オーストラリアでサーフィンは国民的なスポーツとして親しまれていますが、特にメルボルンから約1時間半 (約100km) のベルズビーチ (Bells Beach) は、サーフィンのメッカとして世界中からサーファーが集まって来る場所として知られています。
ここでは、毎年イースターの時期に世界で最も古いサーフィンのコンテストである WSL (World Surf League、もとASP) のワールドツアーのひとつ、リップカールプロ (Rip Curl Pro)の開催地としても有名です。
崖の上から海が見渡せる展望台もあるので、サーフィン好きはもとよりグレートオーシャンロードをドライブする際には、ぜひ立ち寄ってみたいポイント。
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ベルビーチへ
メルボルン側からグレートオーシャンロードに入ると最初の町トーキー (Torquay) があり、ベルズビーチはそのトーキーから南西へ7kmほど離れた場所に位置します。
Great Ocean Road (B100) の途中で Bells Boulevarde (C132) に左折してまっすぐ行くと、駐車場が見えて来ます。
歴史
もともとこの周辺は Wadawurrung の人々が住んでいた土地で、ヨーロッパ人が住み始めたのは1830年代。ベルズビーチという名前は、この一帯を所有し牧場経営していた John Calvert Bell にちなんで付けられました。
サーフィンをしていた人たちは1930年代頃からいたものの、1960年代に道が整備されるまではアクセスが困難だった為にそれほど多くありませんでしたが、1962年に最初のサーフィンコンテストが開催されてから、その名が広く知れ渡るようになりました。
このコンテストは当初 “Easter Bells Classic” という名前でしたが、後に “Rip Curl Pro” と名前を改め、毎年3月〜4月のイースター時期に開催されるようになり、以来、50年以上続く世界最長のサーフイベントとして知られています。
ビーチと展望台
こちらがベルビーチの海岸線。
海を見渡せる展望台もあるので行ってみましょう。
青い海と空のコントラストがきれいです。
ベルビーチには西側から “Southside”、 “Centreside”、 “Rincon”、”Winki Pop”、 “Boobs”、 “Steps” など、いつくかのポイントブレイクがあり、特に展望台左側に見える “Winki Pop” はビクトリア州でも上級者向けの最高の波が来るポイントとして有名です。
時間があればビーチまで降りてみるのも良いですね。
おわりに
古い歴史があり、サーファーたちの巡礼地として知られるベルズビーチは、グレートオーシャンロードの見所のひとつなので、ロードトリップの途中で立ち寄ってみてはいかがでしょうか?