ニューカッスルから約10分、国際色豊かなレストラン街『ハミルトン (Hamilton)』

ハミルトン (Hamilton) はニューサウスウェルズ州第二の都市ニューカッスルから西へ約4km、車や電車で10分ほどの場所にあるサバーブです。

ここは国際色豊かなダイニングエリアとして知られていて、カフェ、レストラン、パブなどが多く軒を連ねています。シドニーで言うサリーヒルズのような感じでしょうか。

シドニーからだと約170km離れていて2時間ほどかかってしまいますが、ハミルトンはニューカッスルの手前にあるので、先にここで食事をしてニューカッスルへ行くというのもありかもしれませんね。(もちろんニューカッスルにも飲食店がたくさんありますが)

ということで、そんなハミルトンの紹介です！

ハミルトンの町

ハミルトンの中心地はボーモントストリート (Beaumont Street) 周辺です。

ニューカッスルは、かつてイタリアやギリシア系コミュニティが集中していた場所だったこともあり、ハミルトンでも地中海料理を提供するレストランもありますが、インド料理、タイ料理、イラン料理、エジプト料理、アフガニスタン料理などもあり、とても国際色豊か。

そして、19世紀頃に建てられたような歴史ある建物もたくさんあるので、雰囲気も良いんです。

歴史的建物も多い町

19世紀後半頃の Beaumont Street は Denison Street と呼ばれ (Winship Street と呼ばれたことも)、鉱山の集落 (Borehole、Pit Town、Happy Flat) を抜けてニューカッスルまで続く、粗末なメインロードでした。

ボーモントストリートの名前は、1853年10月からニューカッスルでオーストラリア農業会社のマネージャーを務めたフランク・ボーモント (Frank Beaumont) が由来しています。

(参考: From sandy track to Eat Street – the becoming of Beaumont Street – Hidden Hamilton)

このストリートで特に目立つのが、ランドスケープにもなっているクロックタワー (W.R. Alexander Tower) です。

1872年にハミルトンカウンシルが設立され、そのための建物が最初にこの場所に建てられたのは、1880年でした。そしてハミルトンの人口増加に伴い1892年、1919年と立て直され、1938年にハミルトンを含む10の市町村がグレーターニューカッスルに合併されると、その役割を終えました。

1989年の地震の時に建物がヒビが入ってしましましたが、大幅な改装が行われて生き残った時計も再利用されています。

建物にはバブリックトイレもあり、近くにはハミルトン図書館やスッコットランド教会 (Scots Kirk) もあります。2020年に新型コロナウィルスの蔓延でパンデミックが起こる前までは、毎週クロックタワーマーケットも開催されていました。

歴史ウォーク

歴史のある古い建物も多いので、それをみて回るウォーキングコースもあります。それについてはアプリも出てますので、専用ウェブサイトを見てみてください。(英語)

1989年の地震で多大な被害を受けた町

1989年12月28日 (木)、ニューカッスルでオーストラリア最大規模と言われているマグニチュード5.9の地震が発生したのですが、それによってこの町も多大な損害が出ています。この地震でトータル2万戸以上の建物が被害を受け、約160人が負傷、13人が亡くなりました。

アートで溢れる町

メインストリートでは、チラホラとアートを見つけることが出来ます。こういうのを見ながら歩くと楽しいかもしれませんね。

Hamilton Library

小さな図書館もあります。

ボウモントストリート周辺の飲食店一覧

ハミルトンは、ハミルトン駅の北側のエリアです。
※ 駅の南側はイズリントン (Islington) という別のサバーブになるので、そちらはまた別記事で紹介しますね。

Clocktower Cafe

クロックタワーの建物はテナントになっているのですが、その中に『Clocktower Cafe』というカフェがあります。

オールデイブレックファーストやチキンシュニッツェルなど、オーストラリアの典型的な食事が楽しめ、コーヒーもおいしいようですよ。

Raj’s Corner

『ラージズコーナー (Raj’s Corner)』は、北インド料理を専門としていますが、南インド料理も得意としているレストランで、Glendale と Highfields にも店舗があります。

すべてのカレーはグルテンフリー、MSGフリーで、新鮮な肉と野菜だけを使用。近くを通るとカレーの良い匂いがして、食欲をそそります。

Northern Star Hotel

家族経営のアイリッシュパブ『ノーザンスターホテル (Northern Star Hotel)』は、ビアガーデンがあり、アイリッシュウイスキー、スコッチ、アメリカや日本のアルコール、ワイン、スピリッツ、ビール、カクテルなど、飲みものの品揃えが豊富です。

食事は伝統的なアイルランド料理やオーストラリアの典型的料理を提供しているレストラン『Finn Mccools Eatery』へ。毎週の金・土・日はライブも行われていますし、宿泊も出来ます。

Northern Star Cafe

1940年代初頭から続いている『ノーザンスターカフェ (Northern Star Cafe)』は、本格的な家庭料理が楽しめるイタリアンレストランで、ジェラートやケーキ、コーヒーなどもあります。

イタリアンレストランになったのは1980年代からで、かつてはグリルやローストミート、ハンバーガー、フィッシュ＆チップス、サンドイッチ、ミルクセーキ、アイスクリームなど、典型的なオーストラリアのメニューが提供されていたようです。歴代のオーナーもイギリス人、ギリシャ人、イタリア人、オーストラリア人と様々なバックグラウンドを持っていたのだとか。

