オーストラリアの人気食材である牡蠣。
牡蠣の養殖ツアーと言えば南オーストラリア州が有名ですが、シドニーの北、セントラルコーストの『シドニー・オイスターファームツアー (Sydney Oyster Farm Tour)』は、ただの見学ツアーではありません。
水の中にセッティングされたテーブルで新鮮な牡蠣を食べるという、面白いプランがあるんです。
自分で牡蠣の殻を開けるという経験も出来ますし、きっと良い思い出になりますよ!
シドニー・オイスターファームツアーについて
シドニー・オイスターファームツアーは、15年以上にわたって家族経営で牡蠣を養殖しているブロークンベイ・オイスター養殖場 (Broken Bay Oyster Farm) が提供するツアーです。
シドニー中心部から車で約45分ほどの場所にあるブルックリン (Brooklyn) のカンガルーポイントから出航し、ブロークンベイの支流となるホークスベリー川を渡ってムーニームーニー (Mooney Mooney) の牡蠣養殖場まで行きます。
ツアーには3つのコースがあるのですが、水の中で食事をするコースは真ん中②の『Immerse Yourself』です。
- Oyster Farm Tour 約90分$90〜
- ボートに乗ってムーニームーニーにある牡蠣の養殖場を訪れ、新鮮なブロークンベイ・オイスター を味わいます。
- Immerse Yourself 約150分 $195〜
- 牡蠣の養殖ツアーの後、最新のオイスターリースで下船して、水中にある各自のテーブルで新鮮な牡蠣を食べます。
- ガイド付きカキ養殖場ツアー
- 新鮮な牡蠣の開け方を学び、1人18個の牡蠣を提供
- エビとシャンパン付き
- 牡蠣の養殖ツアーの後、最新のオイスターリースで下船して、水中にある各自のテーブルで新鮮な牡蠣を食べます。
- Oyster Elegance 約4時間 $295〜
- 牡蠣の養殖ツアーの後、静かなビーチに置かれた白いテーブルクロスのテーブルで、新鮮なシーフードランチを食べるコースです。
※ ツアーは最小人数や天候によって変更もあり。もし牡蠣の収穫のため川が閉鎖されている場合、別の河口に行くこともあります。
①も③も魅力的ではありますが、やっぱり②がいちばん面白いので、おすすめです!
ウェブサイトにも写真が載っているのですが、私はそれを見てもいまいち想像できませんでした。
でも面白そうじゃないですか⁉︎
ツアーを予約
ウェブサイトからツアーを予約したのは、なんとツアー前日!でも、ちゃんと予約出来ました。
『Immerse Yourself』のツアーでは長靴付きの水中ズボン (Wanders) を用意してくれるので、その時に靴のサイズと性別を聞かれます。
※ 服のサイズは聞かれませんが、XXLサイズのふくよかなパートナーも、身長153cmの私も問題ありませんでした。
そして、ツアー会社から Eメールで確認のメッセージが。その一部がこちら。
What to Bring:
It may get windy out on the water, bring a waterproof wind jacket, an umbrella, great for sun protection or rain. Hat, sunglasses, sturdy non slip shoes, bottle of water and sunscreen.FOR IMMERSE YOURSELF TOUR ONLY- please bring socks and long pants are recommended to wear under the waterproof suit. We also welcome BYO alcohol if you have something special to bring along.
We will advise you by text message or phone call if weather forecast changes and we may need to reschedule so that you have the best outdoor experience.
水上は風が強くなる場合があり、雨や日差しから守るためにもウォータープルーフのジャケットか傘を持って来た方が良いとのこと。それから帽子やサングラス、日焼け止め、滑らない靴、水なども。
『Immerse Yourself』のコースはウォータープルーフのスーツを着るので、靴下を履いて長ズボンでくるのがおすすめだそうです。
BYO でワインやシャンパン持参もウエルカム。
え、前日の夜にそんなこと突然言われても…と思ったのですが、かなり昔に MINISO やダイソーで買ったものがありました。当時、シドニーで洪水があり、万が一のためにと買ったものだと思われます。
ぶっちゃけ、これに入れていると使いにくいので、ツアー中はケースから出してカメラを使うことが多かったんですけどね。
でも防水機能というよりも、スマホを首から下げられるのは便利でした。(もうひとつは立てかけるタイプなので役に立たず)
ということで、2023年5月26日 (日) にシドニー・オイスターファームツアーに参加することが決定しました!
ツアー当日はこんな感じ!
