シドニー郊外ライド市での初ブリュワリー『ビレッジデイズ (Village Days Brewing Co)』

シドニーにはマリックビルブルックベールなど多くのブリュワリーで溢れていますが、今までライド市にはありませんでした。

それを解決したのが、2023年の終わり頃にグレイズビル (Gladesville) にオープンしたビレッジデイズ (Village Days Brewing Co)です。

名前の通り、地元のコミュニティが集まるリラックスした居心地が良い空間を提供しているブリュワリーで、ドイツやヨーロッパを思わせるビールも多いですが、地元の名前が由来するオーストラリアっぽいビールもあります。

 

ライド市初のブリュワリー

Village Days Brewing Co

『ビレッジデイズ』に行こうと決めたものの、ブリュワリーなのでちょっと分かりにくいビクトリアロードの裏道のような場所にあって、少し迷いました。

シドニー・オリンピックパークのイベントに行った帰り、私のパートナーがブリュワリーに付き合ってくれると言うので、色々検索してここがいちばん良さそうだったんです。

そして無事に到着。車の移動だと、やっぱり便利ですね。

駐車場もたくさんありました。

Village Days Brewing Co

一見ただの工みたいですが、建物の中にはたくさんの人で賑わっているのが遠くからでも分かります。

Village Days Brewing Co.
436/484 Victoria Rd, Gladesville NSW 2111
https://www.villagedays.com.au/
水・木 3pm-10pm / 金・土 12pm-10pm / 日 12pm-8pm

 

Village Days Brewing Co

日曜日なので、フードトラックも出ていました。週末はだいたい『The Beef Burger』来るらしいです。

広々ゆったりしたおしゃれな空間

Village Days Brewing Co

中に入ると、とても広々としていました。

Village Days Brewing Co

高いテーブルと低いテーブル席、カウンター席、ソファーなど、人は多くても座るところは十分にあります。

このデザインは、ブルックベールにある Bucketty’s Brewing Co などを手掛けたマンリーの建築会社 North by North の設計なんだそうですよ。とても素敵ですよね。

Village Days Brewing Co

ゲームが置いているコーナーも!

こんなのがあったら、溜まり場のようにのんびり過ごしたくなってしまいそうですよね。

もともとこのブリュワリーのコンセプトが「村のような雰囲気」で、グレイズビルは開発に伴いインナーウエストなどから新しく引っ越してくる家族が増えていますが、このブリュワリーが出来たことで「これでマリックビルまで行かなくて済むから、嬉しい!」という声を多くもらっているそうです。

Village Days Brewing Co

もちろん缶ビールの冷蔵庫もあります。

Village Days Brewing Coトイレもおしゃれ

ビールを飲もう!

Village Days Brewing Co

さてビールですが、ここのタップは12種類です。

ビレッジデイズの創設者ダン・スミス氏はもともと自宅で醸造をしていた経済学者だったので、醸造部門の責任者として母国ドイツで醸造の訓練を受け、バイエルン州の Weyermann で働いた後、世界を巡るクルーズ船の上でビールを醸造していた経歴を持つパトリック・メッシング氏を迎えています。

だからドイツの影響も受けたビールも見受けられますが、それだけではありません。

地元の名前が付いている Glades Pale はスミス氏が5年かけて完成させたレシピなんだそうで、2111 Lage は「なぜ2111なんだろう?と思ったら、これグレイズビルの郵便番号ですね!

もちろん私は、5種類のビールが飲めるパドル ($25) を頼みました。専用の紙を渡されるので、飲みたいビールを書き込んでいきます。

Eri
Eri
メニューの上の方のビールは賞をたくさん取ってるみたいだから、上から順番に頼んでみようっと。

Village Days Brewing Co

2111 Lager と Glades Pale は大きなタンクから直接ビールを注いでもらえます!

Village Days Brewing Co

ちなみに、支払いはカードのみで現金は扱ってないそうなので、気を付けてください。

Village Days Brewing Co

ということで、来ました!さあどんな味なのかな?楽しみ〜‼︎

左から簡単な感想を書いておきますね。

  • 2111 Lager (5.1%)
    麦芽を全面に出した、ドイツのホップが使われているドイツラガーだそうで、苦味もあまりなくてスッキリ爽やかでした。
  • Glades Pale (4.6%)
    こちらはスミス氏が自宅で考えたレシピのひとつ。香りも味も、ものすごくフルーティーで爽やかでした。
  • Hazy Days Mid (3.5%)
    落ち着いた苦味があるというか、ラガーとはまた違う飲みやすさがありました。
  • Hefeweizen (5.6%)
    ドイツのバイエルン伝統のウィートビールで、ブレックファーストビールに最適だとか。ん?朝ごはんでビール飲むの?というのは置いておいて、「小麦麦芽の口当たりと風味に加え、特殊な酵母がバナナとクローブの素晴らしい風味を生み出します」という説明の通り、独特な味わいがします。前に Slow Lane Brewing で飲んだ白ビールにちょっと似てるかな。この花粉っぽい味、結構好みです。
  • Schwarzbier (4.3%)
    こちらもバイエルン発祥と言われている黒ビールだそうで、後味がアイスコーヒーそのもの!と思ったくらいおいしかったです。

さすがどれも賞を取っているビール!全体的にとても飲みやすい感じでした。

ちなみに今回は飲まなかった Neon Neipa は、このブリュワリーがある場所にあったネオン工場に敬意を表したイングランド IPA だそうです。

Village Days Brewing Coここのコースターは両面ブラック

Village Days Brewing Coバーガーのメニュー

おわりに

ビールを飲まないパートナーも「良い場所を教えてくれてありがとう」と言ってたくらい、雰囲気の良いブリュワリーでした。

実はこのエリア、18世紀にジェームス・スクワイアがオーストラリア初のビールを醸造した場所なのですが、このブリュワリーブームの中で今までブリュワリーがなかったのは、ちょっと面白いですね。

このブリュワリーは、そんな歴史にもインスピレーションを受けているのだそうです。

これだからブリュワリー巡りはやめられません!

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Acknowledgement to Country

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