メルボルンから車で約4時間離れた場所に、ピンクレイク (Pink Lake、歴史的には Lake Lochiel) と呼ばれるピンク色の湖があるのを知ってますか?
私もウワサはよく聞いていたものの、日本のガイドブックには載ってもいないし、長い間ノーチェックでした。
どうしてあんなにインスタ映えするきれいな場所なのに、知る人ぞ知るという感じで大きく観光地化されないんだろう?と不思議に思ったのですが、もしかしたら位置的なものやアボリジニの人たちにとっても大切な場所というのがあるのかもしれません。
この湖の塩は年に1度 Mount Zero Olive社と現地のアボリジニの人たちによって手作業で収穫され、販売もされてもいます。
周りには何もない静かな場所ですが、わざわざ行く価値は十分にありました!
ディンブーラのピンクレイク
メルボルンから西北へ350km (車で約4時間) に位置するディンブーラ (Dimboola)。ピンクレイクはそのディンブーラの町から更に10km くらい離れていますので、行くなら車が必要です。(ツアーや公共交通機関はありません。)
今回、私たちはこの地域の中心市であるホーシャム (Horsham) に滞在していたので、そこからだと45km くらい (車で約30分程) です。
どのくらいピンク?
ピンクレイクは1年中見れますが、ピンクの色合いは降水量によって異なり、真っピンクの時もあればサーモンピンク、白っぽい事もあるようです。
私たちが行った1月初めは小雨が降っていたものの、猛暑続きだったせいか表面が乾燥していて白っぽく、少し掘るとピンク色が滲み出てくる感じでした。
でも、去年てぃあちゃん (@lukesccrlife) がSNS にアップしていた写真では、すごく鮮やかなピンク色!実はこれを見て私も行ってみたい!と思ってたんですよね。
この写真は、私がブログ記事に写真を使わせてくれないかとお願いしたら快く承諾してくれたものです。
それから「湖の上は塩が硬くてサンダルだと足が痛くなるほどだったし、普通の靴を履いていた彼氏さんは深い所へは行けなかったので長靴があれば良かった。」という感想までくれたてぃあちゃんには、重ね重ね感謝。
てぃあちゃんの言う事は本当で、かなり固い塩で出来た湖ですので、履くものは考慮した方が良いですね。
私たちも本当はこれくらいピンク色の湖が見れたら良かったのですが、私の撮った写真は比べるとかなり白っぽいです。こればかりは天候によるので仕方ないですね。
ちなみに、その時の記事は1年経って今頃人気記事になっているので、良かったら見てみてください。
→ ピンクの湖が見たい!オーストラリア中のピンクレイクを全部リストアップしました!
ディンブーラの町から
ディンブーラの町はまだクリスマスムードが残っていて、小さなかわいい町でした。
ピンクレイク周辺は何もないので、カフェやお店がちょこちょこあるこの町でランチや買い物を済ませておくと良いかもしれませんね。
このディンブーラの町から Western Highway (A8) を北西に10km くらい行くと、左手にピンクレイクが見えて来ます。
途中にもピンクレイクに行く道を示す看板が出てくるので迷う事はないと思いますが、ただ注意して欲しいのは、なぜか現地の看板には特にピンクレイクという記載はなく、一見ただの休憩所に見えるんです。私も一瞬「あれ?」と思いました。
こんな看板なので、知らなければ普通に何も気付かず通り過ぎてしまいそうです。もしかして多くの人に来て欲しくないのかな?と勘ぐってみたりして…。
駐車場にさえ行けばピンクレイクが見えるので、すぐに分かると思います。トイレもあるので安心ですね。
ピンクレイクはこんな感じ
では、さっそく降りてみましょう。
この日 (2020年1月5日) 11時ごろだったのですが、何組かのカップルや家族連れの人たちもいました。
小雨が降っていたし、ここ数週間40度越えだったにも関わらず急に前日からカーディガン1枚では震えるほど寒くなった日だったので、もし天候が良ければもっと人がいたかもしれません。
湖と言っても塩が多く、結構固い地面なので上を普通に歩けます。
こちらが湖と地面の境界線。なんだか不思議な感じがしますね。
色は白っぽいうっすらとしたピンクで、表面は乾燥してました。
手で掘ってみるとピンク色の水分が出てきます。
場所によっても差はあると思いますが、塩はかなり固くて指の第2関節くらい掘ったら手が痛くなりました。
ちょっと写真ではよく写ってませんが、掘った部分が濃いピンクになるので、らくがきの跡もたくさん。やっぱりこういう所では何か書きたくなりますよね(笑)
ピンクソルトの販売も
さて、オーストラリア産のピンクソルトといえば Murray River Salt が有名ですが、実はこのピンクレイクでも毎年4月に平均20トンの塩が手作業で収穫されています。
(参考: https://www.abc.net.au/)
私たちがこの後に宿泊したバララットのホテルにあるレストランにも、たまたまその塩が置いてありました。
ピンクソルトは豊富なミネラルによって普通の塩よりも丸みを帯びた柔らかい味なのが一般的で、この塩もカルシウム、マグネシウム、リン、硫黄、鉄、マンガン、亜鉛、銅などが豊富に含まれています。
Mount Zero Olive社が現地のアボリジニの人たちと一緒に収穫した塩なので、それを象徴するかようにパッケージにはここで生まれ育った Nancy Harrison によるウィメラ川の動物をモデルにした絵が描かれています。
このピンクソルトはオンラインでも買えるので、興味があれば見てみてくださいね。
Mount Zero Olive ウェブサイト
https://mountzeroolives.com/
おわりに
天候が悪かったのは残念でしたが、それでもまた違うオーストラリアの一面を垣間見たようで、行けて良かったです!
機会があればまた行きたいなあと思います。
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