もしも突然、あなたの家の台所の排水管から水が吹き出して大洪水になったら、どうしますか?
うちも今年の初め、排水管が破裂して大変な目に遭いました。
でも、こういうトラブルはオーストラリアではわりとよくある事なんだそうで、だからこそ応急処置出来るような防水テープがあれば少し安心だと思うんです。
そうしたら、ある日パートナーがダックテープ (Duck Tape) というのを買って来ました。
…へー、有名なんですね。
オーストラリアのガムテープ的なやつはショボイですが、このダックテープは分厚くてしっかりとしてます。
これで本当にいざと言う時に役に立つのでしょうか?詳しく調べてみました!
ダックテープというダクトテープ
結論から言うと、一般的なダックテープは短期の応急処置に便利ですが、長期使用にはあまり向かないようです。
ただ、水に強いタイプも売られているので、排水管の応急処置用にするなら買う前に確認した方が良いですね。
ダックテープというのは、日本でガムテープと呼ばれているテープよりももっと粘着力と強度が高い丈夫なテープで、ダクトテープ (Duct Tape) の有名ブランド名です。
もともとは第二次世界大戦中にアメリカの会社 Johnson & Johnson が弾薬ケースを湿気から守る目的で開発したのがダクトテープで、兵士たちはジープや割れた窓の修理、一時的な包帯の代わりなど様々な用途にも使っていました。
ややこしいのは、当時アヒルの羽にように水を弾く事からダックテープと呼んでいたそうで、ダクトテープという名前になったのは戦後、住宅ブームに乗ってダクト (配管) に使用されるようになったからだそう。
その時に色も軍事に適したミリタリーグリーンからシルバーに変更され、それが現在でも主流になっています。
そして、1980年代にアメリカの会社 (Henkel Consumer Adhesives) が発売したダクトテープがダックテープです。
ちなみに、日本のガムテープは英語だと Gummed Tape、Packing Tape など色んな呼び方があるようですが、日本のガムテープとはちょっと素材が違うように思います。オーストラリアで見る梱包用のテープは透明のビニール製やツルツルの素材が主流かも?
ガッファーテープ (Gaffer Tape) とも混同されやすいみたいですが、やっぱり別物らしいです。
でも、ダクトテープは排水管の使用には向いてない?
ダクトテープは強度があるので様々なものの修理や DIY、クラフトなど多目的に使えます。
ただ、後の研究でダクト (配管) の使用には適していないという結果が出ているので、配管には配管用のテープを使用するように奨励されているそう。
(参考: Sealing HVAC Ducts: Use Anything But Duct Tape – Lawrence Berkeley National Laboratory)
えっ、それじゃあ意味ないんじゃ⁉︎ と思うかもですが、ダクトテープは長持ちはしないかもしれませんが、短期的には強く粘着性があるので、応急処置的な事には良さそうです。
ダックテープにはこう書かれてます。
- 使用する建物の暖房、換気、および空調 (HVAC システム) を確認する
- 暖房器具には使用しない
- 200℉ (90℃) のところで断続的に使用しない
- 返品交換は状況によっては受け付けない
なるほど。
過去のトラウマがあるので、これで安心と思っていたのですが、長期的には向かないんですね。
でも、この動画↑を見たら「やっぱりちょっと便利かも⁉︎」と思っちゃいますね!
それに、ダックテープのウェブサイトを見てみると色んな製品が売られているんですが、排水管のトラブル用ならウォータープルーフのテープを買うのが良さそうです。
まあ、あくまでも応急処置なので、3日くらい持ってくれたら良いんですかね…。
ウェブサイトには他にも様々な使い方アイディアが紹介されているので、参考にしても良いかもしれませんね。
ただ、ダクトテープについてリサーチしていると、手で簡単にちぎれるという記述をちょこちょこ見掛かるのですが、私には難しいんですけど…(笑)
それにしても、パートナーが買って来たネオンピンクのダックテープ、なぜこの色にしたんでしょうね。黒はまだ分かりますが。
バリエーションが豊富なダックテープ
基本的にシルバーが多いダクトテープですが、ダックテープには豊富な色や模様があります。
過去にはキティちゃん柄なんていうのがあったみたいですし、アナと雪の女王柄なんていうのも。
クラフト用に色々楽しめそうですね。
ヒョウ柄とかもすごくないですか?
おわりに
ダックテープ、今後どれくらい使う頻度があるのかは分かりませんが、とりあえずせっかく入手したので、出来れば最大限に活用したいものです。
使い方を色々研究しようかなあ…。