これで戸惑わない!日本とは違うオーストラリアのレストラン事情

オーストラリアは多国籍な国なので、色んな国の料理が食べられるのが魅力のひとつでもあります。

でも日本とは勝手が違うので、最初はちょっと戸惑う事もあるかと思うので、オーストラリアのレストランに行くならこれだけ知っておけば大丈夫!という事をまとめてみました。

 

オーストラリアのレストランの特徴

全体を通して日本と違うと思う事を挙げると、

・ 物価が高い
・ お店の営業時間や営業日の感覚が違う
・ お酒を持ち込めたりする
・ 余った料理を持ち帰れるシステムがある
・ 喫煙者は肩身が狭い
・ オープンカフェのような外席が充実している

などがあります。

物価

とにかく日本に比べてオーストラリアの物価は高いです!日本に一時帰国すると、日本が安すぎてびっくりするのですが、オーストラリアでは1食2千円くらいは安い方です。

私は外食するなら飲み物を入れて2人でだいたい最低でも$60 〜 $80 (五千円から七千円くらい) はみています。

日本食に行ってもお茶は有料ですからね。ただのティーパックでも。

ちなみに余談ですが、オーストラリアに来たばかりの時、レストランで飲み物を頼んだらジュースの缶ごと出てきたのには驚きました。日本だったらコップに移して出すじゃないですか?こっちではボンって缶ごと出されるのは普通です。

営業時間や営業日が日本と違う

営業時間なのですが、レストランのラストオーダーが日本に比べてかなり早い傾向があります。もちろん夜遅くまで営業していたり24時間のお店もありますが、例えば賑やかと言われるシドニー市内でも9時を過ぎるとどんどんお店が閉まっていく感じです。だいたい午後9時半ラストオーダーの所が多いのではないでしょうか。

カフェの場合は、午前7時とか朝早くオープンする代わりに午後3時〜4時には閉まってしまう所も多いですね。

それに営業日
オーストラリアはクリスチャンが多いせいか、日曜日は営業していないお店が結構あるので、お目当のお店は必ず事前に確認する事をおすすめします!

私が昔働いていた日本食レストランも毎週日曜日は休みでした!飲食業で働いてるのに日曜休み!すごくないですか!?

特に注意して欲しいのがクリスマス。
12月25日はスーパーマーケットも含めてほとんどの店が閉まりますのでご注意ください。クリスマスランチをしているレストランも探せばありますが、必ず事前予約してくださいね!

アルコールの提供の有無

オーストラリア人はよく昼間から堂々とワインなどを嗜んでいますが、レストランでアルコールを飲みたければ Licensed かどうかを確かめる必要があります。

ライセンスド (Licensed) とは?

ライセンスドと言うのは、そのレストランがアルコールを取り扱っても良い資格を持っているという意味になります。

アジア系のレストランに多いのですが、お酒を取り扱ってないレストランも珍しくありません。そういう場合は、お酒を自分で持ち込む事が出来る BYO というシステムがあります。

ビーワイオー (BYO) とは?

BYOBring Your Own
自分たちでお酒を用意して持ち込むという意味です。

BYOはお店によっては若干ルールが違いますが、ボトルの数かグラス数でチャージされます。

ライセンスドのレストランでは BYO だと採算が取れないのでダメな所もありますが、OKなお店も多いですので確認してみると良いです。もしかしたら、出来るけどワイン以外はダメ (シャンパンも微妙) とか言われるかも。

ワインをたくさん飲む人は BYO をすると安く上がるのでおすすめです。

オーストラリアワインについて
オーストラリアワイン基礎の基礎

ちなみに、お店側がチャージする BYO 代は コケージ (Corkage) と言い、ケーキの持ち込み代はケキージ (Cakeage) と言います。
だいたいのレストランは誕生日ケーキの持ち込みはOKですが、これもケーキ持ち込み代を取る所と取らない所があります。

お持ち帰りのシステム

そして、注文した料理が食べきれない時にはテイクアウェイ (Takeaway) といって持ち帰る事が出来るシステムがあるので、多少量が多いかなと思っても安心して注文出来ます。
(テイクアウトじゃありませんよ〜、テイクアウェイです!)

どのレストランでも店員さんにテイクアウェイをしたいと伝えればOK。専用のコンテナを持って来てくれるので自分で詰めたり、お店の人がやってくれる場合もあります。コンテナも無料の所もあれば有料の場合もあったり。

便利なので、ぜひやってみてください。

喫煙者は肩身が狭い

この国では喫煙者は本当に肩身が狭いんです。
特に店内・室内での喫煙は絶対にダメ!!

