに合うという事はあっさりしてるんだろうなーと思いましたが、本当にサラッとした喉ごしです。甘味もほとんどありません。
Bondi Draught (4.2%)
ボンダイドラフト (ラガービール) の缶は、ビーチを連想されるかわいくてシンプルなデザインと “THE BEER FOR DRINKING.” というジョークがしゃれています。
(12 May 2020)
飲んだ感想:
スッキリ爽やかでゴクゴク飲んでしまいそうなくらい飲みやすいので、まさに暑い日のビーチにぴったり。うっすら酸味も感じました。
The Grifter Brewing Co.
2012年からシドニーのニュータウンの隣町エンモアにあるブリュワリーで、クラシックスタイルからフルーティなものまで、飲みやすさを考慮したビールを作っています。
Big Sur (6.7%)
アメリカのホップが使われているウエストコースト IPA です。
(29 June 2020)
飲んだ感想:
濃い琥珀色のビールは、甘くて苦い感じです。最初の飲みごごちはまろやかで甘いのですが、後から苦味がウワーッと出て来ます。
Serpents Kiss Watermelon Pilsner (4.9%)
ちょっとエキゾチックな缶に入ったスイカのピルスナー。さて、どんな味がするのでしょうか?
(30 May 2020)
飲んだ感想:
思ったよりも苦味がありますが、後味が確かにほんのりスイカの味です!それもガムみたいな甘い味。でもあくまでも、鼻が詰まっている人は分からないかも、くらいのほんのりさです。
Wayward Brewing Co.
2015年10月にキャンパーダウンに設立されたウェイワード・ブリュワリーは、面白いフレーバーのビールが多く、特に季節限定フレーバーには驚かされます。
ちなみにビールは防腐剤を使用しておらず、天然の材料のみで醸造されているそうですよ。
3 Gehrig Lane, Camperdown NSW 2050
https://www.wayward.com.au/
月〜水 4pm-9pm / 木〜土 12pm – 10pm / 日 12pm – 8pm
Willie the Boatman
2012年に設立されたセントピーターズにあるブリュワリーは、地域や知り合いなどの名前が付けられたユニークなビールが色々楽しめます。
→ ローカル色の強い変わったクラフトビールが飲める『ウィリーザボートマン』
Precinct 75, Suite 601 / 75 Mary St, St Peters 2044
https://willietheboatman.com/
4 Pines
マンリーから始まったブリュワリーですが、今やクイーンズランド州やビクトリア州にも店舗があります。普通のボトルショップでも売られていることも多い人気のビールで、実は世界初の無重力環境でも飲むことができる瓶のニトロスタウトを開発したのもこのブリュワリーです。
→ 自家製ビールが飲めるマンリーのおすすめパブ『フォーパインズ』
ビクトリア州
Mountain Goat Beer Brewery
1997年創業し、1999年にメルボルンのリッチモンドにオープンしたマウンテンゴートは、オーストラリアで初めてオーガニックビールを醸造したブリュワリーです。ビールは保存料や添加物を一切使用していないそうで、環境問題にもとことんこだわっています。最近の売れ筋はオーガニックのスティームエールだそう。
Very enjoyable beer – A new modern Aussie Lager – (4.2%)
(25 May 2020)
飲んだ感想:
すごくなじみのある感じの味だと思ったら、日本のキリンラガービールに似てると気付きました。(こんな感想ですみません)
Sailors Grave Brewing
セーラーズグレイブ (Sailors Grave) は、海と田舎にインスピレーションを受け、地元の自然の恵みを生かして作られているビールだそうです。季節物のビールも多く、カスタードアップル・クリームサワーやオイスタースタウトなど、思わず「え?それどんな味がするの⁇」と気になってしまうビールが色々。
Temple Brewing Co.
