今や日本の漫画はありとあらゆるジャンルが出尽くしたと言われるくらい豊富なのですが、オーストラリアを舞台にした漫画やアニメはどうでしょう?
意外に少ないと思うのですが、ただ、全くないわけではありません。
という事で、今回は日本で発表されたオーストラリアが舞台のアニメに焦点を当ててみました。
では〜!
家族ロビンソン漂流記ふしぎな島のフローネ
ちょっと古いですが、『家族ロビンソン漂流記ふしぎな島のフローネ (全50話)』という、1981年1月4日から12月27日までフジテレビ系列で放送された世界名作劇場7作目の作品です。
原作はスイスの小説家ヨハン・ダビット・ウィース (Johann David Wyss 1743–1818) の代表作、1812年出版の『スイスのロビンソン (Der schweizerische Robinson)』なのですが、男兄弟ばかりのところを主人子の女の子フローネを加えられたり、19世紀が舞台のはずがアニメでは当時まだなかった汽車が登場するなど、原作とは微妙に違うようです。
あらすじ
スイスからオーストラリアに向かっていた一家が、航海の途中で船が座礁して無人島に到着するというサバイバル生活の物語。シドニーやメルボルンも出てこない事はないようですが、ほぼ無人島が舞台っぽいですね。
作品についての個人的な思い出
子供の頃、家にこのアニメの児童書があったので覚えていましたが、当時放映されたのは3歳でしたしアニメを観た記憶はありません。
でも当時の記憶は結構残っていて、あの頃の私はふわふわした服を着たかわいい女の子『魔法少女ララベル』に夢中になっていたので、正直小さな女の子が憧れるようなかわいい見た目とは言えないフローネには、あまり興味がなかったと思われます。
南の虹のルーシー
『南の虹のルーシー (全50話)』は、1982年1月10日から12月26日まで、フジテレビ系列で放送された世界名作劇場8作目です。
メルボルン出身の作家フィリス・ピディングトン (Phyllis Piddington 1910–2001) の小説『South Rainbow』が原作です。ただ、世界名作劇場で唯一放送中に物語が完結してなかった作品であり、アニメ版は原作とは異なる展開になっているようです。
あらすじ
オーストラリア開拓時代の19世紀、農場所有する夢をみてイギリスからオーストラリアのアデレードに移住して来た一家は、多くの苦難に見舞わられなかなか思い通りに生活が立ち行きません。そんな様子が描かれています。
作品についての個人的な思い出
今聞くと「何これ、すっごく面白そう‼︎」と思うのですが、私はこのアニメを観た記憶は全くないんです。そもそも世界名作劇場は毎週日曜午後7時半からの放送だったそうですが、地元の大分は水曜日4時か4時半でしたからね。というか、放送されたのか疑ってしまうレベルで覚えてません。
レディジョージィ (ジョージィ!)
