インド料理やインドのスイーツなどを提供する『Adyar Ananda Bhavan – A2B』は、南インド、タミル・ナードゥ州の都市チェンナイをはじめとするインド各地で90店舗以上を展開する有名店です。
そのお店がシドニーから電車で約50分、パラマッタのハリスパーク (Harris Park) にあります。
今回は南インドに長年住んでいた友人とインドの定食ミールス (北インドではターリー呼ぶ) を食べに行き、食べ方や料理についてなど詳しく教えてもらいました。
これは「インド料理に馴染みがないけど食べてみたい!」という人にも参考になると思うので、詳しく紹介します!
ハリスパークのリトル・インディアへ!
多くのインド系のレストランやお店が並ぶハリスパークのリトル・インディアは、ハリスパーク駅のすぐ近くです。
シドニー中心部から電車で一本で行けるので、詳しい行き方等はこちらも参考にしてみてください。
お目当てのレストランがあるのは、Wigram Street。この辺りではまあまあ大きな建物です。
116 Wigram St, Harris Park NSW 2150, Australia
http://www.a2bsydney.com.au/
火〜金 11.30am-10pm / 土・日 9am-10pm / 月 定休日
このお店、『Adyar Ananda Bhavan』と『A2B』と別々に書かれているので最初はちょっと混乱しましたが、同じ会社だそうです。
入り口がすでにインドっぽい雰囲気!
中に入ると正面にスイーツのショーケースが見えます。そして両サイドがレストランスペースです。
私たちが通されたのは右側のスペースでした。
席から左側を見たところ
さあ、ついに食事タイム!楽しみです〜!
実は私、数週間前に初めてハリスパークを散策してからインド料理が気になり始めて、インド風の定食ターリー (南インドではミールス)、ドーサ、パニプリは絶対食べたいと思い始めてました。
それを友人と一緒に相談したところ、今回は「ここの週末限定のミールスを食べよう!」ということになったんです。(火〜金はミニサイズのみなので)
メニューで言うと、この左下にある土・日限定の南インドミールスですね。ちなみに、単数でも Meals と「s」がつくらしいです。
南インドのミールスはこうやって食べる!
そして来たのがこちら!量がすごいですね〜。
ライス (Plain Rice) と平たいパンのチャパティ (Chappathi) 、パパドとも呼ばれる薄いパリパリのアッパラム (Appalam) がついてます。
そしてこれは、 Mor-Milagai (モール・ミラガーイ) という、ヨーグルトに漬けて天日干しした唐辛子を油で揚げたもの。
タミル語でモールはバターミルク (ヨーグルトを薄めたようなもの)、ミラガーイは唐辛子のことだそうです。
唐辛子なので辛いことは辛いですが、齧ってみたらパリパリしてておいしかったです。(と言っても、私は全部は食べれませんでしたが)
こういうものも一緒についてきました。
右の粉は、なんと Podi (ポディ) という、南インド版のふりかけ!
ポディは粉という意味ですが、このふりかけのこともポディと呼ぶそう。これをご飯の上に乗せて、それだけではパサつくので、上に真ん中にあるギー (Ghee) をかけて食べるとのこと。
手前にあるのは Pickle (ピクルス)で、青いマンゴーの漬物らしく、酸っぱ辛かったです。
そして、このポディもそうですが、「聞かなかったら絶対に知らなかったから、教えてもらって良かったな〜!」と思ったのが、ミールスの食べ方です。
日本人の感覚だとお皿の上に入ってるライスにそのままカレーをかけたくなりますが、ミールスはトレイの上にライスを置いてからカレーをかけて食べるんですって!
