ローカルのスーパーマーケットの体験実習は色んな意味で衝撃的だった

ローカルのスーパーマーケットの体験実習は色んな意味で衝撃的だった

もう5年以上前の話になりますが、オーストラリアの大手スーパーマーケットコールス (Colse) で2週間の実習をした事があります。

ローカルのスーパーマーケットで働くというのは私たち外国人にとってある種の憧れなので、本当はあの時もっと頑張ってスーパーマーケットの仕事をゲットするべきだったかもしれません。でもまあ、今こうやってブログネタになってるので良しとしましょう。

それよりも、20代後半までガッツリ日本で社会人をしていた私にとって、日本とオーストラリアの違いを改めて感じた面白い体験でした!

 

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実習に至る経緯

私がコールスで実習する事になった経緯が気になる人がいるかもしれないので説明すると、この実習は学校のプログラムでした。

パートナーシップで永住権を取得した人が参加できる Adult Migrant English Program という移民向けのコースがあるのですが、そこから更に希望者は具体的な就職希望コースに3カ月通えるシステムがあります。(授与資格があれば全て無料)

要するにオーストラリアに永住するならこの国に貢献できる人間になれ、という事なんでしょうけどねー。

私は結局カスタマーサービスコースを選んだので、実習がスーパーマーケットだったんです。

※ ちなみに実習は無給でしたが、無給で働いて大丈夫なのは学校のプログラムのみで、それ以外の無償労働は違法になっています。

これからスーパーマーケットで働いてみたいという人がいるかもですが、私が聞いた話では通常コールスは永住権以上のビザ保持者しか採用しないそうです。そして、応募者はインターネットから履歴書を送るか紹介しかないみたいですよ。参考まで。

スーパーマーケットで実習

さて、白いシャツと黒いズボン、靴を用意して実習が始まりました。

私が実習に行ったスーパーマーケットは、オーストラリア人もいたし英語が母国語じゃないっぽいアジア人やヨーロッパ系の人たちなども働いていて、国際色がわりと豊かだったと思います。

この実習でいちばん驚いたのは、何といっても スタッフのお客さんに対する偉そうな態度。

お客さんが丁寧な言葉でスタッフに「あれはどこにあるかしら?」って聞いているのに、棚にある商品を補充してたベテランオーストラリア人スタッフは「あそこ!!」と指差して怒鳴ってるんですよ。

でも、お客さん側も別に腹を立てる事もなく「ありがとう〜」という反応で、それにもまたびっくり。

そういえば、時々スーパーマーケットで横柄なスタッフに遭遇する事って普通にありますよね。

日本に一時帰国した時、日本のスーパーのおばちゃんがやたら「すいません」と言ってて違和感があったんですけど、この国ではそんなに気にしなくても全然大丈夫ですね。

あ、でもそのベテランオーストラリア人スタッフの人、私には親切に色々教えてくれて普通に良い人だったので、別に性格が悪いとかではなさそうです。

別に必要以上に気にしない

実習生はお金関係は触れないという決まりがあったので、私の主な仕事は商品陳列とか裏方的な事でした。

実習中はストアマネージャーが私に指示を出してくれる事になっていましたが、基本は放置が多かったですね。

倉庫から商品出して補充、陳列、これが意外に忙しい。私の他にもスタッフが入れ替わり立ち替わりやって来て、一緒に分担して作業しました。

それにしても…、

よくスーパーマーケットに行くと、お客さんが見てるのに邪魔な場所で堂々と商品補充してるスタッフとかいるじゃないですか。むしろお客さんは邪魔者なの?みたいな。

日本だったら失礼に当たるのかもしれませんが、こちらでは邪魔と思ったら「Excuse me」と言って退いてもらえば良いだけなんですよね。

スタッフもお客さんも必要以上に相手の態度とか行動とかを気にしてません。

そして私も仕事に慣れていくうちに、お客さん側も全然気にしないけど遠慮もしないという事がだんだん分かってきました。

すぐに人に何でも聞くお客さん

忙しく作業してると、お客さんが「○○ってどこにありますか?」ってしょっちゅう話しかけて来ます。

あまりにも頻繁なので、しまいには “聞きすぎでしょ、自分で探したら?” という気分になって来て、スタッフが「あそこ!!」と叫んでいた気持ちが分かって来ました。

まあ、オーストラリアの陳列って目当ての物を見つけにくいので気持ちは分からなくもないですが、さすがにくらいは自分で探せるだろー?とか。 (聞かれたのは一度だけでしたが。)

