キャンベルタウン・スポーツスタジアムがある『ルミア (Leumeah)』の探検マップ

サッカークラブ Macarthur FC の本拠地ある「キャンベルタウン・スポーツスタジアム」は、どの駅で降りる？という質問があって調べたら、キャンベルタウン駅のひとつ手前、ルミア (Leumeah) 駅でした。

ルミアはシドニー中心部から南西に約52km、マッカーサ地域にあるサバーブです。

駅周辺には小さなショッピングセンターやパブなどがあり、スタジアムから駅を挟んで反対側にはマイクロブリュワリーもありますが、基本的には静かな田舎町。

そんなルミアを実際に歩いてみたので、その様子を紹介します！

私が訪問した日: 2024年10月4日 (金)

ルミアはどんなところ？

ルミアは、セントラル駅から約1時間ほどで着きます。

治安はシドニー CBD とそんなに変わらないようなので、普通に注意していれば安全な感じです。ただ、駅周辺以外はほどんどが住宅街なので、夜は暗くて危ないかもしれません。

田舎なので車で移動する前提で設計されているんだろうなーと思うようなところも多いですが、老若男女関わらず意外と歩いている人も多いなーという印象を持ちました。

駅の両側にちょこちょこと飲食店などはありますが、それ以外は特に何もありません。この2駅先にマッカーサー・ショッピングセンターがあるので、買い物などはそちらに行った方が選択肢はあります。

コカトゥーをたくさん見かけました

歴史

ルミア (Leumeah) という名前は、初期の西洋人入植者ジョン・ワービー (John Warby) の農場の呼び名であり、もともとこの地に住んでいたタラワルの人々 (Tharawal People) の言葉で「休憩 (I rest)」を意味します。

ジョン・ワービーは1792年2月にシドニーに移送された囚人で、後に探検家や巡査となって、人々の尊敬を集めました。1816年に与えられた土地に建てた納屋は、今日でもキャンベルタウンの Colonial Motor Inn のホテルとして残っています。

1887年に鉄道駅が開通し、当初は地元の政治家の土地にちなんで Holly Lea と名付けられましたが、反発もあったようです。

このサバーブが発展したのは第二次世界大戦後であり、正式にルメアという名前になったのは1969年でした。

ルミアを探索！

ルミア駅が近づくとコンテナが並んでいるのが見えてきます

キャンベルタウン・スポーツスタジアムは、駅を降りてすぐです。

あちこちに看板が出ているので、迷うことはないでしょう。

駅前 (東口) のショッピングセンター

駅の東口を出るとすぐ、O’Sullivan Road 沿いに、とても小さなショッピングセンターがあります。

ここに IGA スーパーマーケット、郵便局、薬局、カフェ、肉屋、雑貨やなどが、ぎゅっと集まっている感じです。

ショッピングセンター敷地内には、ルミアホテル (パブ) とボトルショップも。

ルミアホテルにはビストロとスポーツバーが

パブ飯が$15なら、まあまあお得ですね

O’Sullivan Road はカーブしていて、西側にはバス停があり、881 (Campbelltown to Leumeah North) のループバスが通っています。

さらに30分ほど東へ歩くと更に小さなお店がありますが (後で記載)、おそらくここまで来るのは近くに住んでいる地元の人くらいではないでしょうか。それくらい小さなところです。

キャンベルタウン・スポーツスタジアム

キャンベルタウン・スポーツスタジアムは、ルミア・ショッピングセンターから Old Leumeah Road を挟んで反対側になります。

手前には広い駐車場があり、50年の伝統があるウエスタンサバーブ・ラグビーリーグクラブも。

もともとは Kangaroos の応援のためにオープンしたキャンベルタウンシティ・ラグビーリーグクラブで、長年にわたり食事や娯楽を提供しています。カフェバー・ダイニングはビジター歓迎だそうです。

こちらが キャンベルタウン・スポーツスタジアム。

奥にはアスレティックセンターやテニスクラブもあります。

旧ウエスト・テニスクラブの跡地には、屋外の巨大スクリーンでスポーツ観戦出来るパブも。

近くに陸橋もあるので、ここを渡れば駅の反対側 (西口) にも行けます。

駅の西口

こちらがキャンべタウン・スポーツスタジアムの反対側、駅の西側。

こちら側に停まるバスは879 (Campelltown to Leumeah Station via Blair Athol) です。

西口を出て Bow Bowing Creek に架かる橋の向こうには、お店のようなものが見えます。

Airds Road 沿いはビジターには関係ないようなロックスミスや事務所などが多いですが、裏手の Hollylea Road (Campbelltown Road の近く) には、ちょっとしゃれたカフェや公園も。

