20世紀を代表する伝説のクリケット選手『ドン・ブラッドマン (Don Bradman)』の博物館

サザンハイランドに位置するボウラル (Bowral) の見どころのひとつとして、必ず伝説のクリケット選手『ドン・ブラッドマン博物館 (正確には The Bradman Museum & International Cricket Hall of Fame)』というのがおすすめで出てきます。

クリケットは世界100カ国以上で親しまれているイギリス発祥のスポーツで、ここオーストラリアでもとても人気です。そんなスポーツのレジェンドが展示されている博物館に行ってみるのも良いのではないでしょうか。

博物館はボウラル駅からは徒歩20分ほど、賑やかな町の中心部からちょっと外れた静かな場所にあります。館内は有料ですが外にはドン・ブラッドマンの銅像もあるので、記念撮影にも。

ドン・ブラッドマン博物館

静かな住宅街をしばらく歩いていくと、Bradman Oval (クリケットグラウンド) が見えてきます。

遠くに見えるのが博物館です。(St Jude Street と Glebe Street に無料駐車場あり)

こちらがその博物館。入り口は右手です。

博物館ではドン・ブラッドマンがクリケットを通してオーストラリアの歴史への貢献したことの重要性を伝えるべく、試合で使われた道具や巨大ビデオスクリーンなど様々な展示物を見ることができます。

ウェブサイトによると、最低90分は見ておいた方が良いとのこと。

実は2011年頃にパートナーがここに来てみたいというので中まで付き合ったことがありますが、最近もっと広く改装されたそうですよ。

より深く理解したい人はボランティアによるツアーガイドもありますが、最小催行人数は12名で事前予約が必要とのこと。

そして、中庭に行くと、ドン・ブラッドマンの銅像があります。ゆっくり座れる場所もあるので、天気が良い日はちょっとここで休んでも良いかもしれませんね。

ここで記念撮影を

ところでドン・ブラッドマンという人は、どんな人で何がすごかったのでしょうか？

ドン・ブラッドマンってどんな人？

1928年から1948年の20年にわたってクリケットのオーストラリア代表選手として活躍したドン・ブラッドマン (本名 Donald George Bradman 1908年8月27日–2001年2月25日) は、20世紀を代表するクリケットプレイヤーと評されています。

出場した52試合の平均打率は99.94というクリケット史上最高記録を更新し、大恐慌中や第二次世界大戦後のオーストラリアでヒーローとなり人気を博しました。

彼はニューサウスウェルズ州クータマンドラ (Cootamundra) で生まれましたが、2歳の頃にここボウラルに移り住んでいます。

もしもっと興味があれば、このドン・ブラッドマン博物館を起点として彼の幼少期の家や通った学校、教会などをめぐる1.7km (所要時間45分) のセルフウォークコースもあるので、歩いてみてください。

彼はクリケットで貢献したことにより、1949年にはオーストラリアのクリケット選手で唯一ナイトの爵位 (knighthood) を授与しています。

そして、1950年にはクリケットの思い出を綴った『Farewell to Cricket』を、1958年にはコーチングマニュアル『The Art of Cricket』の執筆も。

おわりに

日本ではあまり馴染みがないクリケットですが、オーストラリアでは年に何度も国際的なテストマッチ (試合) が行われています。

スポーツからオーストラリアを知るのも良いかもしれませんね。