世界最大ゲイ・レズビアンの祭典Mardi Gras

世界最大ゲイ・レズビアンの祭典Mardi Gras

2月中旬頃から3月初旬、3週間にわたって毎年盛大なLGBTQI(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クィア、インターセックス)の祭典Madi Grasが開催されます。
特に3月の第1土曜日に行われるマルディグラパレードは世界最大と言われていて、パーティは朝まで盛り上がります。

2018年は2月16日(金) 〜 3月4日(日)。
毎年テーマが掲げられますが、今年は40周年という事で “40 YEARS of EVOLUTION(進化の40年)” がテーマです。
この時期シドニー各地で開催されるイベントは100以上!詳しくはウェブサイトで確認してくださいね。
http://www.mardigras.org.au

Fair Day(18日にVictoria Parkで行われました)から始まってパレードで締めくくられるこのお祭り。
特にパレードは毎年何千人もの人が集まりすごい人だかりになるので、見物する際は最低でも2時間前には場所を確保した方が良さそうです。
ゲイやレズビアンたちが集まる事で有名なOxfordストリートからFlindersストリートにかけて、2018年は3月3日(土)7pm から10pmだそうです。

私の思い出

私のアパートは、そのOxfordストリートからものすごく近く、バルコニーからも少しそのストリートが見えます。

だけど実は私、10年もシドニーにいるのに何故か絶対その日に仕事が入っていて、まともにパレードを見た事がありません(T-T) 仕事は3回ほど変わってるんですけどね…。
でも、ちらっとは見てます。

昔ワーホリの頃にOxfordストリートにあるお寿司屋さんで働いた事があって、パレードの日はとても忙しかったのですが、「パレード中はお客さん来ないから、見て来て良いよ。」と言われて少しだけ見れました。

その際にお店が台を貸してくれ、
「絶対に他の人に貸さないでね!貸したらもう戻って来ないから!」
と釘を刺されたんですが、行ってみて理由が分かりました。

パレードはすごい人だかりでしたが、台のおかげで身長の低い私でも見る事が出来たんです。が…!
次から次へと「その台貸して!ねっ、ちょっとだけ!お願い!」と頼んで来る人たちが現れるではありませんか!それにしつこい!向こうも一目見ようと必死なんでしょうね。店の大事な商売道具なので頑なに断りましたが、個人のものだったら根負けしたかもしれません😓

そしてシティのGorgeストリート側もすごいんですよ!
別のレストランで働いていた頃、夜11時頃に歩いて帰るんですが、Gorgeストリートのマクドナルド辺りからびっくりするくらい混雑していて前に進むのもひと苦労なんです。
「私は仕事で疲れて家に帰りたいだけなのに〜。お家に帰して〜!」と毎年思ってました。

あとシティに住んでて不便なのが “通行止め”。
うちの彼は毎週土曜日にゴルフに行くのですが、車で帰ると家の前が車両通行止めになっていたりして、家の近くの駐車場にお金を払って止めていた事もあります。そういうのがね…。

まあでも、日本にいたらゲイやレズビアンの人たちと日常で出会う機会ってなかなかないですよね?日本にもたくさんいるのではないかとは思いますが、やっぱりおおっぴらに公表する人は少ないと思うんです。

Oxfordストリートで働いていた時、そういうお客さんたちをたくさん見る機会がありましたし、日本人スタッフに何人かゲイの人がいて仲良くしてもらいました。
結構筋肉があってかっこいい人が多いし、乙女心を持っている人は私よりも全然女らしいです💦

とにかく堂々と自分は同性愛者だと言えるのがこの国のすごい所。
ただ逆にゲイに間違われないように気を付けている男性も見受けられます。
「それはゲイっぽいからダメ!」と、時々うちのパートナーは服などを選ぶ時に神経質になります(笑)

あとショートカットの女の子もレズビアンに間違われやすいそうで、私のパートナーは、ショートカットの友人がマルディグラのポスターの前で写っている写真を見て「これはモロ間違われるよ?」と言ってました。

大イベントになるまでの過去

さて、現在では盛大に祝われているマルディグラ ですが、過去には色々な出来事がありました。

このパレードの第1回目は、1978年6月24日の午後10時に始まったデモ行進だったんです。
1975年に南オーストラリア州では同性愛が合法となっていたものの、ニューサウスウェールズ州はまだ違法行為。このデモパレードは警察沙汰となり53人の逮捕者が出て、職場を解雇された人たちも。

しかしこれがきっかけで翌年には法律が変わり、警察に届ければ自由にデモが行えるようになって無事に2度目のパレードが終了。3000人もの人が参加しました。

80年代にはエイズの問題や色々な事でゴタゴタしたものの、1984年にニューサウスウェールズ州でも同性愛が合法化。
開催時期も1981年に6月から季節の良い2月へ変更されています。
(6月だったのは、ニューヨークで起こったストーンウォールの反乱という、同性愛者が初めて警官に立ち向かった暴動事件が1969年6月28日だったからだそうです。)

こうして色んな事を乗り越えながら、今日では他州だけではなく世界中からも人が集まる大イベントとして、ニューサウスウェールズ州の経済効果にも多大な影響をもたらすまでに成長しています。

レインボーフラッグの意味

ちなみにオックスフォードストリートなどでよく見かけるレインボーの旗ですが、これはLGBTQIを象徴する旗として1978年にサンフランシスコのアーティスト、ギルバート・ベイカー(Gilbert Baker)がデザインしたものです。

最初はピンク、赤、オレンジ、黄、緑、ターコイズ、藍、紫の8色でしたが、大量生産の際に調達しやすい色を考慮して、現在は赤、橙、黄、緑、青、紫の6色バージョンが広く使われています。

色には意味があり、ピンク=Sexuality赤 = Life / オレンジ Healing / 黄 Sunlight /緑 = Natureターコイズ = magic/art藍 = serenity/harmony /紫 = spirit だそうです。

確かに8色バージョンよりも6色の方が見慣れてる感じ。オックスフォードストリートでよく見るのは右ですね。

 

おわりに

今では当たり前のように開催されるお祭りですが、その背景には色んな歴史があったんですね。

そして記憶に新しい昨年12月には、ついに同性婚が合法化されました。
それまでも同性をパートナーとして外国人がビザを取る事は認められていましたが、また更に時代が変わって行きます。

オーストラリアでは幼稚園からすでに、男の子が女の子の服を着ても別におかしくないと教えられるそうです。
町を歩けば時々スカートをはいてるおじさんを見る事もありますし、他人がどういう格好をしようと大して気にしないのがオーストラリアです。

でも自由な分、しっかりと責任を持つ必要はあります。

マルディグラパレード後のパーティ(チケットが必要)で、日本人の女の子2人が性的被害に遭ってしまい、警察に届けはしたけれど「そういう場でもう誰かも分からないし、自己責任で」と言われて泣き寝入りした、という生々しい話を本人の口から聞いた事もあります…。

こちらの国では被害に遭っても、そういう被害に遭いやすい場所に行った事への責任が問われる事が多いですので、危機管理はしっかりとしてくださいね。

こちらも参考にしてくださいね。
ゲイパレードに行って来ましたレポート