始めの頃は私も商品の場所が分からないので他のスタッフさんを呼んでましたが、あまりにも回数が多いのでいちいち呼ぶのも申し訳なくなり、そのうち自分で場所を覚えて案内するようになりました。

商品名で聞かれるとハードル上がる

お客さんが話し掛けてくるのはほぼ商品の場所についてです。聞き方も色々で、商品名で聞いて来る人もいてこれが難しい。

例えば「Wet Onesってどこ?」とか。

キョトンとしてたら「ウェットティッシュの事だよ」と、大概は言い直してくれますけどね。

これが Wet Ones

忘れられないのが「チャップスティックってどこにある?」と聞かれた事。

Chopsticks = 箸の事だと思って「あ〜、チャップスティックスは置いてないな〜、ごめんね〜。」と言ってしまったのですが、その後にあるセクションの棚を見てギョッ!

あった、Chap Stick (一文字違い) ! リップクリームの事だったのか!!

おじさんに嘘ついてしまってちょっと申し訳なかったけど、まあ仕方ない。(私の言う事を信じてあっさり帰っていった。)

この話は、後日クラスで実習の報告会でしたら結構ウケたので、今では笑い話ですけど。

でも普通、実習生は商品の場所を覚えてお客さんを案内したりはしないらしく、私がお客さんを案内してた事はスタッフにも結構喜ばれたみたい。

感覚が違いにびっくり

実は私、この時日本食レストランでもガッツリと働いていて、コールスで実習の後レストランに勤務という生活でした。

実習を含めたカスタマーサービスコースに通った3カ月間は、朝から学校に通って、夕方から夜11時くらいまで日本食レストランで走り回って。あの頃は体力があったんですねえ。

そんなこんなでコールスの実習も終盤になり、ひとまずストアマネージャーに気に入ってもらえたようで「もしここで働きたいなら連絡してくれ」という言葉をもらった時は嬉しかったです。

大きな企業が運営するローカルのスーパーマーケットですから、お給料なんてジャパレスとは比べられないくらい良いですし、保証もしっかりしているし、社割で商品を買える特典もあります。

学校の先生からも「就職活動の時に履歴者にローカルの仕事があると採用率が上がる」といつも威圧 (?) されてたし、もしもスーパーマーケットで働けたら、クラスメイトたちやこの時の職場の子たちの羨望の的になれたはず!

でも、うちのオーストラリア人パートナーが言い放った言葉の破壊力がすごかった。

 

オレは会社である程度の地位があって、オレの顧客は金持ち層が中心なんだぞ。自分の彼女の仕事がスーパーの店員なんて言うくらいなら、日本食レストランのマネージャーの方がずっと良いよ!

(私は別にレストランではマネージャーとかいうタイトルは持ってなかったですが、新人教育や予約席の段取り、在庫管理など色々任されてたので、パートナーが勝手にマネージャーと呼んでただけ。)

移民してきた人たちはローカル以外の仕事を軽視して馬鹿にする風潮がありますが、それは必ずしもローカルの人たちの感覚とは一致しないようです。こういう事はパートナーと話をしているとよく起こります。

色んな意味で衝撃を受けた体験でした。

まとめ

  • スタッフは商品の場所を聞かれる事に慣れているので、迷ったらどんどん聞いてみよう。
  • スタッフに横柄な態度を取られても気にしない。
  • 移民とローカルでは感覚が違う。

こんなオチがついて、私はこの後、別の仕事にキャリアチェンジしたのでした。結局あれで良かったんだと思います。