ある日、ふと気がつく事があります。
オーストラリアのコインって、よく見ると普通のデザインに混じって時々違う柄があるんですよね!
$1、$2、¢50…、思わず集めたくなってしまった人は少なくないでしょう。私も昔、集めてました。
でも、結局キリがないと気付いてやめてしまったのですが、色のついた$2コインだけは珍しいのでちゃんと取っています!
あなたは見た事ありますか?
それでも集めたくなるコイン
色のついた$2コインは結構珍しいので、私みたいに手離さない人も多いと思うのです。だから、なかなか市場に出回らないと思います。
レストランで働いてた時代、お店のレジ締めで毎日コインを見ていたので時々見つけてましたが、最近では引き出しの奥にしまったまますっかり存在を忘れてました。日本食レストランで働くワーホリのちかちゃんからコインの事を聞かれるまでは。
彼女のコレクションを見せてもらいましたが、私が知らないものもあって、本当に色んな種類があるんですね〜。
私自身、色つきの$2コインって一体どのくらい種類があるんだろう???と知らなかったので、今回ちゃんと調べてみました!
ちなみに右の写真が普通の$2コイン。
色んなデザインが山ほどあってキリがないので、今回は本当に色つきコイン限定で紹介します!
色つき$2コインの種類
想像以上にたくさんありました。
2012年、戦没者記念日(Remembrance Day)の記念コイン。この日を象徴する赤いポピーの花がついています。 色がついてない同じデザインのコインは580万枚造幣されているのに対して、赤い色つきは50万枚と貴重。私も色つきの実物は未だ見た事ありません。 | |
2013年、エリザベス女王二世の戴冠式60周年記念コイン。100万枚造幣。 私、これが出た頃よくコインを扱っていたせいか、すごくなじみがあります。 | |
2014年、再び戦没者記念日の記念コイン。緑のストライプと太陽の光の中に、平和の鳩がオリーブの枝をくわえているデザインです。太陽の光はオーストラリア陸軍のライジング・サン・バッジが参考にされました。190万枚造幣。 | |
2015年、アンザック軍がアンザックコーブに上陸してから100周年を記念したコイン。 ポピーと同じ特徴的な赤のプリントには、「戦没者を忘れない」という厳粛な想いが込められています。150万枚。 | |
同じ2015年、“フランダースフィールドに” の詩を記念したコイン。日没時のオレンジ色の光の輪の周りにヒバリが彫られています。220万枚。 | |
2017年、オーストラリア戦争記念館にある “ホール オブ メモリー” のネイピア・ウォーラー作のモザイク画から。トータル造幣数はまだ不明。 |
※ この後も続々と色付きコインが造幣されています。更に見たい人は王立オーストラリア造幣局 (Royal Australian Mint) のウェブサイト↓を見てみてください。
更に詳しく説明すると…
きれいだと思っていましたが、実はほとんどが戦争関係の記念コインでしたね。
ちなみに、気になる人もいるかもしれないので調べました。
3番目の緑色コインの参考にされたというオーストラリア陸軍のライジング・サン・バッジです。→
(写真はWikipediaからお借りしました。)
4番目に出てきたアンザック軍とはオーストラリア・ニュージーランド軍の事です。(AUSTRALIA NEW ZEALAND ARMY CORPS = ANZAC)
第一次世界大戦時の1915年4月25日に、アンザック軍がトルコのガリポリに上陸した事を記念した日がいわゆるアンザックデー。
(この日は毎年祝日となり、オーストラリア各地で退役軍人のパレードや式典が行われています。)
アンザックコーブはその時上陸した入江です。
5番目のコインで言われていた “フランダースフィールドに(In Flanders Fields)” というのはカナダ人ジョン・マクレー(John McCrae)という人の作った、第一次世界大戦で戦死した親友を追悼して作った詩。
ちょうどこの2015年が詩を作ってから100周年だったようです。
そして最後のカラフルなコイン。
オーストラリア戦争記念館(Australian War Memorial)は、オーストラリアの首都キャンベラにあるとても大きな記念館です。
コインの模様は床から24メートルもある丸い天井のモザイク画からと思われます。
画像はその戦争記念館のウェブサイトから。
このモザイクを創ったネイピア・ウォーラー(Napier Waller 1893ー1972)は、右手を失ったアーティストです。
おわりに
コインを調べていたら戦争の話題になってしまいましたね!
でも、もっといっぱい色つきコインを見た事があるよ?と思ったかもしれません。
そうなんです、実は別ルートでも色付き$2コインが出てるんですよ。そちらはまた次回。