ニューサウスウェルズ州第二の都市ニューカッスルにあるサバーブ、ハミルトン (Hamilton) には、魅力的な飲食店がたくさんあります。
そして昨日、そのハミルトンにある『ミーンタイム (Meantime)』というレストランに行きました。
このレストランに行こうと思ったのは、1907年に建てられたフリーメイソンのロッジを再利用していて、その面影が残っている建物というのも興味深かったのですが (現在は無関係)、独自のビールを作っているブリュワリーを兼ね備えているというのがすごく気になったからです。
シドニーからは電車や車で2時間くらいかかってしまう場所なので私も気軽には行けませんが、もしこの近くに住んでいたら、きっとこのレストランのリピーターになったんじゃないかなーと思います!
賑やかな通りにある『Meantime』
レストランとバー、ビールのブリュワリー、ファンクションルームを兼ね備えている『Meantime』は、飲食店が集中する Beaumont Street にあります。
ちなみにですが、ファンクションルームは、オープンエアの中ニ階だと50人、トップルーフのロフトは90人収容出来るパーティルームみたいですよ。
そしてこの建物、ちょっと歴史があるんです。
建物について
この建物は、1907年にニューカッスルの建築家フレデリック・メンケンス (Frederick Menkens) よって設計された、フリーメイソンの女性組織『東方の星 (Star of the East)』のロッジでした。初期の鉱山労働者は助け合いが不可欠であり、セイフティネットの意味もあったそうです。
しかし、次第にメンバーが減少していったので、建物は1981年に売却。新たに中二階を作り、色んな人に貸し出されていました。
1989年の大地震で大きな被害を受けたのですが、2011年にこの建物のオーナーで「Depot」というレストランを営業していた夫妻が大幅な改装を行い、現代のお店に生まれ変わっています。
ということで、中に入ってみましょう!
シックな雰囲気と広い店内
店内に入ってすぐ右側にバーがあり、奥にテーブルとボックス席があります。上がファンクションルームですね。
さらに奥にはビリヤード台のあるスペースになっていて、どうやらどこかのグループのクリスマスパーティが催されているようでした。
忙しそうなスタッフ
土曜日の午後2時過ぎのわりにはレストランスペースにそんなにお客さんはいなかったものの、クリスマスグッズを抱えたお客さんが奥へ行ったり来たりしてたので、おそらくスタッフはパーティ客に手を取られていたのではないかと思います。
スタッフさんたちは忙しそうで、なかなかつかまりませんでした。
(今時のご時世で、飲食店スタッフが不足しているという話もよく聞くので、多分そういう事情もあったのかも)
パートナーが台にあったメニューを取ってボックス席に座ったのですが、なぜか料理の数が少ないしビールもない⁉︎
いや、でもバーの横にビールのタンクがあるし…と思いつつも、スタッフがつかまらなくて聞けない。バーも忙しそう。
と思ってよく見たら、メニューは全部で4枚あったみたいです。ああ、びっくりした!
とはいえ一向に私たちの席にスタッフさん来ないし声も掛けられないので、私は「もしかしたら私たち、ウエルカムじゃなかった…⁉︎」と心配になってきました。
ですが、やっぱり単に忙しかったみたいです。
この後も予定があるのでそんなにじっと座っておくわけにもいかず、パートナーがやっと通りかかった女性スタッフに声を掛けると、普通に愛想良くてホッとしました。
一応言っておきますが、最終的に接客はフレンドリーで良かったんですよ。料理を運んでくる時や食べてる途中になったら色々声掛けてきてくれましたし。(でももしひとりだったら、くじけていたかもしれません)
まだオーダー決まってないとスタッフに伝えると「じゃあ2分後にまた来るね」と言われたのですが、やっぱりなかなか来ない。ということで、私は直接バーへオーダーしに行きました (笑)
飲み物だけバーで頼んで食事の注文はパートナーのいるテーブルまで来てもらおうと思ったら「オーダーを取る iPad の充電がなくなりそうなので、バーで食事もオーダーしてくれると助かる」とのこと。うん、きっと充電が切れそうになるくらい忙しかったんでしょうね。
スタッフさんがすごくフレンドリーに話すので、全然嫌な気持ちにはなりませんでしたよ。(そういうの大事ですね)
ということで、やっと乾杯!パートナーはコーラですけどね。
このお店で作られたビール
そもそも私は、ここで作られているという Beaumont Street Lager が飲んでみたかったのでパートナーを誘ってここに来たんです。
そして、その念願のビールを飲んだ感想は…、
https://meantime.com.au/brewing/より