メルボルンのブランズウィックにある Temple Brewing Co. のビールもなかなかユニーク。
これ、お米から作られているビールなんです!日本人なので “米” という字につい反応してしまいますよね。飲んだ感想:
色は意外と普通の琥珀色で、味もお米感は全くなく普通のビールという印象です。最初はすごく甘くてまろやかに感じますが、後味が苦くていかにもペールエールという感じの味。飲んでいくうちに苦味は強く感じます。
3 Ravens Brewery
2003年にオープンした3レイヴンズは、メルボルンのパブに英国スタイルのハンドポンプを設置した最初のブリュワリーで、個性的でユニークなビールを醸造しています。ピルスナーや IPA などのベーシックなものから、スペシャリティレンジとしてジューシーシリーズやミルクシェイクシリーズなどちょっと面白いビールまで醸造していて、過去にも様々な限定ビールをリリースして来ました。
濾過されていない IPA は、プロテインが豊富な小麦とオート麦、フルーティーなイースト、ビクトリアのシークレットホップを使用したビールで、朝食のジュースを彷彿させるとの事。気になりますね。
(11 May 2020)
飲んだ感想:
缶が全然ビールっぽくないので、本当にビールなのかちょっと不安だったのですが、ビールでした (笑) 色が若干オレンジっぽい黄色で、肝心の味は…オレンジと言われればそんな気もしますが、普通のビールです。クーパーズを爽やかにした感じというか、まろやかで口当たりが良いです。
Tropical Fruit Cup Gose (3.5%)
本物のパッションフルーツ、パイナップル、レモン、オレンジを使用し、ストラタホップとシーソルトで味付けされた酸味のある爽やかでフルーティなビールだそうです。
(27 June 2020)
飲んだ感想:
ビールは赤いのかな?と期待したのですが、薄い黄色でした。すっぱいのを覚悟して飲んでみると…おいしい‼︎ 酸味はありますが、すごくフルーティでトロピカルな味が口いっぱいに広がり、久々のヒットという感じでした。
Nitro Salted Caramel Brown Ale (4.5%)
窒素を利用してクリーミーな泡を作るニトロビール、飲み口のところにグラスへの注ぎ方 (よく振って勢いよく注ぐ) のステッカーが貼られていました。このビールにはトーストされたりキャラメライズされたモルツが5種類入っているブラウンエールです。
(3 July 2020)
飲んだ感想:
2〜3口飲んだ時は、ソルティッドキャラメルの味なんて全然しない普通に甘くもないブラウンエールだと思ったのですが、だんだんいや待てよ、確かに後味がうっすら塩味かも?と感じて来て、泡が消が消える頃にはキャラメルっぽい味がするかもなーという気がしました。かすかにですけどね。基本的にブラウンエール自体独特の苦味があるので、好き嫌いがあると思います。
クイーンズランド州
Black Hops
ゴールドコーストのバーレーヘッズにあり、数々の賞ももらっているブリュワリー。個人的にはエッグノッグ・スタウトが気になります。
かわいい缶が印象的なスイカ味のマルガリータゴセ–です。飲んだ感想:最初に感じるのは酸味で、スイカ味かと言われるとうーん…。よーく味わってみると微かに後味がスイカかもしれないな、という程度かもしれません。でも、スイカだと思って飲んでいたら、だんだんスイカ味にしか思えなくなって来ました。
Green Beacon
ここはミルクシェークビールやオートミールスタウト、トロピカルペールエールなど、ちょっと珍しいビールを作っているブリュワリーです。
ストロベリーミルクシェーク⁉︎ ココナッツ、バニラ、ハイビスカスも入っているそうです。意外とアルコール度数も高いですね。飲んだ感想:
期待通りの赤みがかったビールですが、ミルクシェークというくらいなのでもっと甘いのかと思いきや、意外と苦味も強いです。ゴセーのような酸味はないですが、イチゴミルクシェークの味かと言われれば…うっすらイチゴの香りはする気がします。
ニュージーランドのクラフトビール
Garage Project
2011年にニュージーランドの首都ウエリントンの老朽化したガレージを改造して始まったブリュワリーです。ポップなデザインが多く、グッズ販売もしてます。
1500年代のイギリスでホップが醸造に使われた時、パニックが起きてポップは ‘a Wicked, & Pernicious Weed (邪悪で悪質な雑草)’ と言われ恐れられたのだとか。そんな名前がつけられたこのビールは、ニュージーランド独自の Nelson Sauvin と Rakau というホップが使われた飲みごたえのある IPA だそうです。飲んだ感想:
本当に苦味がすごいと思いました。落ち着いた苦味が好きな人には良いと思います。
飲んだ感想:
めちゃくちゃ酸っぱくて、レモンの生搾りが入っているのかと思うほどでした (笑) 食事しながらだとアクセントになって良いかもしれませんが、これだけで飲むとちょっと私には酸っぱ過ぎました。
(買ったお店: Oak Barrel)
また飲んだら追加していきますね!