シドニーでも有数の高級住宅地ダブルベイ (Double Bay) には、ビーチが2つあります。
ひとつがフェリー発着所があるダブルペイビーチ、そしてそこから1km ほど離れているセブンシリングスビーチ (Seven Shillings Beach) です。
今回はそのセブンシリングスビーチにある穴場の海水浴場、マレーローズプールを紹介します。
ここは有名ビーチのように混み合っていないですし、周辺にはカフェや公園もあって良いですよ。
マレーローズプール
マレーローズプール (Murray Rose Pool) は、プールと言っても海に囲いがしてあるだけのオーストラリアではよく見掛けるタイプで、つまり普通の海水です。
90m x 60mの広さの囲いの中ならサメが来る心配もありませんし、ここの海は通常とても穏やか。浮き島もあります。
水もきれいです
ただ、ここには海を監視してくれるライフガードはいないので、そこは気を付けた方が良いですね。
プール周りの囲いは歩けるようにもなっているので、この上を渡って海側から岸辺を眺めるのも楽しいかもしれません。
トイレ、更衣室、シャワーもちゃんとあります。
ちなみに、マレーローズプール、ビーチエリア、隣接するブラックバーンガーデンへの犬の同伴は禁止されていますので、ご注意ください。
オリンピック選手の名前が付いたプール
このプールはもともとレッドリーフプール (Redleaf Pool) という名前でしたが、オリンピック選手マレー・ローズを記念して、2012年7月にマレーローズプールと改名されています。
Murray Rose 1939-2012
マレー・ローズは、まだ赤ちゃんの頃に両親に連れられてイギリスからシドニーのダブルベイに移住しています。彼は1941年に建設されたこのプールを身近に感じて育ちました。
5歳で水泳レッスンを受け、10歳で既に頭角を現していた彼は、17歳だった1956年のメルボルンオリンピックで自由形400m、1500m、自由形 4×200m リレーの3種目で金メダルを獲得します。
アメリカ留学中もオーストラリアのために戦い続け、1960年のローマオリンピックでも3個のメダルを獲得し「史上最高のスイマー」と言われました。
1962年にパースで開催されたコモンウェルスゲームでは4つの金メダル、1つの銀メダル、1つの銅メダルを獲得。
1994年にダブルベイに戻った彼は水泳選手の指導者として貢献し、2012年に73歳で亡くなりました。
泳ぎ疲れたら、一息つけるカフェもありますし、公園もあります。
プール周辺
レッドリーフカフェ
マレーローズプールの上には海が見渡せるレッドリーフカフェ (キヨスク) があり、屋根のある日陰席も。
ブラックバーンガーデン
プール横には、小さな公園ブラックバーンガーデン (Blackburn Gardens) がありますので、そこでのんびりするのも良いですね。
ボンダイ To マンリーウォークの通り道
セブンシリングスビーチはマレーローズプールの向こうにもずっと続いているのですが、その途中に『ボンダイ トゥー マンリーウォーク』のマークがありました。
この海岸線、シドニーハーバーを囲むボンダイビーチからマンリーまでの80kmに及ぶウォーキングコースの通り道にもなっているんです。私もいずれチャレンジしようと思っています。
マレーローズプールへの行き方
ダブルベイ中心部からは New South Head Road を東へまっすぐ歩いてください。
そうしたら左手にウラーラカウンシルがあるので、そこから入るます。
下に降りるとプールに出ます。
- バス
シドニーの中心部からだと、いちばん便利なのはバスです。シティから 324、325 などに乗れば、すぐ近くに止まってくれます。 - 電車
ダブルベイには駅はなく、最寄駅はセブンシリングスビーチから約3km 離れた Edgecliff Station になってしまうので、散歩がてらなら良いのですがちょっと遠いです。 - フェリー
サーキュラキーからフェリーが出ているので、ハーバーブリッジを堪能してプチ観光気分を堪能したい人にはおすすめのルートです。フェリー発着場所があるダブルベイビーチからセブンシリングスビーチは約1km 離れているので多少歩きます。 - 車
駐車場は一応ウラーラカウンシルや道路に30分駐車場はありますが、とても駐車しにくいようです。Mervyn Avenue などのパーキングに止めて歩くなどしないといけないかもしれません。
おわりに
あまり人でごった返していない静かな海、セブンシリングスビーチのマレーローズプール。有名観光地も良いですが、落ち着いて過ごしたい時はここに来てみてください。