キンキンに冷え他ビールはあっさりと飲みやすくて、思わずごくごくいってしまいそうでした。そして「おかわり‼︎」と言いたくなる感じ。
それならもう一杯、ここで作られている Meantime XPA も気になります。どうしても飲んでみたかったので、そちらも頼みました。
こちらはもっとフルーティで苦味もありますが、やっぱりあっさりめで飲みやすかったです。
ただ、写真ではわかりにくいかもしれませんが、注文する時にサイズを言うの忘れてスクーナー (425ml) ではなく、パイント (570ml) で来てしまったのはちょっと失敗しました。
とりあえず、ここで作っているビールは今のところこの2種類。他には Young Henry や Two Bays などのタップビール、瓶ビールもありますし、ワイン、スピリッツ系、カクテルなども豊富にあります。
でも、とにかく私は最初に飲んだ Beaumont Street Lager がとても気に入ったので、またいつか飲みに来たいです。
では、食べたものも紹介しますね。
食事
今回私たちが食べたものはこちら。
バーガー、パスタ、ピザ、ステーキなど色々ありましたが、料理を決める担当のパートナーは、2人でシェア出来るものを4品選びました。
最初に来たのがスペシャルメニューのオイスター $32。
これ、私が最近食べたオイスターの中でダントツでおいしかったんですけど‼︎
パートナーはもっと冷やしたのが好きとか言ってましたけど、私はとろけるような食感にびっくり。ネギとオイスターの相性も抜群だと思いました。
それから Cream Garlic Prawns (W/ garlic. parsley, lemon, chilli & crostini) $25。
パートナーが選ぶと必ず注文するエビのメニューですが、これもおいしかったです。
Field Mushroom arancini (W truttled pecorino, mozzarella & aioli) $18。
このチーズが乗ったマッシュルームは見た目がおしゃれだったんですけど、んー。
マッシュルームの部分がちょっと苦く感じたのと、上に乗ってるチーズの味が私はあまり好きじゃなかったかも…。後で調べたら、Pecorino は羊のミルクが原料のチーズとのことで、やっぱり‼︎と。
私、羊系ダメなのであまり楽しめませんでしたが、マッシュルームにチーズを乗せるというアイディアは面白いので、いつかこれを真似して作ってみようかなーとは思いました。
最後が Crispy Chat Potatoes (w/ house made tomato relish & aioli) $15。
なぜうちのパートナーは、レストランに来てまで焼いただけのポテトを頼みたがるのか。おいしいんですけどね。
ともかく、少食気味の私たちにはちょうど良い料理の量で、おいしくいただきました。
でも、パートナーが「そろそろ行かなきゃ」と言うので、私は最後のビールをグッと急いで飲むことに。うーん、やっぱり小さいサイズにしておけば良かったです。
その他
あと入り口付近では、クリスマスギフトにも良さそうなイタリアの輸入品とか色々売ってました。
こんな席も
そう言えば、1時間くらいずっとレッチリの曲ばっかりかかってましたが、パーティの主催者の要望なのか、スタッフの趣味なのか… (笑)
そして、お店とは直接関係はないのですが、外にこんなかわいいペインティングも。このストリートをよく見て歩いてると、たくさんのアートがチラホラあるんですよ。
おわりに
最初にお店に入った時はちょっと戸惑ってしまいましたが、食事も飲み物も満足で来て良かったと思いました。ビールだけでもまた飲みに来たいかもです。
他にも気になっているお店がたくさんあるので、そんなに観光地化はされていないエリアですが、また機会があれば何か紹介出来たらなと思います。
ところで、今回パートナーはニューカッスルレースコースに馬を見に行くのが目的でシドニーから2時間かけて来たのですが「Eri は来る?残る?」と聞かれて、私は町に残ることにしました。
だって実は、私が来た目的はここのビールと、偶然この日にオープンしたブリュワリーなんですもん!
そちらもまた別記事にして紹介しますね!
ハミルトンの町についてはこちら
- ニューカッスルから約10分、国際色豊かなレストラン街『ハミルトン (Hamilton)』
- ハミルトンのおすすめレストラン & バー & ブリュワリーのある『ミーンタイム (Meantime)』
- ハミルトンにもアニソンのかかるアジア系のケーキ屋さんが!『S Garden Dessert House』
- 新しくオープンしたハミルトンの『グッドフォーク・ブリューイング (Good Folk Brewing)』