Dog on the Tuckerbox (弁当箱に乗った犬) の記念碑 in Gundagai

Dog on the Tuckerbox (弁当箱に乗った犬) の記念碑  in Gundagai

シドニーから Hume Highway (M31) を西南に約375km、車で4時間ほど走っていると突然『Dog on the Tuckerbox』という看板が現れます。

この小さな観光地があるのはニューサウスウェールズ州ガンダガイ (Gundagai)。長いドライブの途中で立ち寄る旅行者たちの憩いの場でもあります。

“Tucker” という単語はオーストラリアスラングで “食べ物” という意味で、Dog on the Tuckerbox を直訳すると “弁当箱に乗った犬”。

その名前の通り、ここの観光メインは弁当箱に乗っている犬の記念碑なのですが、これは19世紀の開拓者たちに対する敬意の象徴として今日まで受け継がれて来たもので、古い詩に出てくる忠実な犬の話に由来しています。

 

Advertisement

弁当箱に乗った犬

こちらがその記念碑です。

Dog on the Tucker Box
37 Annie Pyers Dr, Gundagai NSW 2722
https://dog-on-the-tucker-box.business.site

月〜金 9.00am – 5.30pm
土 9.00am – 12.00pm
日 休み

ここにコインを入れて願い事をしましょう。

この記念碑がある場所は、ガンダガイの町から5マイル (約8km) 程離れていますが、実は1926年に最初に建てられた時は詩と同じように町から9マイル離れた場所にありました。

1926 – The first Dog ‘monument’ hoisted
at the nine mile site by an unknown resident.

1932年にアクセスのしやすさを考慮して現在の場所に建て直され、11月28日に行われた除幕式は当時のオーストラリア首相ジョセフ・ライオンズ (Joseph Lyons) も出席した大イベントだったようです。

おみやげ屋さんを含む KFC やSubway などが入ったフードコートが出来たのが2006年だったそうですが、昨年2018年の夏に久しぶりに訪問すると、記憶の中にあった大きいフードコートはなくなっていて小さなおみやげ屋さんだけが健在でした。


相変わらずかわいいオリジナルグッズが売られてます。

広々としたピクニックエリア

お店の裏手はかなり広々としたピクニックエリアになっていて、馬の模型などの展示物も見る事が出来ます。

昔ここにあったホテルの跡や年代物の荷馬車なども。

オーストラリアの忠犬ハチ公?

この犬の話に由来する『Bullocky Bill』という詩については、Bowyang Yorke というペンネームと1857年に書かれたらしいという事しか分かっておらず、作者が誰だったのかは不明のままです。

飼い主のお弁当を死ぬまで守り抜いたという忠実な犬の詩は、何となく日本の忠犬ハチ公のストーリーを彷彿させます。(詩については別記事で)

この犬の話が広く人々に知られるようになったのは、1920年に詩人 ジャック・モーゼス (Jack Moses 1861-1945) がこの詩に影響を受けて、新しいバージョンの詩を作り発表した事がきっかけでした。(1938年には『Nine Miles from Gundagai』も出版)

彼の詩は当時多くの人々の共感を呼び人気を博し、その後、色んな人たちがそれぞれのバージョンで詩を作っています。

特に有名なのが、歌手のジャック・オヘイガン (Jack O’Hagan) が1937年に発表した 『Where the Dog Sits on the Tuckerbox 』というフォークソングです。

(参考: https://www.thedogonthetuckerbox.com)

周辺の観光

町からは離れていますが、徒歩圏内には少しだけお店もあるので散策してみるのも楽しいですよ。

無人販売

ちょっと入口のハイウェイ側になりますが、Batlow 産のりんごが売ってる無人販売がありました。

カフェ

逆にハイウェイ沿いの反対側、犬の銅像がある場所よりももっと奥に行くとカフェがあるので、ここで食事するのも良いかもしれません。

カフェの外観。

手前に大きなコアラのモニュメントがあって中に入れるようになっているので、記念撮影で立ち寄ってみるのもおすすめです。

おわりに

ガンダガイ周辺は今でも本当に何もない田舎で、車がないと行くのは難しい場所ですが、200年ほど前にあの地を開拓した人たちがいる事、そして今も残る多くの自然の景観は当時とそんなに変わってないのではないか?と思うと、不思議な気持ちになります。

決して外国人にも有名な観光地とはいきませんが、地元の人たちに愛されているこんな場所に足を運ぶのも悪くないですよ。