イースターホリデー

イースターホリデー

3月ももう中旬ですね。
イースターがもうすぐやって来ます。

最近日本でもイースターを祝うようになって来たそうですが、まだまだ日本人にはあまりなじみがないかもしれません。そもそもキリスト教の行事ですしね。

イースターと言えば、すでに2月頃からスーパーマーケットで卵やうさぎなどをモチーフにしたイースターのチョコレートがたくさん並ぶので、数カ月前から何となく意識してしまいます。

オーストラリアではイースターホリデーとして4日間の祝日となり、シドニーやメルボルンだとこの時期、“イースターショー” と言う移動遊園地がやって来て、私としては楽しい連休と言うイメージです。

いつかシドニーのサーキュラキーでは、大きなCadburyのイースターエッグチョコレートを割るイベントもありました。

(Photo Taken: 28 March 2015)

でもこのイースター、クリスチャンにとっては最も重要な日なんですよ。
今回は、そんな古い歴史と楽しいイベントの両方を紹介します!

イースターって何?

では具体的にイースターとは何でしょうか。

アメリカやヨーロッパなどの北半球では春の訪れを感じる行事だそうですが、南半球のオーストラリアでは冬の訪れを感じずにはいられません。だいたい毎年イースターが終わる頃から寒くなって来るんですよね。

一説によると、イースターとはゲルマン民族の神話に出てくる春の女神エオストレ(Eostre)の名前が由来しているのではないか?とも言われているそうですが、とにかくオーストラリアは季節が逆なので秋です(^_^;)

イースターとは、イエス・キリストが十字架に架けられて亡くなった後に復活したお祝いです。

だから日本語では復活祭とも呼ばれますが、これは聖書にあまりなじみのない日本人にはイマイチピンと来ないかもしれません。

キリストが十字架にかけられて亡くなった事はクリスチャンでなくても知っていると思いますが、その3日後に復活した事を知らない人は意外と多いのではないでしょうか。
(そう言えば、小学生の頃の友人の家にあった『漫画で読む伝記』のイエス・キリストも復活した事まで描いてなかったような気がします。現実離れしてるからかな?^^;)

新約聖書によると、亡くなってすぐにお墓に安置したはずのキリストの遺体が次の日には消え、弟子たちの前に姿を現したと言う事になっています。だから復活したのだと。

この話はとても重要で、この復活があったからこそイエス・キリストはカリスマとなり、その教えは二千年以上の長い歴史の中で紆余曲折しながらも現在もしっかりと受け継がれて来ました。よく考えるとすごい事ですよね。

だからイエス・キリストが復活したと言われる日曜日は、クリスチャンにとっては一年のうちで最も重要な日とされています。

イースターホリデー

このイースターの祝日は、基本的にオーストラリアでは4日間です。

金曜(Good Friday) キリストが十字架にかけられて亡くなった日
土曜日(Holly Saturday又はEaster Eve) キリストが墓に安置された日
日曜日(Easter Sunday) キリストの遺体が墓から消えた日
月曜日(Easter Monday)

今年2018年は4月1日です。
年によっては3月の事もあり、毎年日付が変わります。

このイースターをいつ祝うかは2世紀頃には既に論争が起こっていたようですが、現在では春分の日から数えて最初の満月の後の金・土・日・月曜日がイースターとなります。(ただし南半球のオーストラリアは春分ではなく秋分の日。)

さて、ここでまたややこしいのですが、ローマ・カトリック教会プロテスタントの教会が属する西方教会(Western Christianity)と、中近東を中心とした東方正教会(Eastern Christianity)の一部ではイースターの日付が異なります。

西方教会では3月22日から4月25日の間、東方正教会では4月4日から5月8日の間だそうです。
オーストラリアはもちろんカトリックやプロテスタント系が多いので、西方教会の日付になります。

暦の違い

何故日付がこんなに変わるのかと言うと、ユリウス暦を使っているのかグレゴリオ暦を使っているのかの、暦の算出方法の違いです。

紀元前からユリウス暦(Julian calendar)と言う暦が存在し、かつて多くのクリスチャンはこのユリウス暦を使っていました。

ところが、このユリウス暦は年を重ねるごとにだんだんと季節がずれて来てしまい、イースターもかなりのずれが生じてしまった為、16世紀に入ってから当時のローマ教皇グレゴリウス13世がより正確な暦であるグレゴリオ暦(Gregorian calendar)を作りました。

これが現在日本を含めて多くの国で使われている1年が365日+閏年の入った暦です。

Pope Gregory XIII (1572-1585) 

