私がケアンズ に住んでいた頃、毎週末に開催されるフルーツマーケットに行くのが日課でした。
そこで買うとスーパーマーケットよりも新鮮で安いというのもありましたが、それ以上に日本では見たことがないような南国の果物を発見するのが楽しかったんです。
今日は、そんなケアンズのラスティズマーケットを紹介します!
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ラスティーズマーケットとは
ラスティーズマーケット (Rusty’s Markets) は、ケアンズ中心地で金曜日〜日曜日の週末に開かれるマーケットです。
地元で採れた野菜や果物の他にコーヒー豆やチョコレート、出来立てのパンなどなど180軒以上のお店が並ぶ人気のマーケットとして毎週地元や観光の人で賑わっていますが、マーケットを開いた1975年当初はたった6軒のお店しかありませんでした。
このマーケットを大きく発展させていった Rusty Rees氏にちなんでラスティズマーケットと名付けられたこのマーケット、現在はここからすぐ近くにあるケアンズで人気の Gilligan’s Backpacker Hotel & Resort がオーナーだそうです。
Rusty’s Markets
57-89 Grafton Street, Cairns QLD 4870
http://www.rustysmarkets.com.au
金曜 5am − 6pm
土曜 5am − 6pm
日曜 5am − 3pm
(2時間無料駐車場有り。)
試食も出来たりしますよ〜。
マーケットのお店
ラスティズマーケットの野菜や果物はカラフルで見ているだけでも楽しいですし、この国の野菜はどれも日本に比べると巨大なのでおもしろいです。
ナスやキュウリやマッシュルーム…、全部びっくりするほど大きいんです。
(そしてリンゴだけは何故かミニサイズ。)
売り物ではなかったようですが、生まれて初めて白いナスも見ました!
そして、楽しいのは何と言っても南国の果物を見付ける事!
という事で、当時私見つけた南国の果物たちを紹介していきたいと思いますが、その前に果物以外にどんなお店があるのかを先に一部紹介しますね。
ココナッツジュースを売る店
今でこそ珍しいと思わなくなりましたが、ココナッツの実に直接ストローをさして飲むなんて、南国を味わうには最高ですよね!
チマキを売る店
日本でいうチマキのようなものも売られていました。
ゼリーを売る店
これは私がすごくハマっていたゼリーなんですが、まだ売ってるかは分かりません。
この手のゼリーは他の所でも似たようなものが売られていたりしますが、この味に越えるものとはまだ出会ってません。一体どんな隠し味が入ってるんでしょうか。
生花も南国
さすが売られている生花も南国っぽいです。
真珠が安い
形がいびつな所がかわいい真珠が$4〜$8なんて、安すぎ!私はネックレス2つとピアスを買いました。
※ いつも売られているかどうかは分かりません。
オブジェ
風に揺れて不思議な模様を描くこの飾りは、庭先にぴったり。見ていて飽きません。
エキゾチックな果物たち
では、いよいよ南国の果物についてです♡
ちなみに、たまたま果物の詳しい日本語サイトを見つけたのでリンクを貼っておきます。良い果物の選び方や栄養価まで書いてくれているので便利です。
https://www.kudamononavi.com
アボカド
アボカド(Avocado): クスノキ科ワニナシ属
まずはアボカド。
アボカドは果物か?野菜か?と混乱しがちですが、木になる実なので果物に分類されます。
主に熱帯、亜熱帯の地域で採れるアボカドは、ケアンズではとても安くて当時4個で$4〜$3だったと記憶してます。
パスタやサラダに入れたり醤油をかけるだけでも充分おいしいくて便利なので、いつもたくさんまとめ買いしてました。
そこで初めて気付いたのですが、アボカドって色々種類があるんですね。
時期によっては、やたら細長くてテカテカ緑のアボカドが売られている事もありました。
調べたらアボカドの種類は千種類以上もあるんだとか!
そして、日本で売られているのはほとんどハス (Hass) という種類なんだそうですよ。
ちなみにオーストラリア人に教えてもらったアボカドを食パンに乗せる食べ方は、当時の私には新鮮な発想でした。
マンゴー
マンゴー (mango): ウルシ科マンゴー属
マンゴーもとても安く手に入るので、ケアンズではおやつとしてしょっちゅう食べてました。
処分品、¢79 / 1kg !
マンゴーも種類がたくさんあるみたいですね。
マンゴーがおしゃれに見える、切ったマンゴーに包丁でさいの目に切り目を入れて反り返らせる切り方を学んだのもこの頃です。
ケアンズのマーケットも安かったですが、ケアンズから更に6時間くらい北上した Cooktown という町の週末マーケットで売っていたマンゴーはなんと¢50!