ちなみに手で食べた方が食べやすいでしょうが、私たちはスプーンを使いました。
他の料理は分かりやすいように番号をふったので、順番に紹介しますね。
1. Kara Kuzhambu (カーラ・コランブ)
タミル語でカラーは辛い、コランブは酸味のあるカレーのことです。名前の通り、辛めのカレーでした。
2. Sambar (サンバル / サーンバール)
南インドの代表的な豆と野菜カレー、サンバル。こちらもコランブの一種で、トゥールダールというひき割りキマメを使い、タマリンドで酸味を出して、野菜が複数入っていることが多いそう。結構辛かったです、
私が「あれ、でもインドネシアにもサンバルってなかったっけ?」と言ったら、「あれは Sambal でスペルが違う別物」とサラッと教えてくれた友人はさすが。
名前は忘れましたがこの野菜、外は固いので、中だけ食べると良いそうです。
3. Rasam (ラッサム)
こちらも南インドでよく飲まれているスープで、辛くて酸味が効いています。食後に飲むと消化にも良いそうです。
辛いですが、なかなかおいしくて好きだと思いました。
4. Curd (ヨーグルト)
英語だと Curd と訳されますが、タミル語では「タイル」、ヒンディー語で「ダヒ」と呼ばれるヨーグルトです。
カレーに入れてマイルドにしたり、ビリヤニなどにかけたりして食べるのだそう。
5. Veg Kootu (ベジ・クートゥー)
豆やココナッツミルクなどが入ったシチューのような南インド料理です。他のものが辛いので、これがいちばんまろやかに感じました。
6. Spinach Kootu (スピニッチ・クートゥー)
ほうれん草のクートゥーもまろやかでしたが、5のベジの方が優しい味で私の好みでした。
7. Poriyal (ポリヤル)
炒めた野菜料理のことで、スパイスが効いています。
8. Karma (クルマー)
ココナッツやナッツがベースになることが多い南インドの料理です。
9. Biryani (ビリヤニ)
インドや周辺の国々で広く食べられているスパイスの効いた炊き込みご飯、ビリヤニもついてました。
10. Sweet
お腹がいっぱいになっても甘いものは別腹!何でしょうね、例えれば蒸しパンにシロップをかけたような食感。甘さは控えめに感じました。
食後は砂糖の入ったおいしいフィルターコーヒーで一息。
タミルの人たちの朝は、チャイよりも断然コーヒーなんだそうです。
そのまま飲んでも、受け皿にコーヒーを入れて飲んでも良いとのこと。熱々のコーヒーが入っているので、カップもちょっと熱くなっています。
他にも南と北では食べるお米が違うこと、ベジタリアンとそうでない料理では使うスパイスが違うことなど、友人が色々教えてくれました。
うーん、やはり歴史が長いインドという国は、18世紀に西洋人入植が始まったオーストラリアと違って何十倍も複雑で豊富な食文化があり、奥が深いですね。
さて、せっかくこのお店に来たので、インドのお菓子も買っていこうと思います!
スイーツやスナックも色々!
どれにしようかなー?
喉が焼けるように甘いなんて言われるインドのお菓子ですが、私は見た目もカラフルで楽しいので好きです。
色んなスイーツがあるのですが、『Chatkazz Sweet & Namkeen』の記事でも詳しく紹介しているので省略します。(いつかまとめ記事作るかも)
イチオシは南インドの Mysore Pak (マイソールパク) というお菓子で、サクサクタイプとしっとりタイプ、それにスペシャルの3種類があります。
ウェブサイトにはマイソールパクの他に、種類豊富な飴が折り重なった北部のお菓子 SaonPapdi (ソーンパプディ) や、東部の甘いチーズ団子 Rasagolla (ラサグラ)、西部のドライフルーツなどもあると書いてましたが、今回は見掛けませんでしたね。
こういう飲み物もあります
ちなみに食事のお会計は別々には出来ないそうです。
一緒にお菓子も買おうと思ったら、お菓子コーナーはお菓子コーナーで待っている人が数人いたので、順番待ち。
元気なお姉さんがひとりで食事とスイーツのレジやってて忙しそうでした。
こんな箱に詰めてもらえます。
今回買ったのはこちら!
Haju Roll Cake、Milk Peda、Kala Jamoon、Bombay Halwa、Kaju Kathli、Mysore Pak、どれもめちゃくちゃ甘かったですが、おいしかったです!
ショーケースの上には黄金の創始者の像が
ランチを食べ終わったので、次はパニプリを食べに行きます!
このお店にもパニプリはあるのですが、友人が北の食べ物は北インドのお店が良いということなので、他のお店へ。ああ、ハリスパークは楽しいです。
さあ、どんな感じになるのでしょうか。
数週間前に初めてハリスパークを散策して、初めて知ったパニプリ (Pani Puri) という食べ物が食べてみたくて。パニプリというのはインドのストリートフードで、プリという丸い揚げ菓子の中の空洞にポテトや野菜が入っていて、パニという[…]
おわりに
詳しい友人が身近にいて、私はラッキーですね。
この時は初めてのものばかりで好奇心で食べた感じだったので、もう一度ミールスをじっくり味わって食べてみたい気分です。
正直、この間までインド料理にそれほど関心を向けてなかったのに、ハリスパークに来てから「あれ食べたい!これも食べたい!」という感情が出てきて自分でもびっくりしています。やっぱり、その環境に行ってみるというのは大事なのかもしれませんね。
シドニー中心部から西へ約20km、電車で1時間ほどの場所にあるパラマッタ郊外ハリスパーク (Harris Park) は、インド人及び、ヒンズー教徒の大きなコミュニティがある地域です。リトルインディア (Little India) […]