オーストラリアに生息する動物というとコアラやカンガルーが代表的ですが、世界で最も大きな飛べない鳥トップス3のうち、その2種類がオーストラリアで見れるのはご存知でしょうか?
さて、何の鳥か分かります?
それは、エミュー・ダチョウカソワリです!
ダチョウはみなさん知っているでしょうし、エミューはオーストラリアの国章にもなっているこの国固有の動物として有名ですが、カソワリはあまり知名度がないかもしれません。
という事で今回は、カソワリの紹介を中心に飛べない鳥世界トップ3についてです!
カソワリってどんな鳥?
カソワリ (Cassowary 学名: Casuarius casuarius) は、オーストラリア北東部に1500〜2500 ほど生息している珍しい鳥です。
インドネシアやパプアニューギニアなどの熱帯雨林地域にも生息しますが、カソワリは3種存在するらしく、オーストラリアに生息するカソワリは 『Southern cassowary (別名 double-wattled cassowary) 』と呼ばれる種類だそう。
硬く黒い羽毛、青い顔と首、首まわりの赤い肉垂、そして立派なトサカを持つのが特徴です。
この首まわりに赤い肉垂が付いている事から『ヒクイドリ (火喰い鳥)』という和名もあり、日本には江戸時代初期にオランダ貿易船によって紹介されています。
カソワリの生息地
クイーンズランド州にいるカソワリ
カソワリはオーストラリア北東部の熱帯雨林地域、クイーンズランド州の北部に多く生息しています。
ケアンズから北上したケープトリュビュレーション (Cape Tribulation) 周辺や、南下したミッションビーチ (Mission Beach) 周辺にカソワリ注意の看板がありますし、カソワリのモニュメントも有名です。
ミッションビーチにある巨大なカソワリのモニュメント
南の方で見たければ、動物園にけば大概は見る事が出来ると思います。
カソワリは危険な一面もある
せっかくなら野生を見てみたい!という人もいるでしょうし、普通に歩いて入りカソワリを見るというのはやっぱり感動します。
ただ、カソワリは脚力が強くて鋭利な爪も持っているので、気を付けてください。万が一襲われたら、最悪の場合命を落とす可能性もあり、人間に慣れたカソワリもいるようですが、エサをあげている時に襲われたという報告もあります。
人間を見てもおとなしくじっと座っている事もあるので、あまり刺激はしない方が良いでしょうね。
エミューはオーストラリア固有の鳥
そしてエミュー (Emu 学名: Dromaius novaehollandiae) は、カソワリと少し姿形は似てますが、穏やかな性格です。
オーストラリア全土に生息する茶色の柔らかい羽毛を持つオーストラリア固有の鳥で、古くから先住民の神話に登場したりオーストラリアの国章に使われたりしています。
オーストラリアの国章に載っているエミューとカンガルー
ダチョウ
ダチョウ (Ostrich 学名: Struthio camelus) は、もともとアフリカやアラビア半島に生息していましたが、だんだん数が少なくなった後、オーストラリアにも移入されています。尾が白くてオスの羽毛は黒、メスは茶色です。
比べると、何となく違いが分かりますよね。
結局どの鳥が世界一大きいの⁉︎
さて、この3種類の大きな飛べない鳥、世界一大きいのはどの鳥だと思いますか?具体的に比べてみましょう。
カソワリ | 約130cm〜190cm | 約30〜85kg |
---|---|---|
エミュー | 約160cm〜2m | 約40〜60kg |
ダチョウ | 約2m〜2.8m | 約63〜145kg |
一番大きいのはダントツでダチョウでした!
でも、2番目はどっちでしょう?エミューはカソワリよりも高くて、体重はカソワリの方がエミューよりも重いので、どっちを大きいとするかは微妙なところですね。
おわりに
エミュー、ダチョウ、カソワリ、一見似てますがよく見ると全然違う鳥という事が分かりましたでしょうか。動物園に行く機会があれば、ぜひ見てみてください!