シドニーのランドマークのひとつであるルナパーク(Luna Park)。
入り口がインパクトのある巨大な顔になっていて、記念撮影スポットとしても人気があります。
ただ、アトラクションは基本的に小さい子供向け用が多いので、日本のような遊園地を期待してしまうとガッカリしてしまうかもしれません。でも、オーストラリアの子供は目をキラキラさせて喜んでいますし、昔から愛されて来た地元の人たちにとって大切な場所でもあります。
冬はスケートリンクが設置されたり、イベントもたびたび開催されたりしています。それに、タイミングが合えばイメージキャラクターたちと一緒に記念撮影も出来るかもしれません。
それに、なんと言っても入場するだけなら無料なので、散歩がてらふらっと寄ってみるのも楽しいかもしれません。
シドニーのルナパーク
1 Olympic Dr, Milsons Point NSW 2061
https://www.lunaparksydney.com
10am – 9pm (時期や曜日で異なるので、随時確認してください)
この入り口の顔は9m!
ハーバーブリッジをシティ側から渡った反対側、ミルソンズポイント (Milsons Point) にあるので、散歩するには良いコースですよ。
ルナパークの脇にはコミックアートトレイルがあり、ラベンダーベイのシークレットガーデンまで続いています。(そちらはまた別記事で)
行き方
電車なら最寄駅はミルソンズポイント・ステーションです。
※ 最後に道のりを詳しく説明していますので、そちらも参照してください。
サーキュラキーからフェリーに乗るのも良いですし、歩くのが好きならハーバーブリッジの上を歩いて景色を楽しみながら渡るのもおすすめです。
車ならルナパーク内に1日$30の駐車場があります。
さあ、中に入ってみましょう!
ここでしか買えない商品も
入り口近くにあるお土産屋さんには、ぜひ寄ってみてください。店内はそんなに広くはないですが、ここでしか買えないルナパークグッズがたくさん売られています。
帽子、ぬいぐるみ、マグカップ、本…、ワクワクする商品が色々あるので、記念にいかがでしょうか。
私は $12.95のクッションがあまりにもかわいいので買ってしまいました。見ているだけでテンションが上がる色合いとデザインは、私のオーストラリアお気に入りコレクションのひとつになりました♡
キャラクターと記念撮影出来るかも?
シドニーのルナパークには色んなキャラクターがいて、そこら辺を歩いていたり、パレードしていたり、子供たちと遊んでくれたりします。記念撮影タイムがあって行列になっている事も。
キャラクターは行けば絶対にいるとは限らないので保証は出来ませんが、多分週末とか祝日とか人の多い時はいると思います。見掛けたら、すかさず一緒に写真を撮って欲しいとお願いしてみてください。
アトラクション
チケット売り場
さて、肝心のアトラクションですが、乗り物はチケット制になっていて、オンラインで買うと若干安くなります。
チケットには1日有効券、3日有効パス、6時以降から利用できるトワイライトチケットなど色々種類があり、値段は身長によって違います。
基本なチケットの種類
RED PASS (85-105cm)
$25 (オンライン $23)
GREEN PASS (106-129cm)
$45 (オンライン $41)
YELLOW PASS (130cm+)
$55 (オンライン $51)
※2018年4月現在の料金です。オーストラリアは年々料金が上がる傾向にありますので、ウェブサイト等で確認する事をお勧めします。
これで身長を測れます
チケットを購入すると屋外でも楽しめるコニーアイランド Coney Island にも入れますが、例えば大人はアトラクションに乗らなくても、子供の付き添いでここに一緒に入る必要がある場合はチケットが必要になります。
雨に日でも楽しめるコニーアイランド
コニーアイランドは建物の中に様々なアトラクションが入っていて、ここに入るのは有料になります。実はこの建物、1935年に建設された時の面影が残っている貴重な建物です。
中に入ったらスライダーなど遊びたい放題ですので、思いっきり楽しんでください。
※ 基本的に小さい子供向けですが、大人も遊べます。
野外アトラクション
ジェットコースターは英語でローラーコースター (Roller Coaster) と言いますが、先日、知り合いの子供の付き添いで十数年ぶりに乗りました。想像以上に迫力があって面白かったですよ!
