オーストラリアの子供たちに親しまれている粉末ゼリーの素『エアプレインゼリー (Aeroplane Jelly)』が、2017年で90周年を迎えました!
ゼリーの素は簡単に作れて安くておいしいのでお母さんも大助かりですし、お土産にしても喜ばれるかもしれませんね。
そんなエアプレインゼリーについて、詳しく紹介します。
昔からのおやつ、エアプレインゼリー
エアプレインゼリーは小さな箱に入っていて、ひと箱 $2 しません。
味はイチゴ、オレンジ、マンゴー、グレープ、ライム、ブルーベリー、ポートワインがあり、たまに限定フレーバーが発売される事もあります。いちばん人気はやっぱりイチゴ味だそうです。
でも日本へのお土産に買うなら、マンゴーかポートワインなどが良いでしょうか。私はブルーベリーの真っ青な色も好きです。
もしもこういうはっきりした色のゼリーが苦手な人は、ナチュラルカラーのシリーズもあります。
ただ、今回私はカラフルなレインボーゼリーを作りたかったので全種類のゼリーの素が欲しかったのですが、1カ所のスーパーマーケットに全種類置いていなかったので、2カ所まわる必要がありました。
なので、お目当ての味がない場合は他のお店に行ってみると良いかもしれません。
とりあえず、無事キレイにレインボーゼリーができたので良かったです♡
限定パッケージ・限定商品
そんなわけで全種類のエアプレインゼリーが集まったので並べて眺めてみました。そこで初めてパッケージのデザインが変わった事に気付いたんですよね。写真の左が以前のデザイン、右が新しいデザインです。
まだスーパーマーケットに古いデザインが置いていたので、変わって間もないのかもしれません。
そして、上の写真が90周年限定デザイン。写真ではライム味なので緑の印刷ですが、味によって色も違います。
90周年記念に発売されたグリッターゼリー
今年は90周年限定パッケージや限定商品が発売
今までも、たびたびターコイズ色ブルーヘブン味やピンクのクリームソーダ味などの限定商品を発売してきたエアプレインゼリーですが、2017年の90周年記念では限定パッケージとは別に、キラキラ光るグリッターゼリーも登場しました!
全部で3種類なのですが、やっぱりなぜか3種類全部揃っているスーパーマーケットがなくて、数カ所お店をまわって何とか全部ゲットしました。
キラキラとラメみたいに光るゼリーがどんな感じなのか興味津々です。
せっかくなので、このグリッターゼリーで色んなゼリーを作ってみました。その様子は別の記事にしてるので、気になる人はそちらをどうぞ。
箱をじっくり観察してみました
ところで、リニューアルした新パッケージ、どんな風に変わったのでしょうか?じっくりと観察してみましょう。
今までのデザインでは箱の裏に迷路などのゲームが載っていたのですが、新しいバージョンはゼリーのレシピと Instagram のページまで紹介する現代風になってました!時代ですね〜。
特にブルーベリー味の箱に書かれているレシピがプールパーティゼリーケーキという、いかにも外国っぽいレシピが‼︎ なんだかダイナミック〜!
ちなみに、このレシピは最初に紹介したエアプレインゼリーのウェブサイトにも載っています。(英語ですが)
新デザインにはしっかりと『メイドイン・オーストラリア』の表示も。
旧デザインの方には飛行機のキャラクターがこう言っています。
Hi, Bertie the Aeroplane here. Did you know that I’m named after aeroplane lover Bert Appleroth? He created the delicious Aeroplane Jelly way back in 1927.
Today, there’s a whole fleet of yummy flavors and varieties to try.
So sing it with me, “I like Aeroplane Jelly. Aeroplane Jelly for me!”やあ、飛行機のバーティだよ。僕の名前は飛行機好きのバート・アペレロスが由来してるって知ってた?彼は1927年においしいAeroplane Jellyを作ったんだ。
今では、おいしい味の豊富な仲間が試せるようになったよね。さあ僕と一緒に歌おう ♪Aeroplane Jellyが好き、僕の為のAeroplane Jelly♪
この飛行機はバーティという名前があったんですね。でも、バート・アペレロスって誰?何その歌??
実はこの歌、当時のコマーシャルで歌われたエアプレインゼリーの歌でした。ああ、だから90周年限定デザインはブランコに乗った女の子なのか!と納得。それにしても、一度聴くと耳に残って思わず口ずさみたくなってしまう歌です。
バート・アペレロスさん (Bert Appleroth) は、エアプレインゼリーの創設者です。
1879年〜1961年までシドニーにはトラム (路面電車) が走っていたのですが、彼はそのトラムの運転手だったそうですよ。
ある時、自宅のバスタブでゼリーを作り、トラムを使ってゼリーを一軒一軒直接売り歩いたのが始まりでした。…ん?バスタブ⁇
エアプレインゼリーの歩み
ここまで来たので、エアプレインゼリーの歩んできた歴史について振り返ってみます。
バート・アペレロスさんは1927年にTraders Pty Ltdという会社を結成し、その時代、新しくてエキサイティングだった飛行機のイメージで Aeroplane Jelly と名付けました。ちなみに1927年は日本の昭和2年です。
Market St and Elizabeth St, Sydney The Photographic Collection
この歌は1940年代にはオーストラリアのラジオで1日100回以上この曲が流れていたくらい有名だったそうです。
これ、実は今日でもYoutubuで見る事が出来ます。Birtieって、あんな顔して結構なお歳だったんですね!(笑)
何十年も後になって、この時の心境を少年トミーくんだった男性が語っています。自分の顔がたくさん印刷されて、とってもとっても嬉しかったそうです。
こうやってみると本当に長い歴史ですね。
最初の工場はシドニー郊外のPaddingtonに、その後33年間West Rydeにあったのですが2006年にVictoria州のClaytonに移動しています。
おわりに
普段は何気なく利用している商品も、調べてみたら色んな面白い歴史があったりします。エアプレインはまさにそんな感じですね!
これでますますおいしく感じたりして…。