インターネットで何でも調べられるようになった (と思っている人が多い) 近年、ガイドブックを持たないで旅行に行く人も珍しくなくなりました。
最近、私も20代前半の人に「地球の歩き方って何ですか?」と聞かれてショックを受けましたが、もうそういう時代になったということなのでしょう。
ただ、若くてもガイドブックを活用している人もちゃんといますし、きっとガイドブック自体がなくなることはないでしょう。それくらいガイドブックのメリットがたくさんあると思っています!
この記事では、ガイドブック大好き人間の私が「旅行にガイドブックは必要なのか?ガイドブックの利点とは」に焦点を当てて、さまざまな角度から考えました。
ガイドブック、いる?いらない?
ひと昔前 (十数年以前) に旅をしていた人にとって、ガイドブックは命綱と言いますか、必須アイテムでした。ネットがそんなに発達していなくて、あっても結構なお金がかかりましたから。
だから重いガイドブックを持ち歩いたり、現地の貴重な情報源だった日本語情報誌をせっせともらいに行ったりしたものです。そんな世代にとっては、やっぱり紙のガイドブックを持っている安心感はあると思います。
私がオーストラリアでワーキングホリデーをしてたのは2006年からの2年間なので、いつの間にかもうひと昔前の事になってしまいました。現在ワーホリをしている人たちの過ごし方と比べると、かなり変わったのを感じます。当時はスマホはまだなかっ[…]
ですが心の安定以上に、持っていると便利という理由もしっかりあるんです!
ガイドブックとインターネットのメリット・デメリット
日本人向けの日本で出版されているガイドブックは、写真と一緒に情報がきれいにまとめられていて、とても分かりやすいです。
色んな出版社から色んな種類のガイドブックが出ていますが、大概はまるでファッション雑誌のようにワクワクするレイアウトで、「これって私が知ってるオーストラリアかしら?」と思うこともあるくらい素敵。
そんなガイドブックは旅行気分を高めてくれますし、イメージがわきやすくて事前に計画も立てやすいのではないでしょうか。
多分、私が旅行が好きになった理由のひとつに、こういうガイドブックの影響は大きかったんだろうなと思います。
インターネットは、あくまでも疑問に思ったことを自分からピンポイントで探しに行くのに便利なツール。検索したら情報は出てきますが、断片的な情報が多いと感じます。
日本のガイドブックは、例えるならあらかじめきれいに整理された情報が並べられていて、そこからカタログのように選ぶようなイメージです。
インターネットは便利だけど、物足りない?
とはいえ、私も何か気になる場所があれば、まずはインターネットで情報収集します。検索すれば何か情報が出てくるので、とっても便利な時代ですよね!
欲しい情報を調べるのにインターネットは本当に重宝しますし、とにかく気軽で楽に使えるのが最大のメリット。
現在はわざわざ図書館に足を運ばなくても、詳しく掘り下げたい情報があればパパッと調べられて、グーグルなどの翻訳をかけることも可能。住数年前には考えられない、まるで夢のようなツールです。
旅行関係のウェブサイトは山ほどありますし、個人で情報発信をしてくれている人もたくさんいます。誰かが書いたブログや SNS 発信、私もすごく参考にしていて、とてもありがたい情報収集源です。
ですが、インターネットはあくまでも補助的存在。それだけではカバー出来ないなと感じる部分も多々あり、やはりガイドブックなしの旅行はちょっと心もとない感じがします。
インターネットは、先ほども書いたように断片的で偏った情報になりがちです。
疑問に思ったことを自分からピンポイントで探しに行くのには重宝しますが、パラパラと適当にめくればだいたいを把握出来るガイドブックとは違って、全体像がなかなか掴みにくいのがデメリット。
とはいえ、最近は大手ガイドブックも、現地の日本語情報誌もウェブ版に力を入れるようになってますから、今後どんどん見やすくなるのかもしれませんね。私もそんなイメージでせっせと自分独自のガイドブックサイトを作ってます。
そう言えば、ここ近年「他にも似たような良い場所がたくさんあるはずなのに、なぜここだけ?」と、昔はなかったような変な流行り方をしているのを見掛けることがあるのですが、これもインターネットや SNS の影響なんでしょうね。
あと見落としがちなのが、オーストラリアの僻地はネットが繋がらない可能性大です!だから、それも考慮しておかないと欲しい時に欲しい情報が得られないということになるので、注意が必要ですね。
それに私もブロガーの端くれなので尚更思うのかもしれませんが、インターネットのアルゴリズムもしょっちゅう変化していて、アフィリエイト記事や、よく分からない企業の記事が検索上位に来て、本当に欲しい情報がなかなか見付からないことも増えましたね。これは様子を見るしかないですが。
だから、今の若者はネット検索すらしないみたいな話もありますが、ちょっと分かります。
SNS もありがたいが、運が大きい
インスタグラム、スレッズ、X (旧ツイッター)、古いところでは mixi など、色んな SNS があり、そういうところで誰がが発信してくれることはとてもありがたいですし、私も助かってます!
リアルタイムで情報が知れたり、発信者と交流が出来たり、場合によっては実際に会うことが出来るのも良いですよね。
時々思いがけず素晴らしい情報をもらえることもあるのが SNS の醍醐味ですが、いつも欲しい時に欲しい情報が流れてくるわけにはいかないので、ブックマークやスクショなどをするも、肝心な時に出てこなかったり、忘れていたり。
よく見掛ける「おすすめを教えてください!」という投稿もよく見かけますが、良い回答が得られるかは運ですよね。それはそれで良いかもしれませんが、真剣に情報を探している時には不確実過ぎるのです。
とはいえ、私自身 SNS で有益情報をたくさんもらった経験があるので、誰も反応してくれない覚悟で聞いてみる価値は十分にあります。
電子書籍も活用しよう!