ツアーは午後2時、ブルックリンのカンガルーポイントに集合。
私たちは一旦ブルックリンの町でランチを買って戻って来たのですが、ワーフにはたくさんの人が集まっていました。
「まさか、この人たち全員がツアーに参加するってことはないよね?」と思ったら、そのまさかだったようです。
しばらく待っていると、屋根がない船と屋根付きの船が来て、どちらも同じツアーとのこと。
こんなに人がいるなんて思っていなかった私たちはびっくり。
名前を呼ばれた順に参加者が船に乗り込み、屋根のないボートが先に出発。
私たちが呼ばれたのは最後の最後でした。おそらく直前ギリギリになって予約したので、リストも最後だったんだと思います。
船は両側3席づつのシートだったため、パートナーと私は通路側の前と後の席に座ることに。
まあ、横並びではなくてもお互い話は出来る距離なので特に問題はなかったのですが、窓際の席だったらもっと良い写真が撮れたかもしれませんね。
窓からブルックリンとムーニームーニーを繋ぐ橋が見えます
ツアー中、ラッキーなことに雨は降りませんでしたが、その前にちょっとポツンポツンと降ってたので、屋根付きの船と屋根なしの船、どっちがラッキーだったんでしょう。晴れてたら屋根がない方が気持ち良さそうな気がしますけど。
これ、牡蠣の赤ちゃんだそうです
船の中でスタッフのお姉さんが牡蠣の養殖について色々と説明してくれました。
今まで牡蠣がどうやって育つかなんて考えたことがなかったので、とても興味深かったです。見せてくれようとしてた養殖の写真 (?) は小さすぎて全然見えませんでしたが。
窓の向こうに見えるのが養殖場です。
オーストラリアの牡蠣といえば、シドニー・ロックオイスター (Sydney Rock Oyster) と、パシフィックオイスター (Pacific Oyster) ですが、このツアーで提供されるのはシドニー・ロックオイスターなんだそう。
ブロークンベイでは、かつてはシドニーロックオイスターを多く生産していましたが、現在はパシフィックオイスターの方が多いとのことです。
オーストラリアの牡蠣については、こちらでも少し説明しています。
そして、いよいよ水中で食事
そして午後3時過ぎ、食事会場に到着‼︎
下半身を覆う長靴と一体化したズボンのようなスーツを身につけて、船の外へ出ます。
通路を進んでテーブルのある方向へ。
歩いた先にはスタッフがいて、水中に降りるのをサポートしてくれます。
スタッフの「そんなに深くはないけど君が思っているよりは深いよ」という言葉の通り、思ったよりは深くてちょっと驚きましたが、身長153cmの私でも全然問題ない深さです。
水の冷たさをゴム製のスーツを通して感じたものの、すぐに慣れました。
シャンパンを受け取って、空いている席へ。(パートナーは飲めないので持参したコーラ)
やはりワインを持参している人もちらほらいましたねー。
テーブルの上には生牡蠣とエビ、それに牡蠣を開けるためのナイフが用意されています。
ここが私たちのテーブルです!ワクワクしますね。
見てください!本当に水の中にテーブルがセッティングされてるんです。面白いですよね。
そうしているうちに、もう一艘の船も到着しました。(先に出発したはずなんですけど)
スタッフたちがテーブルを回って牡蠣の開け方をレクチャーして回ってましたが、パートナーは隣のテーブルで教えているのを見て勝手に習得したようです。
なので、私はパートナーから開け方を習いました。
その時の様子を動画にも撮ってます。
マネキュアは、応援していたスポーツチームの勝利祈願で塗られたものらしいので、気にしないでください (笑)
パートナーも自分で牡蠣を開けたのは初めてだったんですって。
実際に自分で牡蠣を開けてみると、スッと開く時もありますが、固くてなかなか開かない時もあって、結構コツがいるなと思いました。
レストランやマーケットなどで見る牡蠣はどれも開いたものばかりなので、こういう作業を毎日している人もいるということですよね。なかなかの重労働ではないかと思います。
開けたばかりの牡蠣は透明度が高いような気がします。それに苦味が強め??新鮮だからなのか、たまたまなのかは分かりません。
でも、やっぱり新鮮でおいしかったですよ!
ただ、ひとり18個ずつの牡蠣を開けながら食べるので、なかなか食べ終わらず。
パートナーは「30個くらい食べてる気分」と言ってましたが、最後の方は私もだんだん開けることに疲れて来ました。だから、ちょうど良い絶妙な量だったと思います。
そしてついに完食‼︎
隣の人に「私たちの分も食べない?」と言われましたが、私たちも十分に味わったのでお断りしました。
スタッフがこまめに牡蠣の殻を集めに来てくれます
天気が怪しかったのは少し残念ではありましたが、雨も降りませんでしたし、暑すぎず寒すぎずの気候でちょうど良かったのかもしれません。
ちなみに、隣のテーブルの人たちは2人の記念日にこのツアーを選んだんだそうですよ。忘れられない思い出になりそうですね。
さて、ブルックリンに戻る時間が来ました。この時点で4時過ぎだったので、約1時間水の中にいたことになります。(人数が多かったせいなのか、150分どころではなかったですね)
もちろんスーツのお陰で服は濡れていませんが、船に入る前にスーツは脱いで手前に置いてと言われるので、靴下は濡れてしまいました。
パートナーも私も気にせず靴を履いちゃいましたし、他の人たちも似たような感じだと思います。でも気になる人は靴下の替えを持って来ておいた方が良いかもしれません。
おわりに
水中で食事、ビジュアル的にもインパクトがありますし、面白くて貴重な経験が出来ました。
今回はツアーだけでしたが、朝早く来るか一泊するかしてブルックリンやムーニームーニー周辺をゆっくりと散策するのも楽しそうです。
それに、ムーニームーニーには真珠の養殖ツアーもあるので、それにもいつか参加してみたいと思ってます!
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