https://youtu.be/U2_5YbOD3kM
『レディジョージィ (全45話)』は、1983年4月9日から1984年にテレビ朝日系列などで放送されたアニメです。
原作はあのキャンディ・キャンディを描いたいがらしゆみこ (井沢満原作) の漫画『ジョージィ! (全5巻)』で、小学館の週刊少女コミックで連載されていました。
あらすじ
19世紀のシドニーの牧場で双子の兄と仲良く元気に暮らすジョージィですが、イギリスからオーストラリア総督の孫ロエルが来てから運命は一転して行きました。
ロエルに惹かれていくジョージィをめぐって、2人の兄が喧嘩。母親はそれを嘆いて「ジョージィは捨て子だった、流刑囚の子供だ!」と罵り、最終的にジョージィと2人の兄はバラバラの時期にイギリスに渡ります。
ジョージィがロエルと駆け落ちするシーンは貧しく荒んでいく生活が垣間見れますし、兄が薬漬けにされて監禁されるという子供向けの少女漫画にしては内容がちょっとどぎついのでは…と心配になるシーンも多々で、当時も話題になったようです。
作品についての個人的な思い出
多分、幼稚園か小学校低学年の時にこのアニメがプリントされた靴を履いていたと思うのですが、アニメ自体は全く観た記憶がないです。うちの地域、本当に放送されてなかったのかも。
二十歳すぎてから愛蔵版で出ていたコミックスは読みましたが、当時は自分がオーストラリアに行くとは微塵も考えていなかったので、遠い国の話として読んでいた記憶があります。
でも、小さなイギリスから来た女の子がカンガルーのコートを探していて、「この夏に冗談でしょ?」と言う問いに「イギリスは季節が逆なのよ」と言ったシーンが印象的でしたね。
ひとりの女の子をめぐって周りの男性陣が争うという昔の王道の少女漫画は、キャンディ・キャンディの設定が変わっただけ⁉︎ という感じもしなくはありません。
で、オーストラリアに来てから1度読み返してみたのですが、19世紀が舞台なだけにただひたすら農場の描写ばかりで特にシドニーっぽいなーと思うような場所もなく、この酒場があるのはロックス?船に乗ったのはサーキュラキー?と勝手に想像を巡らしたものの、漫画の世界を現実と結びつけるのは邪道という結論に達しました (笑)
クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜
いきなり年代が最近まで飛びますが、2019年4月19日に公開されたクレヨンしんちゃん劇場映画27作目『クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜』もオーストラリアが舞台になってます。
あらすじ
まだ新婚旅行に行っていないみさえとひろしは、オーストラリアに子供のしんのすけやひまわりを連れて激安新婚旅行ツアーに参加。しかし、突然ひろしが何者かに連れ去られ⁉︎
オーストラリアが舞台とは言え、エンタメ作品なのでかなり実際とは違う創作世界が繰り広げられます。グレートバリアリーフならぬグレートババァブリーフ島、オーストラリア最後の秘境とか立ち入り禁止区域とか、オーストラリアをよく知っている人ならきっと「一体どこだよ」と突っ込まずにはいられないでしょう (笑)
作品についての個人的な思い出
公開当時、ツイッターで日本在住のフォロワーさんからこの映画の事を教えてもらって知りました。
クレヨンしんちゃんの映画はふざけてる感が前面に出ていますが、以前テレビで何気に観てたらとっても感動してしまった経験があり、とても興味を持ったんです。きっと、日本人が喜ぶオーストリアのイメージが前面に出ているんだろうなあと思うと、それはそれで面白いですからね。
ただ、あの時オーストラリアでは観る術が見付からなかったので、結局未だに観てません。
その他
あと『機動戦士ガンダム』の初代ガンダムでは、冒頭でスペースコロニーという大規模構造物を宇宙から落下させ、オペラハウスがバラバラになるシーンがあります。
落着地点であるオーストラリア大陸はその16%を削り取られ、巨大なクレーター湾(シドニー湾)を形成。更に分解した残りの残骸は太平洋、北アメリカを中心にに落着し、その影響によって地球規模での気候変動、衝撃波や地震、津波が世界各地で発生、地球の自転速度が一時間当たり1.2秒早まるなど、甚大な被害をもたらした。
ピクシブ百科事典 より
いやー、これは色んな意味でヤバいですね…。
ちなみに、オーストラリアの各地にジブリ作品が舞台になったと言われている場所がありますが、残念ながらただの噂で宮崎駿氏は否定しています。
でも映画でもなんでもそうですが、ゆかりの地に行くのは楽しいものなので、オーストラリアのジブリ関係は別記事にまとめています。
おわりに
主に4作紹介しましたが、知ってるアニメはいくつありましたか?
これらの作品は、日本からならアマゾンプライムの会員になれば全部見る事が出来ます。(オーストラリアからだと、日本発行のクレジットカードと VPN のサービスなどを利用すれば可能)
アニメを観ながら、あなたの知ってるオーストラリアと照らし合わせてみるのも楽しいかもしれませんね!