Meantime

『Meantime』は、レストラン、バー、ビールのブリュワリー、ファンクションルームを兼ね揃えたお店です。

この建物を見てびっくりする人もいるかもしれませんが、ここはもともと1907年にフリーメイソンの女性組織『東方の星 (Star of the East)』のロッジとして建てられたものでした。1981年に売却された後は、テナントとして何度も貸し出されています。

売却時に中二階のある建物になり、2011年には建物のオーナーによって大幅な改装。そして現代的のお店になりました。

詳しくはこちら

ハミルトンのおすすめレストラン & バー & ブリュワリーのある『ミーンタイム (Meantime)』

ニューサウスウェルズ州第二の都市ニューカッスルにあるサバーブ、ハミルトン (Hamilton) には、魅力的な飲食店がたくさんあります。そして昨日、そのハミルトンにある『ミーンタイム (Meantime)』というレストランに行きまし[…]

Sushi Revolution

『Sushi Revolution』という日本食レストラン。

お寿司屋さんなのかな？という名前ですし、ウェブサイトのメニューにもお寿司しか載っていないのですが、ショーウィンドウにはおいしそうな食品サンプルが。

同じくニューカッスル郊外にある Cooks Hill にも店舗があります。

Good Folk Brewing

『グッドフォーク・ブリューイング (Good Folk Brewing)』は、2022年12月にオープンしたばかりの新しいビールのブリュワリーで、隣接する『The Blind Monk』の姉妹店です。

4種類のビールが飲めるパドル、手作りピザや軽食なども食べれられます。

詳しくはこちら

新しくオープンしたハミルトンの『グッドフォーク・ブリューイング (Good Folk Brewing)』

2022年12月3日 (土)、ニューカッスル郊外ハミルトンにある『グッドフォーク・ブリューイング (Good Folk Brewing)』が初オープンしました。そしてなんと私、たまたまその日にハミルトンにいたんです！前日にハ[…]

The Blind Monk

『ブラインド・モンク (The Blind Monk)』は、産地に関係なく最高品質で風味豊かなブドウを選ぶことにこだわっていたベネディクト会修道士に由来していてつけられた名前です。

オーストラリアのクラフトビールやシールドにこだわり、魅力的な地元のワイン、カクテル、上質なウィスキー、そして新鮮な食材を使ったモダンなメニューから伝統的なメニューまで揃っています。

Limoo Cafe

イランの家庭料理が味わえる『リームーカフェ (Limoo Cafe)』。

日曜日限定でレストランを貸し切ってコースメニューを楽しむ Chef’s Table というパーティプランもあります。(ただし最低8人、要予約)

Son of a Gun

2019年11月にオープンした『Son of a Gun』は、1920年代を思わせる内装とアメリカンなバンバーガーやサンドイッチなどの日替わりメニューを提供。

10年以上前にカナダで深夜営業のレストランを経営していた家族経営のお店は、いずれは24時間営業することを目指しているようです。

Oasis Village

フードコートみたいな『オアシスビレッジ (Oasis Village)』には、ケバブやギョズレメなどが売られています。

Kings Valley

『Kings Valley』はエジプト料理のレストランです。珍しいですよね。

ちなみにですが、この建物には韓国料理や炭焼きチキンレストラン、アイスクリーム屋さんなど色んなお店が入っています。

Shams Afghan Kebab House

『Shams Afghan Kebab House』というアフガニスタン料理のお店もあります。

Hokkaiya (北海屋)

日本食レストラン『Hokkaiya (北海屋)』。写真を見る限り、普通においしそうです。

The Grain

タイレストラン『The Grain』。

S Garden Dessert House

『S Garden Dessert House』という、かわいいデザート屋さんもあります。いかにもフォトジェニックな派手なケーキは、いかにもアジア系のお店という感じです。

詳しくはこちら

ハミルトンにもアニソンのかかるアジア系のケーキ屋さんが！『S Garden Dessert House』

シドニーから車で2時間くらいかかるニューカッスル郊外ハミルトンをひとりでぶらぶらしていたのですが、ちょっと何か甘いものが食べたい気がしました。そして「そうだ、あそこしかない‼︎」と思いついたのが『S Garden De[…]

The Kent Hotel

1924年のオープン以来『ザ・ケントホテル (The Kent Hotel)』は、地元の人たちで賑わう大切な場です。

Sydney Junction Hotel

1881年にオープンした、スポーツバーとして人気の『シドニージャンクションホテル (Sydney Junction Hotel)』は家族連れも多く、複数のTABエリア、キッズプレイグラウンドもあります。バー、レストラン、宿泊施設も。

今でこそ駅の近くで便利ですが、1872年までハミルトン駅はなく、電車は通り過ぎていたそうです。現在のホテル名は、1886年に『Woods Family Hotel』から改名されました。

その他

ちょっとアーケードのようなところを入ると、隠れ家みたいにインドネシアレストランやチャイニーズなどのレストランもありました。

Rainbow Runner

このお店、なんだろう？と思ったら、クリスタルとか売ってるスピリチュアルショップみたいです。

Lollipop Kids

こんなお店も。かわいい。

おわりに

さて、線路を渡るとイズリントン (Islington) なので『Hamilton Station Hotel』もそっち側です。

イズリントンにも色々お店があるので、また改めて紹介したいと思います。