オーストラリアで車があれば憧れのロードトリップが可能!その楽しさとは?

オーストラリアを車で回るロードトリップ。

特にオーストラリア大陸を一周する「ラウンド」となれば、それは多くの人にとって憧れであり、一種のステータスではないでしょうか。

ただ、本当に SNS や本などで見るように、全てがキラキラしているのかと言われれば、そんなわけでないですよね!まあ、旅を終えたらきっと嫌なことより良いことばかり思い出されるでしょうから、嘘ではないと思いますが。

私がオーストラリアに来た十数年前から「オーストラリアの旅行って日本と比べても全然安くないし、むしろ高いよね」という話をしていましたが、最近はますます高くなっています。

なのに、なぜ人は時間とお金と労力を使ってまでロードトリップに行くのでしょうか。そして、それは本当に楽しいの?

今回は、そんな感じのことを深掘りして考えてみました。

 

最初に知っておきたいオーストラリアの広さ

Australia map

本題に入る前に、実感して欲しい重要なことがあります。それは、オーストラリアの広さです。

オーストラリアの国土は日本の約21倍あるのですが、慣れない人がオーストラリアの地図を見ると距離感がバグるみたいですね。

実際に行ってみて「こんなに遠いと思わなかった!」となるのは、本当によく聞きます。

でも、よーく見てくださいね?ケアンズからシドニーまで、北海道から沖縄くらい距離がありますから。

 

そして、そんなに広いわりにはオーストラリアの人口は年々増え続けているとは言え、2023年現在約2,600万人。それも90%以上の人が海岸沿いに住んでいて、特に都市部に集中しています。

つまり、田舎にはあまり人がいないんですよ。

日本だと、町から町の間は田舎といってもたかが知れてると思います。何時間車を走らせても同じ景色なんてことはほぼないでしょう?でも、オーストラリアでは、田舎に行くならそれが普通です。内陸部なんて、ポツンポツンと町はありますが、途中には本当に何もなくてかなり退屈な思いをします。

あまりにも退屈なのでオーストラリアが世界でいちばん早くカーラジオを導入したという話もありますが、それが本当なのかは私は知りません。

でもラジオさえ繋がらない僻地もあるので、お気に入りの音楽を常備しておかないと退屈過ぎるかも。

 

ちなみに、「オーストラリアがこんなに寒いと思わなかった!」と冬のシドニーやメルボルンで震える人が後を絶たないのもオーストラリアあるあるのひとつなので、気を付けてください。

北のケアンやダーウィンなどで冬を過ごすのではなければ、ダウンジャケットくらいは持って来た方が良いですよ。

 

では実際に、ロードトリップってどうなの?という話に入っていきます。

そんなに考えなくても旅する人は勝手にしますし、興味ない人なないですから、次の話はあくまでも「オーストラリアのロードトリップの楽しさが分からない」と言っていた人に対してのアンサーのような感じと思ってください。

人はなぜ、オーストラリアを旅するのか

ぶっちゃけ、「旅はどこに行くかじゃなくて、誰と行くかだ!」という人は、別にわざわざ苦労して遠くへ行かなくても、近場で楽しめば良いと思うんです。

いや、これはイヤミとかではなくて。

例えばシドニー圏内の地域を回るだけでもかなり雰囲気の違いを感じることが出来ますし、自然や海が好きなら九州など日本国内でも十分楽しいですし。

でもそうじゃなくて、やっぱりオーストラリア大陸を旅したことに意味があるんですよね。

きっと人は、「そこにオーストラリアがあるから」オーストラリアを旅するんでしょう…。旅をするのに別に理由なんていらないのかもしれません。

まあ、強いていうなら制覇欲のようなものはあるかもですね。「大変だったけどついに制覇した!」という達成感とか、「ずっと行きたかったあそこに行けた!」という嬉しさとか、人によって色々でしょうけど。

あと「せっかく来たんだから、とりあえず有名どころは押さえておきたい」と、一生に一度という感覚で一気にラウンドする人もいますね。

理由はともかく、見聞きして知ったつもりになっているのと、実際に自分が現地に行って体験するのでは「知っている」の奥行きが全然違いますから、行ってみたいのは良いことだと思います。

ロードトリップの魅力とは?