結論として、私はガイドブックもインターネットや SNSも、全部有効活用すれば良いんじゃない?と思っています。
ただ、紙のガイドブックの最大のデメリットは重くて嵩張ること、広げて見ていると観光客と丸わかりということではないでしょうか。(まあオーストラリアでは、だから親切に話し掛けてくれる人もいて、デメリットばかりではないかもですが)
そんな悩みは電子書籍で解決出来ます!
電子書籍だと嵩張りませんし、旅行先で開いて読んでいても「ザ・旅行者!」という感じにはなりにくいです。
いつでもどこでも常にスマホに入っているので、突然必要な場面になっても、開けば (ダウンロードすれば) 良いだけ!
ガイドブックは紙と電子、どっちが便利?
ただ、最初の頃は「電子書籍ってなんて便利なんだろう!」と感動していた私ですが、画面が小さくてパラパラめくることも出来ないので使っているうちに「やっぱり紙の媒体の方が使いやすいな」と思うようになりました。
でも電子書籍の便利さも捨て難いので、結局今は両方使ってます (笑)
紙のガイドブックは、家で下調べする時に使う用、電子書籍は旅行する時に持ち歩く用と使い分け。
もちろんお金がかかるので毎年買うのは厳しいですが、お店はともかく、観光地がそんなに変わることはないので、一度買えばかなり長い間使えるのではないかと。
ちなみにシドニーではオーストラリア唯一の紀伊國屋があり、そこで地球の歩き方が買えます。でも日本の倍するので、海外で日本のガイドブックを買うなら電子書籍の方が安上がりではありますね。
Kindle は海外在住だと日本の書籍は買えないことが多いので、私が使っているのは eBook Japan です。
まあ、本なので無料ではないのと、出版されているのでどうしても情報が古くなりやすいのもデメリットと言えばデメリットかもしれません。
ですが、オーストラリアは入場料など毎年値段が上がっているのが当たり前なので、事前にウェブサイトや電話などで確認することは強くおすすめします。これは旅行サイトやブログも同じですね。
特にオーストラリアのお店は入れ替わりが激しいので、現地に行くなら絶対に確認したい方が良いです。というか、私は確認しないと怖くて無理かな。
日本のガイドブックではカバーされてない情報は?
ただ、日本のガイドブックで紹介されているのは極めて限定された特定地域だけです。
あの旅行者のバイブルとさえ言われた「地球の歩き方」でさえ、歴史やローカルの情報は少なめだなあと思ってしまうので、特にロードトリップしていると情報が全然ないな、と思う人が多いでしょう。
商業誌ですから、日本人が喜ぶような「観光地」が中心になるのは仕方ありません。数日の観光なら十分過ぎる情報です。
最近はこんなのも出てます
ガイドブックとはそういうもの。旅行者が効率よく旅をするための道しるべであり、ロードトリップや観光地ではない僻地に行くマニアックな人は、現地で英語を使いながら、ビジターインフォメーションセンターなどで情報収集すればよろしい。
もしくは、オーストラリアで売られている英語のガイドブックを買うと良いかもしれませんね!情報量が全然違います。こちらもメリット・デメリットがありますが、これを書くと長くなるので、ここでは割愛します。
グーグルマップはかなり使える!
僻地やあまり知名度がない場所に来た時は、グーグルマップがとても便利です!
知りたい場所の情報がリアルタイムで入手できますし、位置関係も把握しやすい上に、時々まだあまり多くの人に知られていないようなとっておきの場所を見付けることも。
私のマップはピンだらけでちょっと見にくいかもですが、出先でもマップは見るので「あ、ここ行きたかったんだっけ」とリマインダーがわりにもなって良いです。
最近は私も、グーグルマップに直接レビューを書くローカルガイドを始めました。
…と長々と書いてきましたが、ガイドブックがなくても旅行が出来る!という人も多数いるのは知っています。もちろん、旅のスタイルは人それぞれというのは大前提ですよ!
自分に合ったスタイルで情報収集を
何も調べずにフラッと行き当たりばったりの旅が好きな人、そこに行ったということよりも誰と過ごしたかが大事だという人など、それはその人の好みなので、どれも正解です。
「良い話は友達が教えてくれるから大丈夫」という人の意見も分かりますし、人からの情報も大切ですが、それだと友達が知らなければ一生知らないってことになりますよね。
私は自分から能動的に情報を取りにいきたいタイプで、知らない土地に遊びに来たら現地の空気や住人の雰囲気を含む、観光出来るところを全て見たいという欲求がある私の場合は、情報収集命なんです!せっかくその土地に来たのだから、味わい尽くしたいと思ってしまいます。
もし後から「えっ、こんな場所あったんだ、行きたかったな」というところを見付けてしまったら、何年も後悔してしまいますね。
だから、漏れがないように色々試行錯誤してきた結果、こういう結論になったという話です。(そうでなければ、オーストラリアの観光サイトを作ろうなんてまず思わないでしょう)
おわりに
今の時代、インターネットの情報は欠かせませんし、便利になってくれてありがとう!という気持ちでいっぱいです。
でも、やっぱり観光情報がギュッと詰まったガイドブックも大好きなんですよね。
私が2017年から運営しているこのオーストラリアのサイトも、ガイドブックとブログの中間的な、ハイブリッドなイメージを持って運営しています。観光ガイドのサイトとしてはまだまだ不十分ですが、これからも色々改善しながら頑張ろうと思いました。
あなたはガイドブックはいる派ですか?それとも、いらない派?