オーストラリアの玄関口『シドニー空港 (国内線・国際線)』のインフォメーションや歴史まとめ

  • 2025年3月29日
  • 2025年3月30日
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オーストラリアへの主要な玄関口であるシドニー空港 (キングスフォード・スミス空港とも) は、50社以上の航空会社が入るオセアニアで最も利用者数の多いと言われる空港です。

あまり知られていませんが、実は世界で最も古い空港トップ10にも入ており、歴史もあります。

そんなシドニー空港について、国際線や国内線のインフォメーションや歴史などをまとめてみました。

 

シドニー空港へ!

Sydney Airport

シドニー空港にはターミナルが1〜3まであり、ターミナル1が国際線 (International)ターミナル2、3が国内線 (Domestic) です。

シドニー中心部から約9kmほど、マスコット西南に位置し、電車、バス、車で簡単にアクセスできます。電車 (T8 Airport & South Line) だとセントラル駅から国内線は3駅目、国際線は4駅目、わずか15分前後です。

(空港使用料金が加算されるため、節約のために2駅目のマスコット駅で降りてバスや徒歩で空港まで行く人もいますが、片道合計$20ちょっとなので、2人以上ならタクシーやウーバーをシェアした方が節約になるかもしれません)

マスコットについて

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Mascot
公共交通機関

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Bus

飛行機に乗る時は、フライトの2時間前にはチェックインしてくださいね!

空港からシティへ

Sydney Airport

空港からシドニー中心部まで行くのも電車が便利ですが、バスでも行けます。

公共バスに乗るためのバス停はターミナル1とターミナル3にあり、シティ行きは350 (Sydney Airport Domestic to Bondi Junction)マスコット駅までは420 (Mascot Station to Burwood) です。

市内への往復シャトルバスやリムジンは、T1とT2のインフォメーションデスクかオンラインで予約出来ます。もちろんウーバーやタクシー、レンタカーなど目的に応じて利用してください。

詳しくは、シドニー空港のウェブサイトを見てくださいね!免税店もこちらでチェック出来ます。

ターミナル間の移動

Sydney Airport

国際線と国内線は一駅分離れていますが、電車、もしくは15分毎にターミナル間を巡回する無料バスで移動可能です。

 

それぞれのターミナルを詳しく紹介する前に、ちょっとだけシドニー空港の歴史に触れておきます。

シドニー空港の歴史

今でこそ多くの人が行き交うシドニー空港ですが、20世紀初頭までは牧草地でした。かつては牧草地から飛行機が飛び立っていたのです。

空港が建設されたのは、1919年 (2020年) 、第一次世界大戦でパイロットを務めたナイジェル・ラブ (Nigel Love)氏によってでした。この場所は土地が平らで、飛行場として理想的だったそうです。

それから30年代に滑走路が追加されたり、40年代には規模が拡張されたりと少しずつ変化しながら、現在のシドニー空港になりました。シドニーの様子が一気に変わったと言われる2000年のシドニーオリンピック時にも大幅に改装されています。

なぜキングスフォード・スミス空港と呼ぶのか

Sydney Airport国際線にあるシドニー空港に係る偉人

シドニー空港のことを「キングスフォード・スミス空港 (Kingsford Smith Airport)」と呼ぶことあります。

この名前は、オーストラリアの航空界におけるパイオニア的存在だったチャールズ・キングスフォード・スミス氏 (Charles Edward Kingsford Smith 1897–1935) に敬意を表して、1936年からこう呼ばれるようになりました。

彼はオーストラリアの航空界のパイオニアであり、カリフォルニアからハワイとフィジーを経由してブリスベンまでの旅程初の太平洋横断飛行やオーストラリアとニュージーランド間の最初の飛行などを果たした人物で、大恐慌の時代に国民的英雄として讃えられ、生涯を通じて数多くの栄誉を受けています。