ここ数年更に法律が厳しくなっていて、外の席でも敷地内から5m以上離れないと喫煙出来なくなっているようです。見つかったらもちろん罰金です。

タバコもひと箱 $22 (¥1800くらい?) など高価で、箱にグロい写真も載っています。

外の席が充実している

それと、オージーは外で飲食するのが好きで、だいたいのレストランには外の席が設けられてます。

日本のようにウエイトレスさんに「喫煙席と禁煙席、どっちが良いか」と聞かれない代わりに「外席と中席、どっちが良いか」を聞かれます(笑)

食事をする場所いろいろ

さて、そんなオーストラリアのレストランですが、食事をするならぜひカフェやパブも視野に入れてみてください!

カフェ (Cafe)

朝早くオープンしているカフェは、朝食やブランチを食べるのにおすすめです!インスタ映えするようなおしゃれなカフェもたくさんありますよ。

基本的にサンドイッチやハムクロワッサンなどの軽食系が多いですが、お店によってはエッグベネディクトやバーガーなんかも。

それにオーストラリアのコーヒーはおいしいので、ぜひ一度は飲んで欲しいです!
ただ、夕方閉まるカフェも多いので、そこだけは注意してください。

オーストラリアのコーヒーについて
コーヒー先進国オーストラリアのカフェを堪能しよう

パブ (Pub)

食事をするなら、実はパブは結構穴場だったりします!

お酒だけではなくて、パブ飯と呼ばれる安くておいしい食事を提供している所が多いのです。チップスなどのおつまみ系からステーキやバーガーなどのガッツリ系まで色々あります。

注意しないといけないのは、金曜日など混雑時や成人か疑わしい場合などには身分証明書の提示を求められる事があり、なければ中には入れません。特に日本人は童顔ですので、常にパスポートなどを持参していた方が無難です。

ちなみにパブは “Pub” ではなくて “Hotel” と書かれている所がやたら多いのですが、それは開拓時代、宿泊施設がないと夜遅くにお酒を販売してはいけないという法律があった為、お酒を売りたいパブはホテルも名乗っていたその名残です。

料理の流れ

大概のレストランでは先に飲み物を聞かれる事が多いので、席に着いたらまず飲み物を決めましょう。
BYOでワイングラスが必要なら、グラスの数を言って持って来てもらいます。

料理は基本的にオントレ → メイン → デザート の流れです。

オントレ (Entree) とは前菜の事で、順番に料理を出すか、それとも全部同時に出すかを聞かれる事もあります。

デザートは別メニューな事が多いので、食事が終わる頃に聞いてみましょう。もしかしたら向こうから聞いてくるかもしれません。

チップは必要か?

チップについてですが、基本オーストラリアにはアメリカのようなチップ制度はありませんが、大体のオーストラリア人は、気持ちとして少しだけ置いていきますね。

なので、良いサービスを受けたりおいしかったりしたら、ありがとうの意味を込めて$2くらいでも良いので置いて行くと良いでしょう。(が、強制ではなく、あくまでも気持ちです。)これは日本食レストランでも一緒です。

お会計は「Can I have the bill please.」とか「Check please.」と言います。後者の方がちょっとアメリカぽいですかね。

伝票をテーブル席に持って来てそこでお会計を済ませるシステムの店は、伝票にお金を挟んで「Keep the change.」と言えば「お釣りはいりません」という事になります。

自分でレジに行く場合はレジの所にチップボックスがあったりします。

 

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アジアン・ウエスタンでも違う

それと、アジア系とウエスタン系のレストランではちょっとマナーが違いますので、その事も書いておきます。

まずこれはあくまでも傾向ですが、お店の雰囲気で何となく誰をターゲットにしているのか分かります。たとえ日本食レストランでも、オーストラリア人をターゲットにしていて日本人のお客さんはほとんどんどいないようなレストランもあるんです。

いちばん分かりやすいのが照明。
アジア人をターゲットにしているお店は照明が明るくて食堂っぽい所が多いですが、ウエスタンがターゲットなら薄暗く照明が落とされてムーディな雰囲気の所が多いはずです。

ウエスタン系レストランに行ったら

オーストラリア人が好むようなウエスタン系レストランに行ったら、心掛けるのは焦らない・怒らない・大声出さないです(笑)

アジア人は結構せっかちなので、大声で店員さんを呼んだり料理が遅いとすぐ文句言ったりしますけど、間違っても「エクスキューズミー!」と大きな声で呼ばないでください。

注文する時はウエイター・ウエイトレスさんが近くに来た時にそっと声をかけるか目で合図して、忙しそうだったら「時間の出来た時にオーダーお願いしますね。」という感じで声を掛けて、気長にゆったりとおしゃべりを楽しみながら待ちましょう。