驚いて仕事仲間に話したら「そんなの、そこら辺からもげばタダじゃん。」と言われました。
確かにその町では庭先に普通にマンゴーの木があったりしましたが、特にアジア人はかぶれやすいので気を付けないといけません。
ある日、一緒に働いていた韓国の男性が職場に来なかったので後日理由を聞いたら、庭になっていたマンゴーを採って顔が倍に腫れ上がったので仕事に来れなかったと言ってました。
ダーウィンでかぶれ防止の注射を打ちながらマンゴーのピッキングをしている日本人がいる、という噂も聞いた事がありますけど。
バナナ
バナナ (Banana): バショウ科バショウ属
オーストラリアで出回っているバナナの90% 以上がケアンズから少し南下したイニスフェル (Innisfail) や タリー (Tully) という町で収穫されていてるそうで、味は日本で食べるバナナよりも甘みが少ないです。
ケアンズ近郊でワーホリしていた人なら一度は名前を聞いた事があるほどこの地域のバナナファームは有名ですが、2006年3月にクイーンズランド州を襲ったサイクロン “ラリー (Larry)” でこの地域のファームが深刻な被害が出た事がありました。
イニスフェル近くのホテルに貼ってあったサイクロンにやられたバナナの木。
しばらく国内のバナナの値段が1kg $13近くに大高騰するという事態が起きたのですが、私はその時期たまたま全く被害に遭わなかった別のバナナファームで働いていて、バナナが無料で食べ放題でラッキーでした。(工場の床にたくさん落ちているバナナは捨てられるので、もったいないから拾っていたのです。でも数週間くらい経つとだんだんどうでも良くなって来ます。)
滞在していたバッパーのマイキャビネット。青いバナナが成熟するまで待ちます。
ちなみにシュガーバナナ (別名Lady Finger Banana) という短いバナナは甘くてモチモチしてて、私のお気に入りです。
パパイヤとポーポー
パパイヤ (Papaya): パパイア科パパイア属
大きなパパイヤもたくさん売っています。
日本では高級なイメージのマスクメロンも驚くほど安買ったので、ある日パパイヤと一緒に買って食べたのですが、この組み合わせはおすすめしません(^_^;)
メロンの方が甘いので、メロンを食べた後にパパイヤを食べるとせっかくのパパイヤの甘みが全然感じられません!(笑)
台湾人の男の子が作ってくれたパパイヤのデザート。
ところで見た目がパパイヤにそっくりな、ポーポー(Pawapawa) という果物を知ってるでしょうか。
ホームステイ先ホストファミリーが、庭になっている実を見て「これはポーポーだよ。」と教えてくれた事があるのですが、その時は「パパイヤのオージースラングなのかな??」と思っていました。でも、実はパパイヤに似てますが別の果物だったんです。
オーストラリアで有名な Lucas’ Papaw Ointment というクリームがありますが、オーストラリア産のパパイヤと説明している日本語サイトもあり、パパイヤと混同している人多いのではないかと思います。
ポーポー (Pawapawa) : バンレイシ科ポーポー属
パパイヤとポーポーはよく似てますが、違いは色や形で見分けられます。
パパイヤは赤い果肉でラグビーボールのような楕円形。味はいかにも南国の果物と思うような甘さ。
一方、ポーポーは黄色の果肉でパパイヤよりも少し大きめで丸いし、パパイヤに比べると柔らかい味でバナナにも近い味だそうです。
これはパパイヤ?ポーポー??
そんな事を聞くと、食べ比べしたくなりますね!
