ノースボンダイの『Williams Park』で、絶景、ゴルフ、歴史的建造物、先住民アートを一度に味う!

ノースボンダイにある『ウィリアムズパーク (Williams Park)は、ボンダイ・ゴルフ場と一体化しているので、最初は「えっ、入って良いの?」と躊躇してしまうかもしれません。

ですが、ここはただの眺めが良い場所というだけではなく、岩に掘られたアボリジナルアート歴史的な建物などがあり、初めて来た時は「シドニーのこんな観光地に近い場所で、こんな体験が出来るなんて!」と、感動しました。

この記事で、そんなウイリアムズパークを詳しく紹介するので、ぜひ雰囲気を味わってみてください。

 

私が訪問した日: 2021年6月11日 (金)、2024年9月10日 (火)、2024年9月15日 (日)

ボンダイゴルフ場とウイリアムズパークへ

Williams Park & Bondi Golf Club

ウィリアムズパークは、ノースボンダイのビーチから北へ500mくらい、ノースボンダイのバスターミナルからだと350mです。

寄り道をせずまっすぐに向かえば10分ほどでたどり着きますが、近くにバス停もあります。

この近くに停まるバスは、323 (North Bondi to Edgecliff via New South Head Rd)、379 (North Bondi to Bronte)、380 (Watsons Bay to Bondi Junction via Bondi Beach) です。

 

ですが、今回はノースボンダイのバスターミナルから歩くと想定して説明しますね!

North Bondi

Campbell Parade にあるノースボンダイのバスターミナル周辺には、飲食店やスーパーマーケットなどが集中しています。

水やコーヒー、日焼け止めなどを調達するなら、ここでしておきましょう!

このエリアの詳細はこちら

ボンダイビーチの北に位置するノースボンダイには、ビーチの雰囲気を残したおしゃれなカフェもあれば、近所の常連さんたちで賑う住宅街にあるローカルな雰囲気の飲食店もあります。数はボンダイビーチほど多くないですが、観光地の騒がしさから少し離[…]

North Bondi

 

ここを通り過ぎて、北へ道なりに歩いて行くと Military Road に変わり、ゴルフクラブの建物が見えてきます。

Williams Park (Bondi Golf Club)

この建物も通り過ぎて、まっすぐ行ってください。ウィリアムズパークの入り口は、もう少し先です。

Williams Park (Bondi Golf Club)空手教室もやってるみたい

 

Williams Park (Bondi Golf Club)

前方の白くて高い塔が見えるでしょうか?目指すのはそこ、あれが目印になります。

Williams Park (Bondi Golf Club)

右手の土手にウィリアムズパークの看板があったら、入り口はすぐ近くです。

Williams Park (Bondi Golf Club) に到着!

Williams Park (Bondi Golf Club)

入り口に着いたので、ここを上がって行きます。

Williams Park & Bondi Golf Club

ウィリアムズパークはゴルフ場でもあるので、もちろんゴルフしている人たちがいることが多く、ボールが飛んでこないか?邪魔にならないか?と若干ヒヤヒヤします。

ですが、白い塔がある付近にゴルファーたちは来ないので、歩いても問題ありません。

Eri
Eri
コースタルウォークの通り道になっているマラバーのランドウィックゴルフ場は危ないし怒られたので途中で引き返しましたが、ここは通り抜けとかではないので大丈夫です。

 

Williams Park (Bondi Golf Club)

そして、このランドマークにもなっている白い塔は何かというと、Ben Buckler Vent Stack、もしくは Bondi Sewer Vent と呼ばれる古い下水通気口です。

これはシドニーで最初の大規模下水道システムであり、首都圏水道下水道委員会 (Metropolitan Board of Water Supply and Sewerage) によって建設された最初の鉄筋コンクリートの下水通気口ということで、2002年11月15日にはニューサウスウェールズ州の遺産として登録もされています。

Ben Buckler Vent Stack

Williams Park & Bondi Golf Clubこんな説明書きもありました

1888年、下水道内の空気が滞るのを防ぐために下水道排泄口の上にレンガ造りの換気シャフトが設置されたのが最初でした。当時、同じような下水通気口が Bellevue Hill (1889年) や Glebe (1895年) にも設置されたそうです。

