ロイヤル国立公園のエイトプール 完全攻略マニュアル

せっかくなら、シドニーのあまり知られてない絶景スポットに行ってみたい!と思う人もいるかもしれません。

そんな人におすすめ、知る人ぞ知るフィガーエイトプール (Figure Eight Pool) はいかがでしょうか?

シドニーから電車で1時間ほどのロイヤル国立公園 (Royal National Park) にあるエイトプールまでの道のりはちょっと上級者向けの険しさですが、多い日は1日1000人もの人たちが訪れるシドニーの密かな人気スポットです!

エイトプールというのは、岩場に空いた穴に水に溜まって出来た天然のプールで、穴が8の字型に空いているのでこう呼ばれています。エイトプール の中にも入れるので、夏場は水着を用意しても良いですね。

ただし、脅かすようですが、下手をすると命に関わる危険の伴うスポットでもあるので絶対に事前の下調べをしてください。

とにかく、それさえしておけば景色はサイコーですよ‼︎

 

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事前に知っておきたい事

エイトプールのあるBurning Palms Beach までは、最寄り駅の Otford Station から往復約12km (車なら少し短縮可能) です。

ウェブサイトには片道2時間と書いていますが、個人差があるので私は3時間くらい余裕を持っておくのをおすすめします。 早めに着く分はお弁当でも食べて待てば良いですが、間に合わなかったら悲しいですからね。

というも、エイトプールはいつでも見られる訳ではなく普段は水の中で、引き潮になって初めて姿を現すんです。なので、いつ何時に行くかが重要になります。

特に波の高い日や満ち潮の時に無理矢理行ってしまうのは危険です。波は一瞬で襲ってくるので、実際に波にのまれて人がケガをしたり亡くなった人がいます。なので、必ず引き潮の時刻を調べてから行きましょう。

急な斜面やゴツゴツした岩場を超えて行かなければいけないハードコースなので、筋肉痛は覚悟してくださいね。

具体的な準備

引き潮の時間帯は毎日異なり、日によっては早朝や真夜中の時もあるので、帰りの時間も考えて明るいうちに行けるような日を選んでくださいね。

ちなみに引き潮 → Low Tides、満ち潮 → Hight Tides です。

こちらのウェブサイトで引き潮の時間を調べる事が出来ます。
https://tides.willyweather.com.au

後でまた詳しく書きますが、私が初めてエイトプールに行った日は引き潮の時間帯になっても波が高すぎて全くエイトプールが現れず、近寄れない状態でした。なので、波の高さが1m以上あったら見合わせた方が無難かもしれません。

この日の波の高さは本当に凄かったようで、ニューサウスウェールズ州内で高波にさらわれた人、満ち潮でもと来た道に戻れずにヘリコプターで助けられた人がニュースになっていました。

そうならないようにウェブサイト (英語) をよく読み込んで、安全に楽しみましょう。(私も日本語で書いておきますね。)

http://www.nationalparks.nsw.gov.au

このサイトでは地図も買えますが、私は必要ないと思います。看板も出ているし、エイトプールに向かう人も多いので迷子にはなりにくいと思うので。

https://www.sydneycoastwalks.com.au

⚠️注意事項

  • もしも波が荒れていたり、満ち潮の時は近づかない。
  • 岩場でこけて頭を打ったり、骨折、打撲、切り傷などをしないように気を付ける。
  • 歩きやすい靴を履く。
  • こまめな水分補給。

携帯の電波はかろうじて届くので最悪 000番で助けを求める事は出来ますが、車両も入れないようなへんぴな場所なので助けが来るまでに長い時間がかかり、下手をすれば一晩そこで過ごさなければならない事態になったら大変です。

急な斜面も多く、道を間違えて滑って岩で手首や足首を痛める人も多いらしいので、しっかりと歩きやすい靴を履いて、道を間違えないように気を付けてください。出掛ける前に誰かに行き先と帰る時間を伝えていた方が良いかもしれませんね。

エイトプールへ行く道の途中何カ所かに建てられていた警告の看板。これでケガ人が出てます。

持っていく物

持っていくものは下のリンクを参考にしてください。

Down Under オーストラリア

最近私はブッシュウォーキング (ハイキング) にハマってます。 自然の中にいると […]…

現地まではお店も何もなく、長い道のりには水や食料が必要不可欠なので必ず持参してください。

水はウェブサイトでは2ℓと勧めていますが、暑い日は最低でも600ml × 2本はあった方が良いかもと思いました。あと、歩きやすいスニーカーは必須ですが、海岸を歩いたり水の中に入ったりするのでビーチサンダルのようなものを別に持っておくと便利です。水着も忘れずに!

行き方を決める

ロイヤル国立公園まで行く方法は、電車か車になります。電車なら電車の時間を調べておきましょう。

電車の場合

Otford Station (Illawarra line) が最寄り駅で、Central Station から1時間くらいなので、お弁当を食べる時間も考えて逆算して出かけましょう。それから電車の本数が限られているので、帰りの電車の時間も把握しておいた方が良いです。

オーストラリアの電車はやたらTrackwork (路線作業)の日が多いので、その日にちゃんと電車が運行しているかどうかも確認しておいてくださいね!