ですが、混乱する人が多かったのでしょうか?最近は、ただシンプルに「シドニー空港 (Sydney Airport)」の表記がほとんどで、昔の文献くらいでしか名前を聞くことがなくなりました。

Sydney Airport

では、ターミナル1〜3について、詳しく見ていきましょう。

ターミナル2、3 (国内線)

Sydney Airport

ターミナル2と3は地下で繋がっているので簡単に行き来することが出来ます。

ターミナル2

ターミナル2は、ジェットスター、タイガーエア・オーストラリア、バージン・オーストラリアなど、多くの航空会社が入っています。

セキュリティを通過して中に入ればお店はありますが、手前には特に買い物するような場所はありません。

ターミナル3

Sydney Airport

ターミナル3は、カンタス航空とカンタスリンクの国内線が運行。カンタスクラブ・ラウンジもありますし、飛行機に乗らない人でも利用出来る簡単なカフェや売店もあります。

Sydney Airport

ターミナル1 (国際線)

Sydney Airport

1970年にオープンした国際線ターミナルは、複数のカフェやお店が並んでいて、いちばん賑やかなターミナルです。もちろん、セキュリティチェックを通過すれば、免税店もアクセスできます。

オーストラリアに来る場合は、持ち込めないものもチェックしてくださいね。

国際線の注目ポイント

Sydney Airport

シドニー空港の国際線には、「SYD」のモニュメントがあります。ここで記念撮影をする人も多いでしょう。

Sydney Airport

そして、そのモニュメント前にあるベンチには、先住民の言葉で「Naggangbi, gamay nhay (ようこそ、ここはボタニーベイです)」と書かれています。そう、このシドニー空港は、1770年にキャプテン・クックが上陸したボタニーベイに面してるんです。

Sydney Airport

この「SYD」のモニュメントも、時期によってデザインが変わるんですよ。ある時はひまわりの柄になっていて、これは隠れた障害者の印だそうです。

Sydney Airport

マルディグラが近かったからか分かりませんが、LGBTQIA+のフラッグがあったり、なかなかにシドニーらしい空港です。

Sydney Airport

 

ところで、私はバスや電車を利用せずにここから郊外へ出たいと思ったのですが、ちょっと分かりにくくて迷ってしまいました。でも、ちゃんと素敵な道があるんですよね。

そちらも紹介しておきます!

歩いて空港から郊外へ脱出

Sydney Airport

空港から徒歩 (もしくは自転車) で外に出るには、立体駐車場がある建物の方へ行きます。

Sydney Airport

建物の中に入ったら、ここを上がります。

Sydney Airport

自転車のストーレッジの脇を通って、

Sydney Airport

ここから外に出ます。

Sydney Airport

ここからウォライクリークアーンクリフテンピーに行けますし、距離はありますがマスコット駅まで行くことも出来ます。

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Sydney Airport

特にマスコットまで行く途中の道には見どころがいっぱいあるので、時間があればぜひ行ってみてください。

かつては運搬に使われていたアレクサンドラ運河に沿ってアボリジナルアートが描かれた飲料水のパイプラインがあり、国内線がある辺りまで歩くとナイジェル・ラブ・ブリッジや、飛行機のビューポイントなどがあります。

Sydney Airport対岸にはたくさんの飛行機がとまっています

Sydney Airport

時代の移り変わりとともに変わっていく空港の地形など、この場所にまつわるインフォメーションの看板も複数あるので、シドニー空港に関する理解も深まると思います。こちらの散歩道は、いずれまた詳しく書きますね。

おわりに

多くの人が利用するシドニー空港。

私も何度も利用していますが、いつも慌ただしく通り過ぎてしまっていたので、ゆっくり探索できて色んな発見がありました。今回ちゃんと調べるまで歴史もよく知りませんでしたし、何よりも素敵な散歩道を見付けられたので良かったです!

良かったら、皆さんも行ってみてください。

 

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