しかし、このノースボンダイの下水通気口はすぐにひび割れが発生し、欠陥が見付かりました。

そこで様々な手続きの上、1910年に取り壊して建て替えられたのが、現在の鉄筋コンクリート製のものです。

Williams Park & Bondi Golf Club

今日、この下水通気口はボンダイの海岸線に建つランドマークとして、地元の人にとって社会的、文化的、精神的に特別なものであり、その用途や設計、建設においてもニューサウスウェールズ州で唯一のものとして大切にされています。

Eri
Eri
確かに、ここから海岸線を北上して行っても、この白い建物は目立ちます。

 

そして、ウイリアムズパークのもうひとつの見どころは、この建物の南側にある、かつて先住民が岩に彫った絵です!

Aboriginal Rock Engravings

Williams Park & Bondi Golf Club

ちょっと周りに草が生い茂っていて見にくいところもあるのですが、2000年くらい前に掘られたのではないかと推測されている先住民の絵が残っています。

Williams Park & Bondi Golf Club

うーん。一生懸命、色んな角度から絵を見てみます。

Williams Park & Bondi Golf Club

様々な種類の魚が描かれているようで、サメの襲撃も描かれているようだとのことですが、どれでしょう。

Williams Park & Bondi Golf Club

Williams Park & Bondi Golf Club

Williams Park & Bondi Golf Club

Williams Park & Bondi Golf Club

Williams Park & Bondi Golf Club

はっきりとはよく分かりませんが、本当に2000年も前に描かれたものだとしたら、残っているだけでもすごいですね。

これらは尖った石や貝殻で岩の表面に小さな穴を開け、その後に岩に溝を掘って絵を繋げるという手法で描かれたものと考えられているそうです。

Williams Park & Bondi Golf Club

1964年にウェイバリーのカウンシルが、オリジナルの絵を残すために溝を少しはっきりと掘り直したそう。

おそらくこの場所は、先住民の儀式の場だったのではないかと考えられているそうなのですが、眺めもすごく良いんです!

Williams Park & Bondi Golf Club

迫力ある断崖絶壁

Williams Park & Bondi Golf Club

この風景、まさに絶景です!

Williams Park & Bondi Golf Club

…ただ、この断崖絶壁から落ちそうで、怖くもあります。特に風の強い日は、あまり崖の近くに行くと飛ばされそうで、ちょっとヒヤッとしました。

こんなところでゴルフ、景色は良いですけど大変そうな気もしますね。

 

これがウィリアムズパークの見どころでした!

一足伸ばして…

Williams Park & Bondi Golf Club

さて。せっかくここまで来たなら、このすぐ北にある Hugh Bamford Reserve にも行って、ノースボンダイの町を見下ろしてみませんか?

そこから下水通気口の建物も見えますし、かつて大砲が置いてあった跡なども見れます。

そこも『ボンダイ to マンリー』『ボンダイ to ワトソンズベイ』、もしくは『ウェーバリー・クリフウォーク』の通り道になっているので、ウォーキングする人は要チェックです!

Williams Park & Bondi Golf Club

ちなみに、ウィリアムズパーク入り口の向かい側の道路から、すでに美しい景色が広がっているのが見えます。

北上していくと、もっとこんな景色の場所がたくさんありますよ~!

おわりに

ウィリアムズパークはシドニーの海と自然と歴史と文化がいっぺんに味わえる贅沢な場所とも言えるかもしれません。

私もおそらく『ボンダイ to マンリー』のウォーキングコースでなければ、こんな場所があるなんて気付くことはなかったと思うので、知れて良かったです。

この辺りはあまり人がいない絶景ポイントが多いので、のんびりシドニーを満喫出来て良いのではないでしょうか。

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This website would like to acknowledge Gadigal peoples of the Eora nations, Aboriginal and Torres Strait Islander people, the traditional custodians of this land and pay our respects to Elders both past and present.このウェブサイトは伝統的な土地の所有者であるエオラ、ガディガルの人々を含むアボリジナルおよびトレス海峡諸島の人々、そして過去と現在の長老に敬意を表します。