そして、Otford Station に着いたらまずお手洗いを済ませておいてください。ここからはトイレがありません。

駅の電車から降りた側の反対側へ階段を上がって進みます。

表示に沿って進んで行くと、

急な坂道が50mほど続き、それが最初の難関です。
写真では分かりにくいですが「これがずっと続いたらどうしよう?」と思うくらい急できつい坂です。

でもその坂はすぐに終わって、Lady Wakehurst Drive という大通りに出るので左へしばらく歩いて行きます。

そうすると、Otford Lookout に出るので、看板をよく見ながらエイトプールへ向かいます。エイトプールのあるBurning Palms Beach の道のりは、ひたすら左。

ひたすらひたすら歩きます。
階段があったり色んなタイプの道を通りますが、とにかく岩が多い印象。足元には気を付けてください。

時々右側に海も見えて、記念撮影をしたり休憩したりするスポットもあります。

海は眼下に見えても、まだまだ遠いエイトプール!下の写真を撮った時点で駅を出発してから1時間くらい経ってます。

車で最寄りの駐車場を利用した場合

車の場合、エイトプールから一番近い駐車場はGarawarra Farm Carparkで、その駐車場からウォーキングをスタートすれば、かなり歩く距離と時間を短縮出来ます。

それでもエイトプールまでは岩場の道なき道などを歩いて行くしかなく、片道徒歩3kmは徒歩です。もしも、もっとたくさん歩いて自然を堪能したい場合は Otford Lookout や Lady Wakehurst Drive に駐車も出来るようです。

ガタガタで長いを道を超えて Garrawarra Farm Carpark まで行った場合で説明します。

駐車代は$12でした。

トイレもありますが、私が行った時はかなり臭いがしていて使う気になれませんでした…(~_~;) でも本当はここでトイレを済ませておいた方が良いです。

エイトプール日和の日は人が多いので迷いにくいとは思いますが、所々に地図や表示の看板があるのでよく見て進んでください。

とりあえず、ひたすら左。

駅からだと、ここまで来るのに1時間以上歩きますが、駐車場からだとほんの15分くらいでこの眺めの良い場所に!ここが一番眺めがきれいで歩きやすい場所ではないかと思います。

日陰がなくて暑いけど、足元がちゃんと整備されていて歩きやすい!

ひたすらエイトプールに向かって

駅から来た人も、最寄り駐車場から来た人も必ず通る、足場の良い絶景スポット。

それを超えるときれいなビーチに出ます。いよいよエイトプールは近い!

エイトプールが目的ではなかったら、ここで1日過ごしても良いくらい素敵なビーチ。ここにはそんなに人もいないし穴場かも。

だけど砂浜って、スニーカーだとめちゃくちゃ歩きにくいんですよね!この時だけビーチサンダルなどに履き替えるのもありですが、すぐに岩場の難関がやって来ます。
スニーカーでも水際を歩くと砂が濡れているので歩きやすいです。

ビーチをずっと右へ進んで行くと、いよいよ難関の岩場です。

岩だらけの道を超えたら少し平らな道があって、また岩。それを何度か繰り返ししました。

私は田舎出身のせいか、結構こういう岩場は平気。
でもしんどい人はしんどいでしょうね。

注意!高波の日に来てしまうと

実は、このエイトプールに来るのはこの時2度目!
去年2017年の7月に一度来ています。

冒頭で少し触れましたが、この日は波が高い日で、他の地域でも高波によるトラブルが発生したような日でした。

駅から歩いて来て、岩場の道は引き潮時刻が近いはずなのに水位が高く、平らな所は水の下で通れるのは岩場のみ。
ずーっと岩をよじ登ったりつたって行ったり、本当に大変でした!

引き潮の時刻は午後1時45分で、かなり早めに着いて待ってましたが、エイトプールがあるはずの場所には打ちよせる波が怖すぎて近づけない状態!

友人が1度一瞬だけエイトプールらしきものが見えたと言ってましたが、完全に水の下!!

人はたくさんいましたが何も見えず、引き潮時刻が過ぎるのが怖かったのであきらめて帰りました。

なので、波が高い日に行っても岩場は大変だし何も見えないし危険だしで、エイトプールは見えません。

エイトプール日和な日

リベンジした2018年4月14日は、適度に暑くて良い天気で引き潮時刻も午後1時17分と完全にエイトプール日和!!

岩場を越えて着いた先は、たくさんの人、人、人!

ここに着いたのは引き潮時刻より早い12時半頃でしたが、すでにたくさんのプールが出現していて賑わっていました。

8の字型のプールの他にも、たくさんおもしろいプールが出来ていて、その幻想的な雰囲気に思わずうっとり。

例のエイトプールは大人気で、絶えず誰かが記念写真を撮っていたので、人が入らない写真を撮るのは至難の業でした。

油断してはいけない帰り道!

前回の大変な岩場の状態も駅から歩く大変さも経験していた私は「車で来たら楽勝!!」だと思いながらエイトプールを後にしました。

ところが!

エイトプールは海岸沿いにあるので行きは急な下りが多く、という事は帰りは急な上りを帰らないといけない訳で。

これがものすごーくきつくて、前回も行きよりも帰りがとてもきつかった事を思い出しました。水も帰り道の方が喉が渇いてたくさん飲んだかも。

途中でちょうど良い木がベンチのようになっていて、しばらく休憩!

ものすごく遠く感じた駐車場が見えた時は、本当にバンザーイ!と思いました(笑)
絶対足の筋肉痛は、この帰り道のせいだと思うのです(^_^;)

おわりに

さて、これを読んで興味が出ましたか?
それともあきらめた?

少しでも参考になれば幸いです!

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Acknowledgement to Country

This website would like to acknowledge Gadigal peoples of the Eora nations, Aboriginal and Torres Strait Islander people, the traditional custodians of this land and pay our respects to Elders both past and present.このウェブサイトは伝統的な土地の所有者であるエオラ、ガディガルの人々を含むアボリジナルおよびトレス海峡諸島の人々、そして過去と現在の長老に敬意を表します。