普段はカジュアルなレストランばかり行っている私ですが、先日シドニーで超有名なイタリアンレストランだという『べピィズ (Beppi’s)』に行って来ました。
…と言っても私は知らなかったのですが、パートナーが昔シェフだったという事もあり、そういう事に詳しいんです。
そのイタリアンレストランは、シドニーに初めて本場イタリアの味をもたらしたという老舗レストランなんだそうで、オープンはなんと1956年6月10日!ここから多くのイタリアンレストランも輩出して来た歴史あるレストランらしいですよ。
本当はうちのパートナーがお客さんとの食事のために予約したレストランだったのですが、そのお客さんが仕事で来れなくなったので私が代わりに行く事になったんです。
久々にかしこまったレストランに行ったので、ちょっと緊張しました。
Beppy‘s イタリアンレストラン
そのレストランはハイドパークの裏手にあります。ひっそりとした場所にあり、見るからに高級そうです。
予約の時間は正午。ちょっと早めに来てしまったので小雨の中少し待ちましたが、時間になりオープンしたのでいざ中へ。
木曜日のオープン直後だったせいかお客さんは誰もいませんでしたが、私たちが食事をしている間に2組ほど他のお客さんも入って来て、いずれも常連客のようでした。
それにしても、ウエイターさんが椅子をひいてくれるようなレストランに来たのはいつぶりでしょうか…。私、マダムなんて呼ばれるような感じでもないのですが^^;
奥に飾ってある写真は、このレストランの創始者べピィ氏と奥さんらしいです。いかにも歴史があるという感じで素敵ですね。
食事
まずはスパークリングウォーターを頼んだ後、テーブルにセッティングされていたパンに、チリの入ったオリーブオイル、サンドライトトマト、細かいオリーブなどを付けて食べました。
ワインは1945年物のビンテージワインなんていうのもありましたよ!もちろん高すぎて手が出ませんが、私の両親が生まれるもっと前に作られたワインかと思うと、なんかすごくないですか。
とりあえず私はイタリアの赤ワイングラス (Nemorino – Shiraz, Sang, Merlot $15)、パートナーはレモネード。
そして、前菜はパートナーが選びました。
Fiori di Zucchine ripiene con Ricotta e Funghi Porcini
(Zucchini flowers filled with ricotta, basil & porcini mushroom)
最初にオントレで2人でシェアしたのは、ズッキーニフラワーのリコッタ詰めとポルチーニマッシュルームのパンケーキみたいなもの。うちのパートナーはズッキーニフラワーが大好きなんですよね。サクサクしておいしかったです。
Scampi alla Griglia Marinati con erbe e brandy
(West Australian scampi marinated with spices & grilled in the shell,
sprinkled with brandy)
パートナーが頼んだの多分これ↑だと思うんですけど、間違ってたらごめんなさい。スキャンピはマーケットプライスなので値段がついてなかったみたいです。
私はメニューにない口頭で言われたカネロニ (Cannelloni) というラザニアみたいなものを食べました。パスタやステーキ、ポークベリーなど色々あったのですが、もうよく分からなかったので「それでおまかせ」みたいな感じで選んじゃいました。
Beppi’s famous creamed Spinach
サイドディッシュにほうれん草のクリーム煮を頼んでみました。柔らかくて普通においしかったですよ。
…最初のオントレの時点で「お腹いっぱいになったかも…」なんて言っていた私たちですが、とにかく全部残さず食べました。しかもデザートまで食べましたし!
デザート
Semifreddo al Cioccolato Callebaut e Amarene
(Callebaut chocolate semifreddo served with Amarena cherries, cherry syrup & white chocolate shavings)
パートナーが頼んだこれ、濃厚でおいしかったです。
Tiramisú alla Beppi’s
(Layers of savorardi biscuits soaked in coffee & layered with mascarpone & brandy)
私もお腹がパンパンな癖にティラミスを…。デザートワインにするか迷ったのですが、ここはやっぱりティラミスかなあと。でもこれ$18ですよ。この値段を出せば他のお店でもう一食食べれるな…なんて考えてしまったりして。でもおいしかった〜!
そして最後にクッキーとチョコレートが出て来ました。クッキーはサクサクでしたし、チョコレートのパッケージには Beppy’s オリジナルのマークが付いていてかわいかったです。
さて、お会計はチップも入れて、やっぱりそれなりのお値段でしたよ。ふう、贅沢。
本も出ています
レジのところでは、このレストランの創業者 Beppi Polese氏の本も販売してました。
イタリアの片田舎に住む労働者の息子だった彼が、世界の反対側にある都市のレストランシーンをどのように変えて行ったのか、本を開くと昔の写真や当時のサティフィケートや書類などたくさん載っているので、まるで家族のアルバムを見ているよう。
パートナーが「あの本買っても良いよ?」と私に何度か言ってきてましたが、結局自分が欲しかったみたいです。
立派なカバーが付いていて $35。私も今度じっくり読んでみたいと思います。
おわりに
思いがけず行く事になったレストランでしたが、こういう歴史を知れるのは楽しいものです。また新たに何かあったらレポートしますね。
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