グレゴリオ暦が出来た当時、最初は受け入れなかった教会も多くあったそうですが、ユリウス暦よりも正確なのでじわじわと浸透していきました。日本は明治時代から採用しています。

ところが最後まで採用しなかった教会もあり、それが東方正教会の国々。今でもユリウス暦を使っている地域が多いそうです。

だからグレゴリオ暦とユリウス暦ではイースターの日付が違うんですね。

けれど、そもそも新約聖書においてのキリストの処刑や復活は、太陰太陽暦であるユダヤ暦で記されていて、これもまた違う暦です。

だから太陽暦であるユリウス暦やグレゴリオ暦だけでは算出出来ず、月の満ち欠けもあわせたのが今のイースターの日付となっています。だから満月によって毎年祝日の日が変わってしまうんですね。

歴は本当にややこしいですよね。
このややこしさが日本でなかなか定着しない原因ではないかとも言われています。

グレゴリオ暦については以前にも書いたので、こちらも参考にしてください。
→ チャイニーズニューイヤーと旧暦について

イースターには何をするの?

一般的にイースターは家族や親しい人たちと食事をする日と言われていますが、連休なのでお父さんたちにとっては家族サービスの日かもしれません。

金曜日〜日曜日はお店も休みになる事が多いので、気をつけてくださいね。

キリスト教徒の人たちにとって、イースターまでの40日間(日曜日は入らないので実際は46日間)をLentと言い、この時期敬虔なクリスチャンはキリストの死をしのび、中世くらいまでは断食もしていたようです。

しかし時代に合わせてだんだんとゆるやかなルールに変わって行き、現在では一般的に嗜好品を避けて食べる物も配慮する期間となっており、昔は食べてはいけなかった卵や魚もむしろ食べるような習慣に変化して来ました。

そして18世紀頃からはイギリス系の文化として、キリストが十字架に架けられた金曜日にホットクロスバン(Hot Cross Buns)を食べる習慣が始まりました。

これは、上に十字架のような模様のついたドライフルーツやシナモンなどを混ぜ込んだパンで、今では一年中スーパーマーケットで購入出来ますが、魔除けになるとか幸せになれるとか、このパンにまつわる言い伝えが数え切れないくらい残されているそうです。

うーん、このパンが…。昔の人は迷信が好きですからね。

40日間と言うのは、キリストが40日間の断食をした事、モーゼがシナイ山で40日間を過ごした事、預言者エリヤが40日歩き続けた事、ノアの箱船で有名な大洪水が40日間続いた事などが起因しています。

でも今現在どこまでの人がどれくらい守っているのかは、私には分かりません。

うちのパートナーもキリスト教に所属はしてますが、あまり宗教的な事が好きではないようなのでそう言う事は全く気にしません。日本人が仏教に所属しているのに自分は無宗教だ、と思っているようなものと同じですね。

レストランやお店では、イースターのモチーフとされるウサギやヒヨコ、卵などの飾り付けをする所も多く、かわいいです。
だんだん日本人のクリスマスと同じくただの楽しいイベント化されているような印象も受けます。

卵に色付けをするとも言われてますが、私は一般家庭でしている所を見た事ありませんし、まだした事もないです(^_^;)
我が家ではイースターのチョコレートを送り合うくらいですね。

イースターのチョコレート、これが種類が豊富ですごく楽しいんですよ!
それにイースターのカードなどもたくさん出回るので、それを送る人もいます。

昔、Newcastleのホテルでデザートを頼んだら、思いがけずイースターバージョンでした。こう言うサプライズはちょっと嬉しい!

小さなお子さんがいる所はよくやるのが、庭などに隠されたイースターエッグ(プラスチック製かチョコレート)を探すエッグハント。これはオーストラリア各地でもイベントとして開催もされています。

(Photo Taken: 2007 Gold Coastにて。)

イースターのチョコレート

とにかくこの時期に出回るチョコレートがおもしろくて、見ているだけでも楽しいです。
値段も安い物から高い物まで本当にピンキリ。

かわいいものはイースターが近くなると売り切れという事もよくあるので、ついつい自分用にも色々買ってしまいます。

定番のリンツのウサギ型のチョコチョコレートを始め、

カップルのウサギさんや、

お腹におもちゃが入ってるウサギさん。

Kit Katのウサギさんや、

CrunchieやCadburyのウサギさん。

親子みたいに大きさが違う物も。

本当に卵みたいなパッケージのチョコレートとか、

本当に卵みたいなチョコレート。

ニワトリと卵のモチーフもかわいいし、

こんなユニークな物まで!

