シドニーのウルムルーにある『アートスペース (Artspace)』は、独立した非営利の現代アートの展示場です。
あらゆる世代のアーティストが新しいアイディアを試し、交流する場となっているアートスペースの建物は、ニューサウスウェールズ州の遺産登録もされている歴史的建造物でもあります。
シドニー湾が美しい有名なフィンガーワーフのすぐ近くですし、入場は無料なので、散歩がてら覗いてみてはいかがでしょうか。
ウルムルーのアートスペース
アートスペースは、アジア太平洋地域における現代アートの制作と発表する機関のひとつとして知られています。
展示内容は、ウェブサイトを確認してみてください。
43–51 Cowper Wharf Roadway, Woolloomooloo NSW 2011
https://www.artspace.org.au/
火〜日 11am-5pm (オフィス: 月〜金 10am-6pm)
こうやってみるとよくわかると思いますが、Ovolo ホテルも入っているフィンガーワーフの建物から、道路を挟んで斜め向かい側です。
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歴史あるアートスペースの建物
この建物は20世紀初頭に建てられたもので、もともとはシドニーモーニングヘラルド社が印刷に使用するインクや紙を保管する場所でした。
第二次世界大戦が始まると建物は連邦政府によって徴用され、1945年から1948年には銃の使用に関する軍事センターとして使用されていたので、それから建物は「ガンナリー (Gunnery)」と呼ばれるようになりました。
その後は海軍の映画館として使われていましたが、1975年にニューサウスウェールズ州政府によるウルムルー再開発計画の一環としてクリエイティブな公共スペースとして指定されましたが、1989年に建物を売却する提案。しかし、アーティストたちの大反対により取り壊しは阻止され、1992年に大規模な改修工事により新しく生まれ変わりました。
アートスペースは、1983年に新進気鋭のアーティストをサポートするために設立され、1992年にサリーヒルズから現在のウルムルーに移転してきています。
2023年にはギャラリー拡張やスタジオの追加工事が行われ、独立したアートギャラリーになりました。
では、そんなアートスペースの建物の中に入ってみましょう！
ちなみに今回来たのは、6月10日まで開催中のビエンナーレ・シドニーの展示を見るためです。
受付を通って中に入ると、広々としたスペースにアートが展示されていました。主な展示スペースはこのグラウンドフロアのようです。
次は階段を上がってみます。
上の階に行ってみる
上の階は個室がたくさんありました。
こちらはテレビがついていて、本などがある部屋。この階には特に展示はないようです。
さらに階段があったので、上がってみます。
こちらも部屋があるだけで、特に何があるわけでもありません。
それにしても、古い建物の大きな窓と、そこから見えるフィンガーワーフの景観が、なんともノスタルジックな気分にさせられます。
まるでこれもアートの一部のようでした。
ウルムルーは観光地にも近く、その周辺には色々あるので、そちらも紹介しておきます。
アートスペースの周りにあるもの
個人的に気になったのは、アートスペースの隣にあるパブです。
この建物は、前の「Cowper Wharf Hotel」の後、1922年に建てられたもので、かつての大手ビール会社 Tooth and Co が所有していたそう。
近年では伝統とモダンが調和した高級ダイニングとなっていて、ワインやカクテルも充実しています。
12-18 Nicholson Street, Woolloomooloo 2011
https://tilburyhotel.com.au/
レストラン: ランチ 水〜日 12pm – 3pm ・ティナー 月〜土 6pm – 9pm
バー: 月〜金 12pm – Late / 土 11am-Late / 日 11am-10pm
アートスペースやこのパブだけではなく、この辺りは古そうな建物がたくさんあるので、そういうのが好きな人は楽しいかもしれませんね。
アートスペースの向かい側は、以前このブログでも紹介したイタリアンレストランです。
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そして、フィンガーワーフ側には有名なパイショップもあるので、時間があったら寄ってみてください。
そして、この近くには小さなアートスタジオもあります。
ニューサウスウェールズ州立美術館もここから徒歩5〜10分程度、シドニーロイヤルガーデンを抜けてオペラハウスがあるサーキュラキーまで行っても良いでしょうし、キングスクロスも近いです。
おわりに
昔ながらの建物は雰囲気があって素敵です。
過去と現在を同時に味わいながら、アートを通じて新しい発見やインスピレーションを得られるかもしれませんね。