Hollylea Centre

この Hollylea Centre という場所にあるカフェやレストランは、ニューサウスウェールズ州の文化遺産に登録された19世紀の建物の中にあります。かつては住居や宿舎、物置などに使われていたようです。

Aaraden Cafe

Isabelle’s Cafe & Italian Woodfired Pizzeria

Monkey Mania

こちらは子供向けの誕生日パーティーなどにも使用されている、子供用の遊具やゴーカートなどがあるチェーンカフェです。

ちょうどスケートなどが出来る Pump Track がある公園の裏なので、地元の人たちには便利なロケーションなのかも知れませんね！

Leumeah Skate Park & Pump Track

1台のバーベキュー台や休憩出来る屋根付きのベンチとテーブルがあるスケートパーク & パンプトラックは、マウンテンバイク、スケートボード、スクーターなどで遊ぶのに最適な場所です。広い敷地には、レベルに合わせて楽しめるように様々な難易度のトラックが用意されています。

Outback Stakhouse

そして、アメリカ発祥のオーストラリアをテーマにしたステーキレストランのキャンベル店も、ここにあります。クイーンズランド州にも2店舗ほどあるようですが、ニューサウスウェールズ州では田舎の方にしかないイメージです。

The Beer She’d brewing Co

それから、その近くの「まさか⁉︎」というような場所にマイクロブリュワリーもあります。

工場の敷地みたいで入るのにちょっと躊躇するかもしれませんが、2007年創業のちゃんとしたブリュワリーです。ライブも頻繁にやっているみたいですよ。

詳しくはこちら

地元の人なら知っている⁉︎ ライブもやっちゃう隠れ家的マイクロブリュワリー『The Beer Shed Brewing Co』

ルミア (Leumeah) は、キャンベルタウン・スポーツスタジアム以外は何もないようなサバーブですが、なんとブリュワリーがありました！ブリュワリーやビールファンなら、それだけでもわざわざルミアまで来る価値を感じる人もいるのではない[…]

ファーストフード店も

Campbelltown Road と Plough Inn Road の交差点付には、レッドルースターやハングリージャックス、そして向こう側にマクドナルドや KFC などがあります。

ちなみに道路の向こう側 (マクドナルド側) は、もう隣のサバーブになるようです。

その他

さて、他には何か見どころはないかと探したところ、ルミア駅から徒歩30分ほどのところにルミア・キャッスルというものがあったので、せっかくなので行ってみることにしました。

住宅以外、特に何もない道です。私のようなよそ者が歩いていたら目立つのか、反対側の歩道を歩いていたおじさんに「How are you？」と声を掛けられることも…。

ティクアウェイショップやボトルショップなどが並ぶ派手なお店が見えて来たら、もうすぐです。そこを曲がってさらに歩きます。

ここら辺は882 (Campbelltown to Leumeah South) のループバスが通るようです。

そして、住宅街の行き止まりにあったお城のようなもの。

私有地と書いてあるので載せて良いのか迷いましたが、キャンベルタウン・カウンシルのサイトにも書かれてあるので、大丈夫だろうと思って載せておきます。

ここは地元では有名なんだそうで、1970年台にイギリスのケント出身の Ron Farmer氏 によって建てられた家です。

ウェブサイトによると、故郷のお城をモチーフにしたこの家は、寝室が3つ、バスルームが2つあり、堀や中世の家具、小塔、ガーゴイル像、ステンドグラスの窓なども完備されています。使用されている全ての石は、自分好みの形のためにコンクリートミキサーで作ったんだそうですよ。

彼は30年以上ここに住んでいましたが、2014年に所有者が変わったとのことです。

おわりに

駅前くらいにしかお店がなく、スポーツスタジアムとブリュワリー以外は特別何かがあるわけでもないサバーブですが、緑が多くてのんびりした雰囲気のところでした。

日本庭園などの観光は次の駅のキャンベルタウン、買い物はその次の駅のマッカーサに行けば、それなりに楽しめそうです。