M&Mのイースターバージョンも好きです。高いけど。

他にもてんとう虫のモチーフとか、写真はないですがヒヨコのモチーフの物もあります。

いかがですか?こんな感じで見ていて本当に楽しいんです!

年によって若干販売されるチョコレートのデザインが変わる事も多く、現在は販売していないものもあるかもしれませんのでそこはご了承ください。

でも、だからこそ宝探しのようで毎年ワクワクしてしまうのかもしれません。

なぜウサギや卵のなのか

ここで何故イースターにはウサギや卵が使われるのか、疑問に思った人もいるかもしれません。

ウサギは子供をたくさん産むので子孫繁栄のシンボルとして、卵はそのまま生命の誕生を表しているそうです。キリストの復活、新しい命の象徴ですね。

オーストラリアのイベント(主にシドニー)

この時期オーストラリア各地で色んなイベントが開催されます。

シドニーはオリンピックパークでイースターショーが開催されますし、ダーリングハーバーもサーカスが来たりとなかなか派手です。

Sydney Royal Easter Show

http://www.eastershow.com.au
23 March – 3 April 2018
当日券
Adult $42.50
Child $26.50
(前売り券を買った方がかなりお得です。)

イースターショーはかなり広くて、全部見ようと思ったら丸一日かかります。
移動遊園、展示物、ショッピング、動物の触れ合いコーナー、とにかく盛りだくさん!夜は花火も上がります。

そして、みんなが楽しみにしている事のひとつがイースターショーのショーバック。
これは日本でいう福袋のような感じですが中身が事前に分かるので、欲しい物を家でチェックしてから買いに行けます。

子供向けのおもちゃから大人向けの物まで色々選べて、Tim Tamのようなチョコレート詰め合わせなども含めて300種類以上!
Sunday Telegraphの新聞の折り込みやウェブサイトでどんな物があるか見る事が出来るので、お出掛けの際には是非チェックしてくださいね!
シドニーロイヤルイースターショーに行ってみよう!

  

Sydney Family Show

https://www.sydneyfamilyshow.com.au

24 March – 2 April 2018
Free Entry

イースターショーがちょっと高いという人は、Moor Parkでもイベントをやっています。
乗り物などはお金がかかりますが、入場は無料。ショーバックもありますよ!
ただ本当に子供向けです。

パレード

イースターマンデーの4月2日には、11時半にHyde Parkからパレードも出るみたいですよ!
http://www.sydneyeasterparade.com.au

その他

ダーリングハーバーは今年は特にインフォメーションがないので特別何もないのかもしれないです。昔は派手だったんですけど、最近の新しくなったダーリングハーバーはちょっとさみしいかも。
https://www.darlingharbour.com

ゴールドコースト

あと私が見た事あるのは、2007年のゴールドコーストで開催された子供向けイースターイベント。(大昔ですいません。)

サーファーズパラダイスのメインストリート、カビルモールにちょっとした遊園地や動物と触れ合うコーナーが出来て、エッグハントを始め、お面のペインティングコンテスト、お絵かきコーナー、フェイスペインティング、綱引きなどのイベントが盛りだくさんでした。

キリストは本当に復活したのか?

いかがでしたでしょうか。
古い歴史から最近のイベントまでのイースターについて、少しでも理解が深まっていただけたなら幸いです。

でも蒸し返すようですが、新約聖書の通りにイエス・キリストは本当に生きかえったのでしょうか?

水の上を歩いたり、手をかざして盲目の人の目を治したりと、にわかには信じがたい話がたくさん残されているイエス・キリストですが、実在の人物として歴史的観点からも重要な存在でもあるそうです。

今まで色んな研究家たちがエルサレムまで行って様々な検証をして来ました。
殺されたのは実は替え玉だったのではないか?などと言う説など色々な憶測も飛んでいますが事実はもう分かりません。

そもそも新約聖書と言うのは、キリストがなくなって何百年も経った後に色んな人の証言を元に複数の人がまとめた物ですしね。

でも、とにかく新約聖書ではキリストは3日後に復活したと書かれており、それを信じて何百年、何千年も信仰して来た人たちが実際にいたのでイースターが継承されて来たという事ですよね。

私はクリスチャンではないですが、やはり歴史やその国の文化をしっかり知る為には、キリスト教を知る事は不可欠だと思っています。特にキリスト教においては宗教=歴史ですからね。

さあ、それではみなさま、楽しいイースターをお過ごしください!
Happy Easter!