ドラゴンフルーツ
ドラゴンフルーツ、別名 ピタヤ (Dragon fruit, Pitaya): サボテン科ヒロケレウス属
見た目が派手な果物ですが、意外に甘さ控え目です。
外から見ると分からないのですが、切ってみると果肉が白いものや赤い物があります。
それを知らなくて、白いと思って切ったら赤かったのでびっくりした事があります(笑)
実際に見た事はありませんが、他にもピンクや皮が黄色の実も存在するそうです。
パッションフルーツ
パッションフルーツ (Passionfruit): トケイソウ科トケイソウ属
パッションと聞くと情熱という意味かと思いがちですが Passon には “受難”という意味もあり、キリストの受難から付けられた名前だそうです。
花の中央の部分が、キリストに十字架を架けられた姿を連想させられるからだそうですが、日本では時計に似てるのでトケイソウと言います。
パッションフルーツは日本でそんなになじみがないかもしれないですが、オーストラリアでは普通によく食べられているポピュラーな果物で、ケーキにかけたりヨーグルトに入れたり色んな食べ方があります。
表面がつるつるのものはしばらく放置して、しわしわになったら食べ頃です。
種までパリパリ食べれます。
カスタードアップル
カスタードアップル、別名 チェリモヤ (Custard apple, Cherimoya): バンレイシ科バンレイシ属
カスタードアップルは森のアイスクリームと呼ばれるほど甘い果物で、これもこの国ではよく見る果物です。
ちょっと茶色くなるくらい放置して、柔くなったら食べ頃です。
スターフルーツ
スターフルーツ (Starfruit): カタバミ科ゴレンシ属
スターフルーツは甘みが少なく、酸味が強いけれど優しい味。
切ると断面が星型になってかわいいので、売ってるとつい欲しくなってしまいます。
マンゴスチン
マンゴスチン (Mangosteen): フクギ科フクギ属
マンゴスチンは甘くてとてもおいしいんですよ!
一度しか食べた事がありませんが、また食べたいなあ〜!
南アメリカサポテ
南アメリカン サポテ (South American Sapote)
南アメリカン サポテという果物、一体どんな味なんだろう?と興味津々で買ってみました。
硬い皮に包まれていて、味も全く想像がつかなかったのですが、
一言で言うと日本の柿ですね!
ちなみに柿は英語で Persimmon と言って、アジアンマーケットなどで時々見かけます。
サポテと言ってもブラックサポテなど色んな種類があるようで、見た目も全然違うようです。
ジャックフルーツ
ジャックフルーツ (Jack fruit): クワ科パンノキ属
ジャックフルーツは、ケアンズを散歩していたら木になっていたりしてびっくりします。
マーケットでは買ってませんが、昔、庭先に実っていたのをシェアメイトたちと食べようとした事があります。
でも、熟してなかったのか包丁がベタベタしただけで食べれませんでした。
よくタイのデザートに入っていたりとか缶詰で売ってたりするんですけど、結局生で食べる機会がないままです。
ドリアン
ドリアン (Durian): アオイ科ドリアン属
果物の王様で臭いけど味はおいしいなどと言われますが、日本人は苦手な人が多い気がします。私も苦手。
でもタイ人や中国人などは好きな人が多いらしく、ドリアンキャラメルとかドリアンアイスとかドリアン味のプロダクトも結構出回っています。
最近アジアンマーケットで見つけたドリアンコーヒー‼︎
ラスティズマーケット以外
このマーケットで見たのではないですが、せっかくなのでクイーンズランド州の他のマーケットで見た変わったものも、ちょっとだけ紹介したいと思います。
ギニアビーン
ケアンズから更に6時間くらい北上した、Cooktown という町のマーケットで見つけた Guinea Bean なるもの。 New Guinea Bean (ニューギニア ビーン) とも言い、めちゃくちゃ長いサイズの実に成長する事もあるようです。
買う勇気はありませんでした(笑)
タマリンド
タマリンド (tamarind): マメ科ジャケツイバラ亜科
これはケアンズよりかなり南のブリスベン近くにある Caboolture という町のマーケットで見つけたもの。
「これ、どうやって食べるの?」と聞いたらシチューなどに皮ごと入れると言ってたのでやってみましたが、すっぱくなって特においしいとは思えなかたので、長年謎の植物でした。
ネットで調べると、乾燥させて食べるらしいじゃないですか!
ちゃんと教えてよ、アジア人のおばちゃん。
まだあの頃、インターネットはわざわざネットショップに行く時代だったから、気軽に調べられなかったんですよね。
フィジョア
Feijoa (フィジョア、フェイジョア): フトモモ科
これはクイーンズランド州ではなくて、ニュージーランドで私がハマったフルーツです。
熱帯果樹なのに-10℃ほどまでの耐寒性があるのでニュージーランドでも育つようで、ジュースとか色んなプロダクトが売られていました。
オーストラリアではそんなにフィジョア製品を見たことないのですが、ニュージーランド人はフィジョア好き?
おわりに
結構長くなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
今度はシドニーで買える野菜や果物の記事も書いてみたいと思ってます。
他のトロピカルフルーツ関係の記事はこちらです。
→ 南国気分満点のトロピカルフルーツワールド in Duranbah
ケアンズにお越しの際は、このラスティズマーケットをお忘れなく!