なかなかオーダーを聞きに来なくてもオーダーした料理がいくら待ってもでてこなくても、そういうものだと思ってどっしり構えておしゃべりを楽しんだ方が良いです。その為にムーディな雰囲気は役に立ちます。

これは私のレストランで働いていた経験と、私のオーストラリア人パートナーとその家族で食事に行った時などを観察して分かった事です。

そもそもアジア人は席に着いたらまずオーダーしないと落ち着かないですが、オーストラリア人はおしゃべりに夢中でメニューを見るのすら忘れている人が結構います。席に着いてかなり時間が経過してオーダーを取りに行っても「あ、忘れてたわ。」という人も珍しくないんです。

多国籍な選択肢

チャイニーズレストランとか行くと、日本の中華は日本風にアレンジされてたんだなとつくづく感じます。こっちで杏仁豆腐とか見た事ないし、見た目よりも味!とばかりにバーンと盛り付けられてたり。

でもベトナム、タイ、インドネシア、フィリピン、モンゴル、マレーシアなどなど、日本ではあまり見ないようなレストランも色々あるので挑戦するのは結構楽しいです。洋食もギリシア、ドイツ、ハンガリー、クロアチアなど色々。中東料理とかも良いですね。

最終的に「やっぱり日本食がいちばん!」ってなるんですけどね。

オージーから見た日本食?

時々オーストラリア人に「日本食って言ったら Teppanyaki 大好きだよ!」とか言われますが、日本人は鉄板焼きとかあまり食べませんよね。シェフが目の前で食べ物焼いてくれてパフォーマンスするらしいですが…。

オーストラリア人をターゲットにしている日本食レストランは、やたらドライアイスたいたり、刺身皿がピカピカ光ったり、お肉が火をあげたり、パフォーマンスが派手な傾向があります。

日本人って特別な時ならともかく、普通の外食に別にそんな事求めませんよね?何でしょうあれは…。

日本食レストラン

オーストラリアで日本食レストラン(通称ジャパレス) に行くと、料理が西洋人にウケるようにアレンジされていたり、明らかに日本人のセンスではない日本食が出てくる事もあります。中国人や韓国人が経営している日本食レストランも多いんです。

でも、かと思えば本格的な日本料理のお店もあるので本当にピンキリです。

最近のオーストラリア人は舌が肥えてきていて、いつも寿司カウンターでお寿司を握ってもらってお気に入りシェフの寿司じゃないと食べないという人もいるみたいです。

日本のクオリティは求めない

とりあえず、日本食レストランに行っても日本と同じようなサービスを期待し過ぎない方が良いと思います。

もちろん素晴らしい接客をする人もたくさんいますけど、経験上オーストラリア人でも日本人でも当たりハズレはかなり激しいと思います。というか、日本の接客基準が高過ぎるんです!

私も元同業者なので、スタッフを見たら「この人日本でも経験があるな」とか何となく分かりますが、おそらくオーストラリアが初めての接客業なんだろうなと思われるワーキングホリデーの人たちもたくさんいますので大目に見てます。

お客さんにとってはスタッフの接客に初心者もベテランもないとはよく日本では言われますが、彼らの多くは安く雇われていて入れ替わりも数週間〜数カ月と早いので、次来た時はもういないかもしれない人たちです。

私も時々どこに感情をぶつけて良いか分からない時がありますが、イライラしても損するだけです。

前にちょっと値段が高めの日本食レストランに行ったのですが、刺身に醤油がないと思ったら次のトンカツにもソースがなくて、その度に店員さんを探すけどなかなか見つからなくて、最後にデザートを頼んだらスプーンにべったり指紋がついていたという残念な経験があるのですが、その店は今でも普通に繁盛しています。

あ、最後に辛口トークになってしまってすみません。

でもここだけの話ですが、日本人は細かい事を求めてうるさく言うわりにはチップもないとか思われていたりするんですよ。

この国ではお客さんは神様ではないしスタッフも人間ですから、良い接客を受けたければ良いお客さんになって、当たれば嬉しいしハズレたらネタにしてあきらめましょう。

おわりに

という事で、オーストラリアのレストラン事情をひと通り説明しました。

最後のはあくまでも私の体験と見解なので、違うと思う人もいるかもしれませんが、少しでも参考になれば良いなと思います。

楽しいお食事タイムをお過ごしくださいね!

>Acknowledgement to Country

Acknowledgement to Country

This website would like to acknowledge Aboriginal and Torres Strait Islander people, the traditional custodians of this land and pay our respects to Elders both past and present.このウェブサイトは伝統的な土地の所有者であるアボリジナルおよびトレス海峡諸島の人々、そして過去と現在の長老に敬意を表します。