チャイニーズニューイヤーと旧暦について

チャイニーズニューイヤーと旧暦について

中国系の人たちが多く住むオーストラリアでは、毎年1月後半〜2月頃になると町で赤いランタンなどを多く目にするようになります。これはチャイニーズニューイヤー (Chinese New Year) を祝うもので、各地でも色んなイベントが開催されます。

このチャイニーズニューイヤーの日は毎年違うのですが、2018年は2月16日(金)です。(それ以降の年は下記にて。)
その前日の15日が大晦日になり、お祝いは1週間ほど続きます。

この時期は多くの人たちが里帰りをしたり長期休業したりするので、中国系の会社と取引などをしている人は気を付けないといけません。

逆に長期休暇で多くの中国人観光客がオーストラリアにやって来る時期でもあり、それに伴ってホテルの値段などが一気に跳ね上がりますので、旅行する方はご注意ください。

 

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チャイニーズニューイヤーって何?

チャイニーズニューイヤーというのはいわゆる旧正月の事で、英語ではChinese New Year もしくは Lunar New Year と言います。

では旧正月とは何か?

この“旧”という呼び方は日本が昔に使っていた暦だからで、こう呼ぶのは日本だけです。この暦は現在でも中国はもちろん韓国、ベトナム、シンガポール、マレーシア、インドネシアなど、多くのアジアの国々で採用されていて、正月は旧正月ではなく“春節”と呼ばれています。

この先10年の春節は以下の通りです。

2019年2月5日2020年1月25日2021年2月12日2022年2月1日2023年1月22日2024年2月10日2025年1月29日2026年2月17日 / 2027年2月6日2028年1月26日

でも、どうして年によってこんなに日付けが変わるのでしょうか?

旧暦とグレゴリオ暦

まず、日本が現在採用しているのはグレゴリオ暦という暦です。

これはヨーロッパを中心とした世界の多くの国々で使われている暦で、1872年 (明治5年) にヨーロッパ基準に合わせて日本でも採用されました。

旧暦とグレゴリオ暦の1番の違いは、旧暦は太陰暦 (太陰太陽暦)、グレゴリオ暦は太陽暦を使っているという事です。

太陰暦は主に月の満ち欠けを基準に、太陽暦は太陽を基準として地球の自転と公転から1年を換算するので、両者にはどうしてもズレが出てきてしまいます。それが毎年日付けが違う理由です。

太陰暦 (旧暦) とは

太陰暦は、新月を月の始まりとして、次の新月までを1カ月と考えます。つまり満月の頃がちょうど月の真ん中。

この新月から新月までの日数は、だいたい平均約29.5日。それが12カ月で1年は354日です。

そうすると季節がだんだんズレて来てしまうので、3年に一度閏月 (うるうづき) を設けて調整し、閏月がある年は1年が13カ月になります。

太陽暦 (グレゴリオ暦) とは

新暦は太陽の動きを基準としている暦。ご存知の通り1年は365日です。

しかしこの太陽暦も地球の自転と公転の関係でやっぱり少しズレが生じます。
厳密に計算すると1年は365日と数時間なんだそうです。

この数時間が積もり積もると季節のズレが生じて来るので、それを調整しているのが4年に一度の閏年(うるうどし)です。だから通常2月は28日までですが、29日まである年があるんですね。

グレゴリオ暦と呼ばれるのは、1582年にローマ教皇グレゴリウス13世が制定したからです。それまではユリウス暦(これも太陽暦の一種)が採用されていたのですが、季節のズレを少なくする為にこのグレゴリオ暦が作られました。

その他にも長い歴史の中では色んな時代や民族によって様々な暦が存在しました。
日本にとっては中国の暦が旧暦ですが、世界単位で見れば色んな旧暦が存在するという事ですね。

Chinese New Year Festival !

さて、頭を使ったので、ここでちょっと休憩。
この時期オーストラリア各地で様々なイベントが開催されるのですが、私はシドニーに住んでいるので今回は2018年のシドニーで行われるイベントを少し紹介します。

2月17日(土) 11am  OPENING CEREMONY LION DANCE
at Chinese Garden of Friendship, Pier Street, Darling Harbour

チャイニーズニューイヤーの始まりを祝ってライオンダンス(獅子舞)が行われます。

2月16日(金)〜25日(日) LUNAR LANTERNS
at Circular Quay

十二支の動物のランタンたちがオペラハウス周辺に登場します。大きい物では13メートルになるランタンも。

2月23日(金)〜25日(日)  LANTERN FESTIVAL
at Darling Harbour

こちらもイルミネーション。7つの大きなランタンと3000以上の明かりが灯るそうです。

2月24日(土) 8am – 5pm、25日(日) 9am – 3pm  DRAGON BOAT RACES
at Cockle Bay Wharf

毎年恒例のドラゴンボートレース。
このレースは中国の伝統的なイベントで、南半球では最大規模。
全長12メートルのドラゴンボートを約3000名をの漕ぎ手が参加し、約140艇の舟が出ます。

Marc Dalmulder February 19, 2017 Dragon Boat Races

 

3月4日(日) 3pm CLOSING CEREMONY DRAGON DANCE
at Darling Harbour

正月の終わりにドラゴンダンスが行われます。
ちゃんとクロージングするのが面白いですね。

※他にもマーケットやワークショップなど、たくさんあります。
詳しく知りたい方は少しリンクを貼っておくのでそちらをご覧になってください。
https://www.darlingharbour.com
https://whatson.cityofsydney.nsw.gov.au

今年はチャイニーズパレードないみたいですね。メインの道路が大幅な工事をしてるから仕方ないんですかね。

おわりに

ちなみに旧暦の季節感は新暦に比べると少し違っていて、日本で冬なのに新春と書くのもその名残のようです。
これ、子供の頃からずっと不思議に思ってたんですけど、そう言う事だったんですね。

昔の日本では、それぞれの月を睦月、如月、弥生…と呼びましたが、これも旧暦の呼び方です。
昔ながらの日本語って本当にきれいな響きを持ってますよね。

そしてすごいと思うのは、昔の日本人は月の満ち欠けを見ながら種蒔きなどを決め、農産や漁業などに活かしていたという事。

最近スピリチュアル業界とかで月の満ち欠けに沿った生活に注目する人は多いですが、古来の日本人は普通に暮らしに取り入れていたんですね。