コーヒー好きなら一度は訪れたい『メッカコーヒー (Mecca Coffee)』は2005年の創業以来、丁寧に厳選、焙煎されたシドニーのスペシャルティコーヒーを牽引してきたパイオニア的存在です。
シドニーCBDの小さなスペースから始まり、2011年に本社と焙煎所をアレクサンドリアに設立。2014年には現在アレクサンドリアにあるカフェスペースをオープンしました。
2024年8月にシドニーCBD店はクローズしてしまいましたが、アレクサンドリア店とパディントン店で引き続きコーヒーを楽しめます。
今回は、ずっと来てみたかったアレクサンドリア店でコーヒーと食事をしました!
おいしいコーヒーが飲めるメッカ
グリーンスクエア駅からそう遠くない場所にある『メッカコーヒー』は、工場のような雰囲気が漂うストリートに建つ、おしゃれな建物の中にあります。
もともとはこの建物の裏手で焙煎していたそうですが、前の業者が使用していたこの場所が空いたので、カフェスペースに拡大したそうです。以前はなんと夜の大人のお店だったそうですが、現在そんな面影は全く感じない爽やかな雰囲気のカフェです。
26 Bourke Rd, Alexandria NSW 2015
https://www.mecca.coffee/
月〜金 7.30am-3pm / 土・日 8am-3pm (キッチンは2.30にクローズ)
実は私、ずっとここに来たいと思いつつも、カフェなので閉店時間が早いのと、アレクサンドリアまで来ないといけないのとで、なかなか来る機会がなかったんです。だから、やっと来れた念願のカフェです。
店内は、工業用倉庫だった頃の雰囲気も残った光のたっぷり入る明るい空間でした。
メッカコーヒーがなぜ特別なのか
2005年当時、オーストラリアではカフェ文化が盛んだったのにも関わらず、「このコーヒーは誰が栽培したのか、いくら支払われたのか、なぜこのロットの味は他のロットとこんなに違うのか」といった豆の産地や農家の人々、焙煎技術などが不透明でした。
しかし実際はもっと複雑なコーヒー。創始者は実際に世界各国の生産地を訪れて農家との関係を築いていくことから始め、こだわりのコーヒーを提供し始めましたが、それはオーストラリアでは新しい概念だったので、最初の1年は店を畳まなければいけないかもしれないという不安もあったと言います。ですが、メディアに取り上げられるようになり、多くの人の共感を得ました。
今日、色んなメーカーのスペシャリティコーヒーをあちこちで飲むことが出来ます。
ということで、このメッカコーヒーは、まさにスペシャリティコーヒーのメッカなんです。
コーヒーと食事を楽しもう
注文はフレンドリーな店員さんがテーブルまで来てくれますが、テイクアウェイなら一段上がったカウンターで。パンなどのペイストリーもあります。
コーヒー豆もずらり。
本物のコーヒー愛好家たちは、家でこういったコーヒーを挽いて楽しむんでしょうね。(この数日後、友人に他のメーカーのコーヒーのカップリングに誘われて、ますますスペシャリティコーヒーに興味を持つようになります)
裏には庭があり、カッピングやトレーニングのためのスペースと、キッチンがあるそうですよ。
メニューはテーブルの上にセッティングされています。さて、何を食べようかな。
食事はわりとシンプルな印象です。
コーヒーはミルクを入れたコーヒー、ブラックコーヒー、フィルターコーヒーと選択肢がたくさん。抹茶ラテやアフォガードも気になってしまいますが、私の今日の目的はコーヒーなので…。
こういう時、本当ならブラックコーヒーを頼むべきなんでしょうが、いつものフラットホワイトにしました。やっぱりおいしいですね〜。
スクランブルエッグの気分だったので、そちらを注文。
これで$27、最近は「カフェで食事したらこんなものでしょう」という感覚になってきました。量も私にはちょうど良くて満足です。
せっかくなので、帰りはテイクアウェイもしました。
オレンジ・コールドブリュー、コーヒーとオレンジジュースが半分ずつ入っているんですって。面白いしおいしかったです。他のお店でも見掛けたので、流行ってるんでしょうか?
まだ色々飲んでみたいコーヒーもあるので、近いうちにまた来ようと思いました!
おわりに
あちこちにカフェがあり、どこでもおいしいコーヒーが飲めるシドニーですが、そこからさらにコーヒーを追求していくと楽しいかもしれませんね。
とはいえ、そこまでコーヒーにこだわりがなくても十分に満足のいくカフェです。一度は訪れてみてはいかがでしょうか。
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