私の場合、オーストラリア一周はしていませんが、東側や南側なら何度かに分けてそこそこ回りました。でも行きたい場所がたくさんあり過ぎて、しかもどんどん増えているので、生きているうちに全部行けるかどうか。(自分で運転したのは1度だけですが)

オーストラリアの海や山、田舎の風景はどこもそんなに変わらないのでは?という話もあります。

まあ、自然の風景なんて似た通ったりですからね。私も「今、記憶喪失になって、ここが九州だよと言われても信じるな」と思うことありますよ (笑)

でも私が思うに、オーストラリアは噛めば噛むほど味が出る国なので、知ろうとすればキリがないですし、知れば知るほど行ってみたい場所がどんどん増えます。

でもオーストラリアにあまり馴染みがないと、もしくはオーストラリアの自然や文化にあまり興味ないと、もしかしたらどこも同じ景色に見えてしまうかもしれないです。

そんなことをツイッターでつぶやいたら、西オーストラリア州で農業をしているナイーブMEさんからこんな↓コメントが。

あと、オーストラリア生活ベラランのネズ美さんから、こういう意見↓も。

 

オーストラリアに来たばっかりの人でも「オーストラリア最高‼︎」と言っている人はたくさんいますし、私も思ってました。

ただ、長く住んでると、楽しいと思うポイントが変わってくるかもしれない、という話。

たとえばツアーガイドさんをつける意味は、そんなローカル視点の話を聞きたいからですよね。だから意味があるし、面白いのでしょう。

そういえば前に、面識あるワーキングホリデーの男の子が「オーストラリアが楽しいという人は、単に地元愛でしょ」と言っていたことがありました。それ、ちょっと違う気もしますが、一理あるかも。

でも、私がまだオーストラリアをよく知らないうちから「オーストラリアって面白いなあ」と思っていたのは、場所によって同じ国とは思えないほど雰囲気が違うことでした。

場所が違えばまるで違う国

オーストラリアは、州によって全然雰囲気が違うんです、都市部を含めて。

広いオーストラリアには、熱帯雨林地域もあれば、砂漠がある乾燥地帯もあり、かと思えば雪が降る場所もあるのに、同じなわけないですよね。しかも州ごとに法律なども違ったりするので尚更。

それを体感できるのは楽しいかもしれません。

だから、一ヶ所だけ見て「これがオーストラリア」と思うのはまだ早いですよ (笑)合わないと思ったら移動してみると良いと言われるのも、そこです。

結局、誰かが「良かった!おすすめ」と言っていた場所には「最悪!嫌い」という人も必ずいるので、何がどう良いのかは人それぞれなんですよね。でも旅をすることで、自分が何が好きで何が嫌いかを知る機会になるのでは、とは思います。

 

では最後に、ロードトリップで気をつけることを思いつくだけ書いてみます。

ロードトリップで気をつけること

私もそんなにたっぷりは経験していないので一般論になるかもしれませんが、ロードトリップする際に気をつけることです。

① アウトバックはガソリンも気にする

昔、ケアンズ付近で当時のシェアメイトたち4人でレンタカーを借りて2日間の旅に出掛けたことがありましたが、アウトバックのど真ん中でガソリンが無くなりそうになって肝が冷えました。

たまたま車で通りかかった韓国人男性が声を掛けてくれて、町が近いことを教えてくれてホッとしましたが、長距離を走るならガソリンは常に気にしていた方が良いです。(この時はまだスマホなんてなかったので紙の地図を見せてくれました)僻地だと次はいつ補給出来るか分かりませんから。

ちなみに韓国人の彼は、車にちゃんと予備のガソリンを積んでましたね。

あと、いざという時のために食料も持っていた方が良いですよ。田舎だとちょっと遅くなったら開いてるお店がなくて、食べるものがないという可能性もなきにしろあらずですから。

② カンガルーに注意

オーストラリアで運転する際は、カンガルーなどの動物に気をつけてください。特に夜。

うちのオーストラリア人パートナーも、数年前にシドニー中心部からそんなに遠くないとろで急に飛び出してきたカンガルーと衝突して、まあまあの金額の車の修理代を払ってました。

慣れてないなら、夜の運転は避けた方が良いでしょうね。あと、都市部は一方通行が多かったり、車の運転マナーが悪い人がいたりで大変かも。

③ 電波がない場所もある

インフラが整ってない場所も意外とあるので、もし選べるとしたらスマホは Telstra がいちばん繋がりやすいようです。

一応インフォメーションセンターなどで、紙の地図ももらっておいた方が良い場合もあるかもしれませんね。

おわりに

長期の旅行中は「もう疲れた、家に帰ってゆっくりしたい」と思うこともありますし、猛暑だったり体調不良になったり色々あるわけですが、しばらくすると「また行きたい!」と思うんですよね。

いつかキャンピングカーで一周出来たら…、これはオーストラリア人も含めて持っている夢ではないでしょうか。

でも私、一周した人のルート見て「ああ、一周だからこの内陸には寄ってないのか」といちいち気になるため、一気にラウンドをするよりも、ちょこちょこ少しずつ回る方が向いているかもしれません。細かく回り過ぎて、時間とお金が切れるタイプなので (笑)

>Acknowledgement to Country

Acknowledgement to Country

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