日本でも見るようなアトラクションも多い中、完全に違うのは観覧車 (Ferris Wheel) ですね!やたら速くて何回転もするので、日本人だったらだいたいツッコミを入れたくなります (笑)
他にもメリーゴーランド (Merry-go-round) やお化け屋敷 (Haunted House) など色々あって、ただ雰囲気を味わうだけでも楽しいですよ。
脚が伸びたり縮んだり、体が太くなったり細くなったり、変な姿になる鏡が何種類か置かれていて、無料で遊べます。
オーストラリアの遊園地と言えばこれ
食べ物は?
お腹が空いたら、ホットドックやチップスなどの食べ物を売っているセクションも数カ所ありますし、休憩スペースもあります。
ピンクのふわふわなわたあめ (Fairy Floss) やかき氷 (Snow Cone) なども売っていて、大人も普通に食べている人がたくさんいるので、歳は気にせず堂々と食べてみてください。
園内にはレストランも
もしもしっかりと食事をしたいならレストランもありますが、まあまあのお値段です。遊園地なのにワインを飲んでる大人がたくさんいる光景はオーストラリアっぽいと思います。
でもこのレストラン、ルナパークの外からも入れるようになっていて、窓越しに海が見えるロケーションは気持ち良さそうです。
歴史ツアーも開催されているルナパーク
実はこのシドニーのルナパーク、2010年にはニューサウスウェルズ州の歴史的遺産のリスト “NSW Heritage Register” に登録されています。
1935年10月4日にオープンし、所有者が変わったり経営の危機があったりしながらも現在まで存続しているこの遊園地は、歴史ツアー (要予約)も開催されていますので、英語が分かる人は参加してみても面白いと思います。
次々とオープンしてクローズしていった遊園地
ルナパークというのはもともと1903年にニューヨークのコニーアイランドに最初にオープンしたテーマパークで、大成功を収めた後、世界中で作られていきました。
なんと、日本も浅草や大阪にもルナパークがあったんだそうですよ!ただ、Wikipediaによると、浅草はわずか1年で消失 (1910 – 1911)、大阪は4年間 (1919 – 1923) しかオープンしてなかったようですけどね。
オーストラリアのルナパークもブームに乗ってメルボルン (1912年−)、南オーストラリア州(1930−1934)、シドニー (1935年-)、西オーストラリア州(1936−1972)、クイーンズランド州(1944−1966) と次々にオープンしています。
そう考えるとシドニーはそんなに早くオープンしたわけではありませんでしたが、人気は第二次世界大戦中も続きました。
現在オーストラリアに残っているルナパークはメルボルンとシドニーのみで、シドニーも1996年に営業が再開され、現在に至ります。
8回変わった入り口の顔
ルナパーク名物の巨大な笑顔は1996年のオープンに向けてリニューアルされたものです。
実はこの顔、1935年のオープンから今まで8回も作り替えられていて、現在の顔は1950年にアーサー・バートン (Arthur Barton) がデザインしたマザーグースに出てくるコオル老王 (Ole King Cole) のバージョンを再現したものです。顔の両側には最初のオープン当初にあったニューヨークのクライスラービルも模倣されています。
ちなみに7番目の面はパワーハウスミュージアムに寄贈されたんだそうですよ。
メルボルンのルナパークの顔は怖い
メルボルンのルナパーク
ところで、メルボルンのルナパークの顔は遊園地なのに怖い顔をしているのですが、これは遊園地がスリルと恐怖を味わうのに十分な場所だという事を表しているそうです。当時と今では価値観が違うので、こういう角度から見ると面白いですよね。
駅→ルナパークの歩き方
最後に、ルナパークの最寄駅であるミルソンズポイントからルナパークまでの行き方です。
ハーバーブリッジを歩いて来た場合は降りて橋の下のトンネルをくぐると、
Milsons Pointの駅が見えます。それを背にして、
道なりに下りて行って、
ハーバーブリッジを左手に見ながら、
かつてオリンピックで活躍したイアンソープも練習したというプールがある階段を降りきると、
目立つのですぐ分かると思います!
ちなみに、ここから見えるオペラハウスはいつも見てる角度と違って新鮮です!
おわりに
一見ただの遊園地だと通り過ぎてしまいそうですが、歴史を知ると一気に興味が出て来たりしませんか?
アトラクション、雰囲気、食べ物、歴史、楽しみ方は人それぞれです!
また、このルナパークがあるミルソンズポイントはオペラハウスやハーバーブリッジも望める良いロケーションにあり、散歩にも良いのでぜひ歩いてみてください。